起きてる30%~50%は毛づくろい 毛づくろいの理由とは

2016.06.14

起きてる30%~50%は毛づくろい 毛づくろいの理由とは

「可愛いな~」と思って愛猫の様子を見ていると、ぺろぺろと毛を舐めていることが多いのに気付きますよね。そうかと思えば、ゴロゴロと寝ている時も・・・。 毎日、眠ったり、毛づくろいをしていたりというイメージが強い猫ですが、起きている時間の多くを毛づくろいの時間に費やすとまで言われています。 いったいどうして毛づくろいをするのでしょうか。 猫の睡眠、そして毛づくろいの理由や費やす時間なども交えて解説していきます。

focebookシャア
ツイート

猫は寝ている時間が多い

猫は起きている時には毛づくろいをしょっちゅうしています。それ以外は寝ていることが多いのです。

●えっ。寝過ぎじゃないの?!猫の平均的睡眠時間とは
305191

猫は睡眠時間が長いと言いますが、いったいどのくらい眠るのでしょうか。

もちろん個体差があるので、一概には言えません。でも、眠る時間が多いと飼い主さんとしては「寝過ぎていて大丈夫かな・・・」と心配になるものです。

1歳に満たない子猫の場合は、多い場合にはなんと1日18時間以上も寝てしまう場合もあるとか・・・!1日は24時間ですからほとんどを寝て過ごしているのですね。一方、成猫の場合は1日の3分の2程度の時間、つまり16時間くらいは睡眠時間になっていると言われています。

「寝過ぎて心配」という飼い主さんも多いかもしれませんが、猫は睡眠時間が長いと分かっていれば少し安心ですね。

●長い睡眠時間は「体力」を蓄えるため
bd684393d779598795c9ce7dcaeeb0d6_s

睡眠時間が長い猫ですが、エネルギーを消費するのを抑えているという理由からです。そもそも野生で生きていた猫ちゃんにとって、獲物を狩るのは生きるために欠かせない行動。いざという時には獲物をしっかりと捕獲するだけに十分な体力が必要です。そのために、眠るために多くの時間を費やし、体力を蓄えているのです。

とは言っても、獲物が現れたチャンスの時に熟睡していては、いつまでたっても獲物を狩ることはできません。そのため、猫は熟睡しない体質になっています。寝ていると思って猫を眺めていても、少しの物音に反応して目を覚ますのは熟睡していないからです。


猫が「毛づくろい」をする理由について

睡眠時間が長い猫ちゃん達ですが、起きている時間の約30%~50%は毛づくろいをしていると言われています。つまり、猫の1日の行動で最も多いのが「睡眠」、次に多い行動が「毛づくろい」です。

起きている時間の約半分もしている「毛づくろい」には、どういった理由何の理由があるのでしょうか。

–【その1:体を清潔に保つためです】–

cat-196475_640

多くの人が「毛づくろい」をしている猫を見ると、体を綺麗にしているのだと思うのではないでしょうか。

家の中にいても、外にいても体にはホコリやゴミが付着しますよね。人間だったら着替えてシャワーを浴びれば済みますよね。
それに代わる猫の行動が毛づくろいで、猫ちゃんは自分自身でぺろぺろと舐めることによって汚れを落とします。

猫の舌の構造はとても不思議。細かい突起が無数にある猫の舌は、毛づくろい時の「ブラシ」代わりになります。ぺろぺろと舐めるだけで、ホコリや汚れをしっかりと絡め取る役割をしていますから、とても綺麗になるんですね。

–【その2:ストレス解消法なんです】–

自由きままに生きていそうな猫ちゃん達。猫を観察していると、ゆっくり歩き、眠ったり、ゴロゴロしたりして、リラックスムードが漂ってきますよね。

でも、実はストレスを感じることもあるのです。特に人間と一緒に暮らしている猫達は、「怒られた」など飼い主さんとの関係でストレスを溜めることがあります。

野生で暮らしている猫ならば「他の猫と揉めた」「何かにビックリした」などということだってあるでしょう。人間だって誰かとケンカしたり、びっくりしたことがあると心臓がドキドキして、気持ちを落ちつけようとしますよね。

