梅雨の時期!猫を病気から守りましょう

2016.06.15

梅雨の時期!猫を病気から守りましょう

ジメジメした梅雨の時期が到来!この時期は私たち人間にとって憂鬱であるだけでなく、猫たちにとっても1年のうち最も体調の変化が出やすい時期だと言われています。猫は本来、ルーツが暑い砂漠であるため暑さには強いはずなのですが、梅雨の時期には健康に気をつけてあげる必要があるようです。猫が体調を崩しやすい理由や、かかりやすい病気について調べてみました。

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梅雨の時期はどうしても身も心も湿りがち。
それは人間も猫も一緒のようですが、そもそもなぜこの時期になると元気がなくなってしまうのでしょうか。

梅雨の時期の環境変化

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①日光に当たれない

 雨が降ると、猫が大好きな「ひなたぼっこ」ができません。ひなたぼっこには、

・温まることで体温を維持する
・紫外線を浴びて被毛を殺菌する
・カルシウムの吸収率を上げる

等の効果があると言われていますから、体調に変化をきたしやすいこともうなずけます。
真夏の強い直射日光には熱中症の恐れもありますが、猫は自分で一番いい環境を探し、移動しながら体温調節をしています。気持ちの良い選択肢がひとつ減ってしまうのは残念なことでしょう。

②湿度が高い

猫はグルーミングを行い、体の熱を受け取った水分子(唾液)が蒸発する際の気化熱を利用して体温を下げているのですが、湿度が高いと水分が蒸発しにくいために体温調節がうまく行われません。
また、ジメジメした空気は人間と同様、ストレスや体力の消耗の元となるようです。

③ノミやダニ、ばい菌の活動が活発になる

「気温18℃以上」、「湿度70~90%」というのはノミが一番活動的になる環境と言われています。また、食べ物や飲み水まわりのばい菌が繁殖しやすい季節でもあります。


梅雨時に猫がかかりやすい病気

梅雨時のこうした環境の変化を踏まえ、猫がかかりやすい病気とその予防策をみてみましょう。

–①皮膚病–

梅雨から夏にかけて、最も皮膚のトラブルが起きやすくなります。
猫に起こりやすい皮膚トラブルには以下のようなものがあります。

◆アレルギー性皮膚炎

<原因>
ノミ・ダニ等の外部寄生虫、花粉、食べ物等
ノミ:吸血の際に猫の体の中に入ったノミの唾液がアレルゲン(原因物質)となる→ノミアレルギー性皮膚炎
ダニ:猫の表皮に住みつき、特にメスダニが産卵のために猫の表皮にトンネルを掘る→疥癬

<症状>
ノミ:背中~腰~しっぽや内股に大量の発疹ができる。激しい痒み、掻きむしることによる脱毛や出血。情緒不安定になることもある
ダニ:耳、顔、肘、腹部や四肢に激しい痒みが生じ、激しく引っかいたり噛んだりする。進行するとかさぶたが作られ、感染部はまだら状に脱毛し炎症が起こる。痒みからくるストレスや栄養不良で症状が重くなることもある

◆急性湿性皮膚炎(ホットスポット)

<原因>
被毛の根元に残っている水分によって皮膚が蒸れ、細菌が繁殖する

<症状>
首、肩、顔等の皮膚の一部分に突然炎症が起こり、非常に強い痒みを伴う赤い湿疹ができ、患部の毛が抜ける。掻き過ぎると皮膚から出血し、体液が出て異臭を発することもある

◆心因性脱毛

<原因>
梅雨時に限らず、環境の変化によって持続的にストレスを感じた場合、過剰にグルーミングを行うようになることがある

<症状>
ざらざらした舌の刺激によって被毛が抜け、皮膚が炎症を起こす

<皮膚病の予防策>
・日頃から室内環境を清潔に保ち、アレルゲンとの接触機会をなくす
・普段使いの毛布や座布団等は、よく晴れた日に洗濯をして日光に当てておく
・ノミ・ダニを駆除する薬品の使用

–②外耳炎–

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<原因>
耳に寄生する細菌・カビ等が、耳の中の温度が上がることによって増殖する。
猫の場合はミミヒゼンダニによる場合が多い

<症状>
・耳の中に黒い耳あかが詰まっている
・痒みのため耳を後ろ足で掻いたり、何かにこすりつける。耳が赤く腫れ、耳から悪臭がする。放置すると、中耳炎~内耳炎と症状が悪化する

<外耳炎の予防策>
・日頃から室内環境を清潔に保つ
・耳をめくって耳のニオイや色に異常がないかチェックする

–③食中毒–

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<原因>
高温多湿によるカビの繁殖、食べ物の変質や傷み、飲み水の中の細菌の繁殖等

<症状>
嘔吐、下痢、発熱等

<食中毒の予防策>
・ご飯は出しっぱなしにせず、早めに食べきるようにする
・キャットフードの保管法に気をつける(密閉する、小分けにしておく、気温変化の少ない場所に保存する等)
・匂いや見た目(油っぽい感じ等)が変化していないか確認する
・食器をこまめに洗う
・飲み水がヌルヌルしないよう、こまめに取り換える

–④熱中症–

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熱中症というと真夏のイメージがありますが、湿度が高くなる梅雨の時期から注意が必要です。

<原因>
・自分で温度調節がうまくできない
・狭い部屋に閉じ込められる等によって、急に体温が上昇する

<症状>
軽度の場合:呼吸が荒くなる、嘔吐、下痢、脱水症状、ふらつき等
悪化した場合:出血、チアノーゼ、血圧低下、痙攣、失神等

<熱中症の予防策> 
・密室を作らないよう、ドアを少し開けておき猫が自由に移動できるようにする
・湿気がこもらないよう、窓を開けて風通しを良くする
・除湿器やドライ設定のエアコンを使用する

–⑤下部尿路疾患–

尿路結石、尿道閉塞等も梅雨の時期に増加します。

<原因>
梅雨の初期の気温低下や、エアコンをかけた涼しい部屋で水分補給が少なくなる

<症状>
・血の混じった尿が出る
・尿が出にくくなり、何度もトイレに行く

<下部尿路疾患の予防策>
・常に新鮮な水を用意し、十分飲めるようにする
・ニオイがこもらないよう、トイレを常に清潔に保つ
・下部尿路疾患に配慮したフードを与える

大切な猫さんの健康状態をしっかりチェックして、梅雨の時期を一緒に楽しく乗り切りましょう!

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North Cat

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「お子さんは?」と聞かれたら「いますよ!4本足ですけど」と答えます。  子ども代わりに育てた猫は4匹(ぜんぶ野良)。通院、闘病、引っ越し、悲しい別れなどを経て、現在は2匹の猫と夫とお義母さんと暮らしています。  猫たちとのより幸せな暮らしをめざし、勉強したことをお伝えしてまいります!

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