「猫の目時計」ってなに?~猫の瞳孔の秘密~

2016.07.03

「猫の目時計」ってなに?~猫の瞳孔の秘密~

「六つ丸く 五七は卵 四つ八つ柿の実にて 九つは針」。これは、時間によって猫の黒目の大きさが変わる様子を表現した昔の言葉です。天気の良い日中ならばある程度合っていたことから、猫の目を時計代わりにしていた人もいたようです。でも、もちろん猫は時計を内蔵しているわけではありません。猫の目の大きさはなぜ、どのように変わるのでしょうか。

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猫は本来それほど表情豊かではないはずなのですが、同じ猫でもいろいろ印象が変わります。その理由としては黒目、すなわち瞳孔の大きさが変わることが考えられます。それも、人間や犬のように瞳孔の形が丸いまま縮小拡大するのではなく、まん丸から縦棒1本まで縦方向で変化するため、顔の印象も大きく変わるのでしょう。

猫の瞳孔の動き

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瞳孔は目に入る光の量を調節する働きをしています。瞳孔が大きく開けば光の量が増え、小さくなれば光の量は減ります。

人間と猫で瞳孔の動き方が違うのは、瞳孔を収縮させる「瞳孔括約筋」の構造が違うから。人間の瞳孔括約筋が丸い形をしている一方、猫の瞳孔括約筋は上下に細長くなっているため、猫の瞳孔の幅は縦に変化していくのです。

ちなみに、猫の瞳孔の幅(平均値)は最大14mm、最小1mm以下、瞳孔の最大面積は160平方mm。人間の瞳孔の幅は、最大8mm、最小2mm、最大面積が50平方mm、という研究データがあります。
この黒目の大きさも猫の大きな魅力なのでしょうね。

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瞳孔が縦方向に変化するメリットとしては、

・素早く開閉できる
・目に入る光の量の微調整がしやすい(暗い所では瞳孔を大きく開いてより多くの光を取り入れ、明るい所では瞳孔を細くしたり瞼を閉じたりすることによってまぶしさを軽減できる)
・獲物にピントを合わせやすい
・草むらで狩りをする場合に、草と草の縦長のすき間から獲物を見つけやすい

などが挙げられています。
夜間や薄暗い時間帯に狩りをして暮らしてきた猫にとっては、実に効率的な仕組みといえるでしょう。

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North Cat

North Cat

「お子さんは?」と聞かれたら「いますよ!4本足ですけど」と答えます。  子ども代わりに育てた猫は4匹(ぜんぶ野良)。通院、闘病、引っ越し、悲しい別れなどを経て、現在は2匹の猫と夫とお義母さんと暮らしています。  猫たちとのより幸せな暮らしをめざし、勉強したことをお伝えしてまいります!

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