猫の場合のそれが「毛づくろい」なのです。自分の体を舐めることで、精神的に安定するというこの行動は本能的なもので「転移行動」と言われています。

リラックス効果があるので、猫が落ち着く行動として見守ってあげましょう。

–【その3:体の温度を調整しています】–

75cf019eb2b9efd100a26c0b5385f6f4_s

人間の場合「暑い夏には薄着」「寒い冬には厚着」と体温調整を自分ですることができますよね。それに、夏場ならば汗をかいて体の温度を下げることも可能です。

しかし、猫の場合は汗腺が肉球のみ。この部分だけで汗をかいて体温を下げることは難しいですよね。そんな猫には、毛づくろいの時に舐めたことによる少しの水分で体の温度を下げる機能が備わっています。わずかな水分が蒸発する際の気化熱で、体温を下げることができます。

一方、冬場の寒い時期にも体を守るための機能が備わっています。毛づくろいで毛を舐めることにより、毛がボリュームアップ。それが体の中の熱を逃がさない工夫なのです。

–【その4:獲物に気づかれたくない!体のニオイを消したいんです】–

やはり、猫が野生時代に生きていた名残の体の機能がここにも表れます。

本来、野生で暮らしていた猫は、毎日獲物を見つけては狩って食べるという生活をしていました。生きていくためには「狙った獲物は逃がさない」ということがとても大事。そんな時に、獲物を見つけても自分のニオイがプンプンだと敵が気配に気づいて、せっかくの獲物が逃げてしまうリスクもあります。

そのため毛づくろい時には、体臭を消す理由も考えられます。

–【その5:コミュニケーションの一環なんです】–

9a77a8dc2627868083112abda7163a1c_s

猫同士のコミュニケーションの一環として、毛づくろいをお互いにし合うことがあります。「あなたを友達として認めていますよ」という証拠。毛づくろいをし合うことは、新密度を増させる行動なのです。

相手は猫だけに限らず、一緒に暮らしている犬に毛づくろいをしてあげることもありますし、人間を舐めてくることもあります。最大級の愛情表現なので飼い主さん的には喜ばしいこととして受け止めたいものですね。


毛づくろいは健康のバロメーター?

このように、猫の毛づくろいにはさまざまな理由があると分かりましたね。しかし「毛づくろいを全くしなくなった」とか「毛づくろいし過ぎた」という場合は注意が必要です。

●毛づくろいをしなくなった猫ちゃんは不健康?

前述しましたが、毛づくろいには自分の体を守る理由がたくさんです。精神的に安定するため、そして体温調節など猫が毎日健康でいるためには大事な行動です。

431288

しかし、徐々に毛づくろいの時間が減っていく、あるいは全くしなくなったという場合には、体に何らかの異常を持っているケースもあります。また、毛づくろいができないと毛のツヤが失われて不健康になっていまいます。

体調が悪すぎて「毛づくろいが無理」というケースもあるので、猫ちゃんの様子を毎日チェックして、その他の様子で変わったことがないかを観察しておきましょう。

体重減少、食事量の減少、尿や便の調子、元気があるかなどを日々チェックし、必要があれば動物病院で見てもらうことも大切です。

●毛づくろいをし過ぎているのは要注意!

中には毛づくろいのし過ぎで毛が無くなってしまう・・・、いわゆる「ハゲてしまう」というケースさえあります。ハゲる場合は、主に同じ箇所ばかりを舐めていることが原因。舐めすぎることでハゲることも心配ですし、大量に毛を飲み込み腸に悪影響を与えてしまうこともあります。

234814

また、皮膚になんらかの症状が出て気になって舐めていることもあります。「毛づくろいのし過ぎでハゲている場合」には、動物病院で原因を突き止めてもらうことが大事です。

さらに、心理的ストレスが多すぎて「毛づくろい」ばかりしていることも考えられます。猫がストレスとなる理由がないかを飼い主さん的に見直してみるのも、ひとつの方法です。取り除けるストレスがあれば、取り除いてあげるようにしましょう。

focebookシャア
ツイート

– おすすめ記事 –

・知っておきたい!猫のゴロゴロのひ・み・つ!
・猫舌ってホント?熱さを感じるのは「舌」ではない!
・猫の体臭は、臭いのかな?
・猫のストレスと対処法


 お日様は猫のお布団だ!〜猫が日向ぼっこを愛する理由〜



 我が家の愛猫は、ブラッシング嫌いでした


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら