人見知り猫が威嚇をする理由

2016.05.18

人見知り猫が威嚇をする理由

普段はおとなしい猫が、毛を逆立てタヌキのようなしっぽになって背中を丸めて低い唸り声をあげた末に、牙をむいて「シャーッ!」。怒った顔もかわいいなあ~ などと暢気に見ている場合ではありません。猫が威嚇するのにはちゃんと理由があり、その理由を取り除く必要があるのです。特に、人見知りな猫や臆病な猫にとっては、威嚇せざるを得ない状況になることが大きなストレスに繋がります。猫の威嚇について調べてみました。

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猫の性格はほんとうに十猫十色。
温厚だった長男猫は来客に対してもフレンドリー。久々に遊びに来た義兄の足を枕に熟睡したり、初めて会う私の母と姉(全く猫好きではない)におとなしく撫でられたり。その割に動物病院では石のように固まる猫でしたが、次女猫は病院でも人懐こく「本当にいい子ですね」と何人もの看護師さんに言われました。野良の時代が長かったらしい三女猫は、「ご飯をくれる人には懐いた方が得」とわかっていたらしく最初から甘えてきました。

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問題は長女猫です。ひどい疥癬で公園の他の猫たちから仲間外れにされていたところを保護され、疥癬が治るまで半月ケージに入れられていた生い立ちのせいもあるのか、ものすごい人見知りで臆病です。最初のうちは触らせてももらえず、爪を切るのも命がけ。私たち夫婦に心を許してくれるまで1年半ほどを要しました。今でも来客があれば夫の部屋のソファと壁の隙間かクローゼットの中に入り込んで出てきませんし、強引に連れ出そうとすれば大暴れして威嚇。別々の部屋で暮らしている三女猫に対しても、会えば未だに威嚇の日々です。そこで、猫の人見知りと威嚇の関係について調べてみました。


猫はどんな時に威嚇するのか

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猫が威嚇をするのは、対象に対して敵対心や恐怖心を感じた時と言われています。
具体的には、

・知らない相手が自分の縄張りに入ってきた時
・他の猫と縄張り争いやメス猫の取り合いをする時
・母猫が外敵から子猫を守ろうとする時
・病気・ケガをしている時(防御のため)
・しつこく構われた時
・慣れない場所に行った時

といったケースが考えられます。
猫がいきなり攻撃を仕掛けることはありません。敵意や恐怖を感じた相手に対し、まずは自分の体を大きく見せ、声を上げて威嚇することによって相手を遠ざけようとしますが、それでも相手が去らなかった場合に攻撃を始めます。威嚇とは、ある意味平和的な解決をめざしての行動にも思えますね。
猫から威嚇された時には、逆らわずにその場を離れるのが一番なようです。


人見知りと威嚇の関係

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公園などで散歩中の犬は、こちらが立ち止まって見ていると自分からしっぽを振って寄ってきたりするし、初めて出会った人に撫でられても平気なことが多いようです。これは、外に出て家族以外の人間に会う機会が多く人慣れしているためと考えられますが、犬がもともと群れで生活していた生き物であることも影響しているかもしれません。
猫はその点、砂漠で単独行動していたことから警戒心が強く、人見知りな性格になりやすいようです。群れで生活をしないために親・きょうだいと共に暮らす期間が短い野生の猫とは対照的に、家で飼われている猫は飼い主さんの家族を受け入れ共に生活することができていますが、そこに知らない人がやってきたら話は別。自分たちの縄張りが荒らされると思って威嚇してしまう猫が多いのです。


人見知りの猫とのつきあい方

もちろん、生まれ持っての性格や育った環境により人懐こい猫もたくさんいます。小さい時から多くの来客と接してきた猫(お店の看板猫やペンションで飼われている猫などもその例ですね)は人見知りではありません。子どものうちからいろいろな人に会わせることは、有効な人見知り防止策と考えられます。
しかし、成長した後で人見知りを直すのはなかなか難しいようです。飼い主さんにはべったり甘えてきてくれる猫でも、知らない人には全く違う反応を示したりします。猫それぞれの性格を理解した上で、人に慣れてくれるのを気長に待つしかありません。

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<来客時の人見知り猫の注意事項>
・猫の逃げ場、ひとりで隠れられる場所を確保する
・嫌がる猫を無理やりお客様にひき会わせない
・大声を出したり、急に駈け寄ったりしないようお願いする(特に子ども)
・猫が威嚇してきた場合は、そっとその場を離れること。触ろうとして手を出すのは危険
・じっと目を見たり、呼びかけたりして構おうとし過ぎると猫には嫌われることが多い旨を説明し、猫が自分から近づいてくるまでは無関心を装ってもらう

飼い主さんとお客様がリラックスして楽しそうに過ごしていれば、猫は自然と「この人は自分たちには危害を加えない」ことを理解してくれます。安心してくれれば、無理やり接触しようとしない限り威嚇されることはなくなります。
長く滞在されるお客様だったら、初日から親しくなろうとは考えずに、少しずつ距離を縮めていきましょう。遊ぶのが好きな猫であれば、おもちゃで遊びに誘ってみると仲良くなれることもあります。「縄張りへの侵入者」→「危害を加えない人」→「遊んでくれる人」と認識が変わればしめたものですが、そこまでうまくいかなくても焦らず騒がず、まずは一緒の空間にいられる関係づくりを心がけましょう。

ツンデレだったり人見知りだったりビビりだったり、それもみな猫の魅力ですから上手に付き合っていきたいものですね。

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North Cat

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「お子さんは?」と聞かれたら「いますよ!4本足ですけど」と答えます。  子ども代わりに育てた猫は4匹(ぜんぶ野良)。通院、闘病、引っ越し、悲しい別れなどを経て、現在は2匹の猫と夫とお義母さんと暮らしています。  猫たちとのより幸せな暮らしをめざし、勉強したことをお伝えしてまいります!

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