9月10日
6:00 投薬。2回分与える。以下、すべて全身発作。
6:33
6:43
6:50
6:59
7:10 ようやく薬の効果が出たのか眠り始める。
病院に行く予定でしたが、そらさんは発作の疲れもあってぐっすりと眠ってしまいます。
目が覚めたら病院に連れて行こうと考えていました。無理やり起こすと発作を起こすかもしれない、とも思いました。
けれどこの判断は完全に間違っていました。早期治療の大切さを痛感しました。
そらさんは病院の午前の診察時間が終わった頃、発作で目覚めました。
12:45
13:08
13:29
13:42 発作後2回分の投薬。
13:55
14:08
14:18
14:31
14:42 発作後ゾニサミドのみ投薬
14:53
15:04
15:17
そらさんは体や頭を床に打ち付け、全身をこわばらせ、唸り声をあげていました。最初のうちは失禁が見られましたが、もう無くなっていました。体を触るだけでそらさんの体温が異常に高くなっていることがわかります。
午前中に病院に連れて行かなかったことを強く後悔しました。
もうダメかもしれないそらさんが頭や体を打ち付けないように、タオルで体を庇うことしかできない私は無力感で一杯でした。発作中のそらさんは白目をむき、唾液があふれ、痙攣を起こし今にも壊れてしまいそうでした。
そらさんの体を濡れタオルで包み、スポイトで水を少しずつ与えます。その間にも発作は容赦なくそらさんを襲います。
死んでしまうかもしれない。その方が楽になれるのかもしれない。そう考えてしまいました。
15:30
発作後に口を大きく開けて呼吸をする。
口を開けて意識を失ったそらさんを見て涙が溢れました。
ごめんなさい。生きていてほしい。
スーパーの買い物カゴにタオルを敷き、そらさんを入れて病院へ。夜の診察は17時から。留守かもしれない。その時はどうしよう、待っている間に死んでしまうかもしれない。
電話で確認できたのに、そんな簡単なことも気付かない程混乱していました。
先生、助けてください
病院に到着した時、先生の車はありませんでした。居ない…。絶望感。それでもチャイムを鳴らすと返事がありました。
先生の奥様でした。私は泣きながらお願いしていました。
「助けてください」
先生は外出中ですぐ帰ってくると、私たちを診察室に入れて下さった奥様は尿で汚れたそらさんの下半身を拭きながら教えて下さいました。そらさんは意識を失ったままで口はいつの間にか閉じていました。
先生が帰宅され、すぐに診察が始まりました。その最中そらさんが目を覚まし発作を起こすと先生は鎮静剤を注射。そらさんはまた意識を失いました。点滴の処置を受けている間に次のような説明を受けました。
この後どのような状態になるかはわからない。
目が覚めてまた発作が起こるかもしれない。
薬が効かなくなるかもしれない。
重積発作が脳に損傷を与えているかもしれない。
悲観的な話ばかりでしたが全ては私の判断ミスが招いた結果です。そらさんは生きている。それだけで有難いと思いました。そらさんに申し訳ない気持ちで一杯でした。
現在のそらさん
今も薬を飲んでいます。そして、元気です。
発作はあの日以来起こしていません。
あの日、病院から帰ってきたそらさんは丸2日間眠り続けました。意識が徐々に戻ってきた時、そらさんの目は見えていませんでした。下半身が動かず、しばらくの間は前足だけで這うように移動していました。
当時は色々不安な要素がありましたが、そらさんの生命力は逞しく、今ではりんちゃん、すずちゃんを従える我が家のボスです。てんかん発症以前より活発です。
今は抗てんかん薬のフェノバール8mgとゾニサミド12mgを朝晩2回服用しています。重積発作の後は薬の量も増えましたが、血液検査で肝臓機能と薬の血中濃度を確認しながら減薬、現在の量になっています。発作が起こった時に使用する鎮静剤を常備しています。私のお守りです。
今後減薬はあっても完全に薬をやめることはないでしょう。てんかんの治療の最終目的は根治ではなく「いかに生活の質を向上させるか」ですから。
特発性てんかんの原因はストレスという説があります。そらさんの兄弟猫のうみちゃんを亡くしたのもストレスが原因です。
うみちゃんとそらさんのことを心に深く刻み、決して人間本位にならず、言葉を話せない猫たちの気持ちを汲み取って健やかに育ててあげたい。これからまだまだ続く猫たちとの生活の中で、てんかんという病気とうまく付き合えていければ、と強く考えています。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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