猫を回虫症から守る

2016.07.05

猫を回虫症から守る

 猫にはいろいろな病気があります。猫の回虫症は寄生虫の一種である回虫によって起こされ、感染する病気なので注意が必要です。野良猫を保護した場合はほぼ100%感染しているといってもいいほどです。飼い猫が感染していても不思議ではありません。成猫に感染しても症状が現れない場合が多いようですが、子猫が感染した場合は重い症状を起こすことがあります。

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回虫とは…

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 回虫には、猫回虫、犬回虫、犬小回虫があり、全て猫にも犬にも人間にも感染します。回虫に感染している猫とキスをしていれば、人間にも回虫は感染する可能性があります。

 排泄された回虫の卵は5日~10日で感染性を持つ「第二期子虫」となります。この第二期子虫が猫の口から体内に入ると、体内で卵が孵化して胃に進入します。その後、肝臓、肺へと移動し、「第三期子虫」となります。
 第三期子虫が咳などによって体外に吐き出され、再び食道を通って胃に進入し、さらに成長します。その後、小腸内に移動し、腸内で卵を産みます。糞に卵が混ざり排泄されます。第二期子虫が猫の体内に入ってから、糞便中に卵が排泄されるまでの日数は約10日間です。回虫卵は、環境での抵抗力が非常に強く、砂や土の中に混ざって長期間でも生き続け、感染の機会を待っています。

 糞便中に回虫の卵が排泄されたとしても、卵が感染能力を持つまでには5日~10日かかります。こまめにトイレを掃除していれば、排泄物中の回虫卵から人間に感染する可能性は低いです。

 猫が回虫を持ったネズミなどを食べた場合や、感染した母猫の母乳を子猫が飲んだ場合は回虫に感染することがあります。しかし、これらの場合は肺に回虫がいることはありません。


回虫症の症状

 回虫は猫の小腸に寄生し、猫が食べた物の栄養分で生きていく寄生虫です。猫の体に回虫がいるとどういった症状がみられるのでしょうか。

・食欲不振
・下痢(ひも状の回虫を含むこともある)
・嘔吐(ひも状の回虫を吐き出すこともある)
・腹痛
・腹部のふくらみ
・子猫の発育不良
・咳
・体重減少
・貧血
・毛づやがよくない

 回虫に寄生された猫が食べても太らないことや痩せていくのは、回虫が栄養分を摂っているからです。子猫が回虫に寄生された場合は、下痢や軟便を繰り返し、順調に体重が増えません。発育不良となり、ひどい時にはお腹が膨れて見えることがあります。重度の寄生では、下痢や発育不良の程度がひどくなり、まれに腸閉塞になることもあります。
 また、回虫の幼虫が気管や食道を移動するため、時々咳や嘔吐が起こります。嘔吐と同時に回虫の幼虫が吐き出されることがあります。猫がよく回虫を吐き出すのはこのためです。

猫を回虫症から守る(野良猫)

 回虫の卵は、感染した猫の糞や野外の水たまり、地面などに含まれています。それらを猫が口にすることによって感染します。他にも、回虫に感染した鳥やネズミを食べることによって感染することがあります。
 メス猫が回虫に感染している状態で妊娠をした場合は、お腹にいる時から胎盤を通じて感染する恐れがあります。母乳を通しても感染します。子猫が回虫に感染すると命に関わることがあります。子供を産む予定の母猫は回虫症に感染していないか動物病院で検査をしてもらいましょう。

Next↓回虫症の治療・予防法とは?
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munoco

munoco

猫を飼いはじめて20年。完全な猫派です。 今まで4匹の猫と過ごしてきました。現在は2匹の猫と楽しく過ごす毎日です。 ツンデレされて20年。猫の行動1つ1つが大好きで、ずっとツンデレにやられてしまっている人間です。

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