元々の猫は赤茶系の毛色しかいなかった?
猫は元をたどれば砂漠の多い地域が起源の動物です。
砂漠で生き残るためには、“赤茶系のしま模様”が一番目立たない保護色となります。もちろん突然変異で他の毛色や模様の被毛を持つ猫も生まれたと思います。しかし砂漠では目立ちすぎるため、自然と淘汰されていき生存することはなかったでしょう。
愛玩動物として人に飼われ守られるようになってから、目立つ毛色や模様の猫も、生きていけるようになったというわけです。
毛色を構成する基本の色とは?
みなさん、“メンデルの法則”を覚えていますか?猫の毛色を決める遺伝子の話になると、このメンデルの法則が関係してくるのですが、説明すると話が長くなってしまいます。ですので、基本的に“よくみかける猫の毛色”をまずご紹介します!
・黒色

毛色が黒い猫は縁起が悪いイメージがありますが、そんなことはありません。日本では古くから魔除けや厄除け、商売繁盛の象徴として扱われています。
・白色

純白が美しい毛色の猫で、左右が違う目の色をした【オッドアイ】も白色の猫に多いですね。その神秘的な瞳は、見る人を魅了するようです。
・灰色

グレーの毛色の猫と言えば、最初に思い浮かべるのは【ロシアンブルー】ではないでしょうか。毛色がグレーの猫は、マットな被毛感がとても魅力的です。
・赤茶色

茶トラとも呼ばれている猫で、日本人に最も愛されている猫だそうです。人懐っこく愛嬌たっぷりの茶トラはテレビでもよく見かけますね。白色が全く入っていない毛色の茶トラのことを【まるどら】といい、その95%がオスなのだそうです。
この4つの色が見かける猫の毛色としては多いものです。
ここから、模様が加わり多種多様な猫が存在するわけですね。
毛色に加わる模様のパターンは無限大!
単色の猫も可愛いですが、模様のパターン違う猫もまた個性的でとっても愛らしいですよね。
最近ではSNSなどで、珍しい模様やパターンの入った猫も画像や動画として取り上げられています。
また猫の模様の入り方にもいくつかの法則があり、“体の上部からついていく”というものがあります。
なので、お腹に模様がない猫が多いのだそうです。
・キジトラ

家猫の祖先、“リビアヤマネコ”に最も近い色柄で、猫の毛色の原型となっています。日本で最も多いのもこの毛色模様の猫だと言われています。蓬、灰毛、藤猫などという呼び名もあるそうです。
・サバトラ

魚のサバに似ていることからサバトラという呼び名がついています。全身に黒っぽいしま模様と、灰色の被毛を持っています。日本にいた猫には元々いない毛色で、海外からきた洋猫と日本にいた猫が掛け合わさって生まれたと言われています。
・茶トラ白

上記の茶トラに白が入っている猫。実は他の猫よりも甘えん坊さんなのだとか。
・白黒

白と黒のツートンカラーの見た目から、別名【タキシード・キャット】という呼び名もあります。
・三毛(しま三毛・とび三毛)

白地に黒、茶色が入った毛色の被毛を持つのが三毛と呼ばれています。そこから縞模様や、柄が飛んでいるものが縞三毛、とび三毛と呼ばれているようです。一般的に、三毛猫はメスがほとんどと言われており、オスの三毛猫は極稀にしか生まれません。
・サビ

黒と赤が混ざったような被毛が特徴のサビ模様の猫も、三毛猫同様ほとんどがメスです。模様が汚い猫だと言われていますが、英名で“Tortoiseshell(べっ甲)”と呼ばれており、奥深い魅力の毛並が特徴です。
・ダイリュート

毛色を薄くする突然変異遺伝子を持つ猫です。多くがパステルカラーのような薄さになるようです。例えば、黒であれば薄いグレーになり、赤茶であればクリームのような色に近くなります。
おわりに
いかがでしたか?
単色であれば同じ毛色の猫として一括りにできますが、そこに加わる模様は猫の数だけ存在するので同じ猫は全くいないのです。そこからさらに猫の種類なども加わってくるのですから、どの猫も個性的でとても魅力的ですよね。
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