猫のために、泌尿器の病気について知ろう!

2016.05.07

猫のために、泌尿器の病気について知ろう!

猫は泌尿器系の病気にかかりやすい動物です。猫が健康で長生きするためには、泌尿器のケアがとても大切。泌尿器系ではどのような病気があり、どのように気をつけたら良いのでしょうか?

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血液中の老廃物などを尿にして、体外に排出することに関係している臓器を総称して、泌尿器と言います。泌尿器は、血液をろ過して、老廃物を体の外に出すという、大切な役割をしています。
中でも腎臓は、血液から尿をつくる大切な臓器です。作られた尿は、腎臓から、尿管という管を通って、膀胱に一時的に溜まります。そして、尿道を通って、体外に老廃物が排出されます。

猫の祖先は、砂漠に住んでいたリビアヤマネコです。水の少ない場所で体内の水分を無駄なく使えるように、猫の腎臓は尿を濃縮する機能がとても高いのです。それで、猫の尿は匂いがきつくて、濃いのですね!
尿をできる限り濃縮するので、猫の腎臓には常に負担がかかっています。この体のしくみのために、猫は、泌尿器系の病気にかかりやすいのです。

それでは、主な病気とその症状、予防の仕方を見ていきましょう。

猫下部尿路疾患(FLUTD)

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主に下部尿路(膀胱から尿道)に起こる病気の総称です。FLUTDの原因の多くに尿結晶や尿石があります。尿の中に結晶や結石(ストルバイト・シュウ酸カルシウム等)ができ、尿道がつまったり、膀胱を傷つけたり、細菌感染する病気です。

症状としては、尿の量が少ない、トイレによく行くようになった、尿が濁っている、血尿である、猫トイレ以外でおしっこをしてしまう等、排泄に伴う色々な症状が見られます。

予防方法として、新鮮な水を飲ませて、トイレはいつも清潔にしておきましょう。食事もバランスのとれたものを与えましょう。

猫下部尿路疾患(FLUTD)の代表的なものに、尿路結石症があります。
泌尿器に結石や結晶ができて、尿道を詰まらせたり、腎臓や尿道に傷をつけたりします。雄猫、雌猫関係なくかかりますが、雄の方が、尿道が長く曲がっているので、結石がつまりやすく重症になりがちです。

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トイレに行く回数が増えて、血尿がでたり、おしっこをするときに痛がって鳴いたり、トイレにいってもなかなか尿がでていなかったりします。尿と一緒に砂状の結石が出て、キラキラ光って見えることがあります。

予防方法として、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておき、多めに飲ませる工夫をすることも必要です。流れるタイプの給水機で猫の興味をひくなどです。トイレも、猫がおしっこを我慢することのないように、いつも清潔にしておいてあげましょう。

腎不全(急性・慢性)

急性腎不全は、腎臓の機能が突然働かなくなります。症状が急速に進行するため、命に関わる危険性が高い病気です。

症状としては、元気がなくなって、水を飲まなくなり、尿の量が減ったりほとんど出ていなかったりします。進行すると、吐いたり、けいれんがおきたり、脱水症状になったりします。
初期の段階で気づいて治療を行えば、回復する見込みのある病気です。

感染症が原因のひとつですので、ワクチンを接種しておいて予防しましょう。バランスのとれた食事の管理も大切です。

慢性腎不全は、長い年月をかけて、腎臓の機能が徐々に低下していくことで起こる病気です。主な原因は、猫の加齢によるものです。6歳を超えると、徐々に腎臓機能の低下が始まり、高齢の猫の大半がこの病気にかかっていると言われています。

症状として、水をたくさん飲むようになり、尿量が増え、尿の臭いがあまりしなくなってきます。尿の臭いがしないのは、良いことではありませんよ。尿が薄まっているということなので、腎臓の機能が低下してきている、ということなのです。症状が進むと尿毒症になります。尿と一緒に体外に排出されるべき有害物質が体内に残ってしまうので、一刻も早く治療しないと死に至る病気です。

予防法として、食事に気をつけてバランスの良い物を与え、普段から新鮮な水をたくさん飲めるようにしておくことです。細菌やウイルスの感染が病気の原因にもなるので、ワクチンを受けて予防しておきましょう。

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泌尿器の病気は猫にとって宿命とも言えるものですが、飼い主が特に気をつけて見ていれば、初期発見できたり、予防できたりするものだという見方も出来ます。

普段のトイレと違うところがあれば、そこからさらに観察していけば良いでしょう。
トイレに行く回数が増えた(減った)、トイレにいるのになかなかおしっこをしない、おしっこするときに痛がって鳴く、尿に異物、血尿がある、などです。異常があればすぐに獣医師に診てもらいましょう。

泌尿器の病気は、すべての猫が、かかる可能性のある病気です。飼い主の食事管理、トイレ掃除、という日々のケアが、その予防につながりますよ。

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ねこちん

ねこちん

ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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