猫が餌を食べないときに考えられることとは?
「いつも食べている餌なのに、どうして食べてくれないのだろう?」
飼い主さんは不思議に思うとともに、とても心配しますよね。
– 食欲不振は精神的なものや体調悪化などから起こる –
こんな時にまず考えるのは、食欲不振なのではということではないでしょうか。その食欲不振になる理由には、精神的なものや体調が悪いなどが関係しているものです。実は、猫はいつもと違うと感じた時には食べようとしないこともあります。何らかの理由でいつもの餌が劣化している時にはニオイがきつくなっていることで猫が拒否していることもあるでしょう。
また、感染症や様々なウイルスによる体調不良も食欲不振の原因となります。人間でも体調が悪いと「食べたくない」と思うことが多いものですよね。猫も実は一緒なのです。
そして、なんと口内炎ができて食べる時に痛い・・・なんていうこともあるのです。
– 食欲不振の定義とは? –
どのくらいの状態の時に「食欲不振」と考えればいいのでしょうか。一般的な目安は、1歳以上の猫ちゃんが丸一日餌を食べないケースと言われています。今まで食べていたのに、1日いっぱい食べないような場合には、深刻な病気の兆候を隠していることが多いようです。そのため、このような深刻な状態では獣医師に相談することも必要かもしれませんね。
飼い主が食欲不振の猫にできること
例えば「いつもはこの時間に餌を食べるのに今日は食べないな」ということに気付くためには、いつもの様子を飼い主が覚えておくといいでしょう。記録しておくことで、丸一日一切口にしないような食欲不振になってしまった時に、獣医師に相談する時の参考になるのです。食欲不振以外にもいつもと変わった様子をメモしておくことは重要です。
– 餌のニオイには猫は敏感 –
また「餌のニオイに気をつけてみる」というのも実は大事です。猫はそもそも食べ物を判断するのは視覚よりも嗅覚に頼っています。ニオイで感じているのですね。つまり、同じ食べ物でも保管状況が変わることによってニオイに変化が起きてしまうと、猫は敏感に察知して「いつもと違う食べ物なのでは?」と感じて食べないこともあるのです。開封したばかりの新しいフードと少し期間がたったものでは「ニオイ」が変わることもあるので、なるべく新しい餌を与えるようにしましょう。
– 猫はグルメな動物? –
猫は基本的に同じものを好む傾向にはあるものの、おいしい食べ物は大好き。そのため、同じ餌だけだと飽きるというケースもあります。そのため、食欲不振の時は少しいつもよりおいしそうな餌を混ぜて与えて「食欲をアップさせる」のも手段の一つです。
いつもドライフードばかりあげているなら、ウェットタイプの缶詰などを与えてあげると食べるようになることもあります。
実は季節に関係があるかも?!
猫の身体の中では、だいたい4か月ほどの周期でカロリーの摂取量が変わってくると言われています。夏には食欲があまりなくなったり、冬になるとたくさん食べる、といったものです。
夏の食欲のなさは「暑さ」も関係しているとか。人間が夏バテして食欲がなくなるのと同じような状況ですので、室温を調整してあげたり、食べやすい餌に変えてあげることで対策することができます。
他にも、猫が繁殖期に入っている時も食欲がなくなるということもあるようです。この時期は「食べたい」という欲求よりも「異性への関心」が強すぎて、食欲どころじゃないというのが理由のようです。ただ、避妊や去勢手術をしている場合の猫はあまり関係ありません。
猫の食欲にはこのように様々な原因が関わっていますので、飼い主の方がきちんと一緒に暮らしている猫を観察して、微妙な変化を見ておいてあげるようにしましょう。
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