供血猫を知っていますか?〜ばた子ちゃんから教えてもらったこと

2016.09.27

供血猫を知っていますか?〜ばた子ちゃんから教えてもらったこと

こんにちは、そらにゃんです。先日、1冊の本を読む機会がありました。「空から見ててね いのちをすくう“供血猫”ばた子の物語」という本です。この本で私は初めて「供血猫」「供血犬」の存在を知りました。病気や怪我を負った猫のいのちを救うために存在する「供血猫」。今回は「供血猫」についてまとめてみました。

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「供血猫」ばた子ちゃん

ある日たまたまとどりついた「毎日が猫パーティー」というブログ。そこで紹介されていた本が、『空から見ててね いのちをすくう“供血猫”ばた子の物語』(集文社みらい文庫 写真・文はせがわまみ)。

ばた子ちゃんは、“供血猫”でした。“供血猫”とは、ケガや病気の仲間のために血を分けてあげる仕事をする猫のこと。

ばた子ちゃんは飼育放棄した飼い主が安楽死させるために、病院に連れてこられた猫でした。安楽死をどうしても避けたい病院の先生が、「供血猫」としてばた子ちゃんを病院で引き取ることになりました。著者のはせがわさんはトリマーとしてこの病院で働きだした時、ばた子ちゃんと出会うのです。

著書の中ではトリマーの仕事や「供血猫」の仕事を紹介しながら、ばた子ちゃんとの日常が描かれています。ばた子ちゃんが供血猫の仕事を全うし、ようやくのんびりとした暮らしに入れると思われた矢先、ばた子ちゃんの病気が発覚します・・・。

全編にはせがわさんのばた子ちゃんや全ての動物たちに対する愛事情が溢れています。はせがわさんはブログの中でも供血猫について語っています。

clover
突然の事故や病気で急遽、
輸血が必要になる場合が
本当に沢山あるのです

皆さんの子が輸血をするような
状況になることは
一生ないほうがいいです。

でも、もし、万が一、
そのような状況になった時、

自分の子の為に体をはって

助けてくれている子がいることも

知っていて欲しいのです。

この子の一生は

献血の為に頑張ったような
猫生でした

その分沢山の命を助けました

この子のように頑張ってくれている
猫ちゃん、わんちゃんが沢山
います

その事を知っていて欲しいなと思い、
書いてみました。

えらそうなことを言うつもりは
まったくないのですが

知っているだけでも
まったく違うと思うんです

供血猫、供血犬で検索したら色々
出てくるので見てみて下さい。

毎日が猫パーティーより
clover

本の中で「供血猫」について詳しく紹介されていました。私はそれまで全く「供血猫」という存在を知りませんでした。


供血猫

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普段私たちが猫ちゃんを連れていく病院のほとんどは「一時診療(プライマリケア)」に分類されます。ホームドクター的な病院で、獣医師さんは「浅いが広い知識と技術」を酷使して治療を行ってくださります。
そしてホームドクターの判断から紹介されて行く病院が「二次診療(セカンダリケア)」。ここではより専門的で高い知識と技術の伴った治療が受けられます。二次診療に分類される病院に運ばれる猫たちは重篤な症状の子が多く、輸血が必要な場合も少なくありません。

しかし、日本では人間のような献血システム(血液バンク)が動物には法的に認められておらず、血液を安定確保することができない状況です。そのため輸血が必要になれば各病院で血液を用意しなければならず、必然的に院内に献血を目的とした動物を飼育することになります。この子達を「供血猫」「供血犬」と呼ぶのです。


供血のドナー登録

しかし、供血猫を飼育していない病院や、飼育している供血猫たちの血液だけでは足りない場合もあります。血液が必要な場合に備えて、献血のドナー登録をお願いしている病院は多数あります。本の中でもドナー登録ができる病院が紹介されています。

一般の家庭で飼育されているペットでも、ドナーの募集条件を満たせれば登録することができます。
登録の流れは次に様になります。

1.献血ドナー登録を行っている病院に電話などで申し込みを行う
2.病院からの案内を待ち、健康診断を受ける
3.条件が満たされていれば登録完了

供血猫になるための条件は病院によって多少違ってきますが、猫の場合おおよそ次のようになります。

年齢:1-7歳
体重:4kg以上
・混合ワクチン接種が毎年されている健康な猫
・麻酔をかけずに採血可能な温厚な性格(鎮静剤を処方する病院もあります)
・完全室内飼育

また、次の内容に当てはまる場合は登録できません。

・過去に輸血を受けたことがある
・妊娠、出産したことがある
・全身性の感染性皮膚疾患がある
・これまでに血液媒介性の感染症に罹患または罹患した疑いがある(猫免疫不全ウイルス、猫白血病ウイルス、ヘモプラズマなど)

ドナー登録が済むと、病院から献血の依頼がくるようになります。献血の頻度は多くて年に2回程度です。
献血当日の流れは次のようになります。

1.受付
2.診療カルテを作成、問診票の記入
3.獣医師による身体検査・問診を受ける
4.身体検査上問題がなければ、血液検査のための採血(約4cc)
5.血液検査で問題がなければ、献血のための採血(約40〜50cc)
6.採血量と同じ量の輸液を受ける
7.採血後の身体や採血部位に問題ないと確認後、帰宅

1回の採血量は体重によって決定します。採血時間は15-30分程度。採血場所の毛はそられることが多いようです。当日は安静にして、食事をしっかり摂るようにします。


まとめ

ばた子ちゃんの本で初めて知った「供血猫」「供血犬」。私のように彼、彼女たちの存在を知らない方は多いのでなないでしょうか?

腎臓病で重い貧血を起こす。腫瘍ができたので切除のために手術する。交通事故、転落事故などで大怪我を負う。
献血が必要となるような状態になることは、普通に猫を飼育している中で十分に起こり得ることです。病院内で静かに暮している供血猫たちの負担を少しでも減らせる手助けになるのなら、ドナー登録のことを真剣に考えてみようと思いました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。


focebookシャア
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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?

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