野良猫の耳カットの意味知ってる?さくら型の耳の猫「さくらねこ」は愛されねこ

2016.10.20

野良猫の耳カットの意味知ってる?さくら型の耳の猫「さくらねこ」は愛されねこ

こんにちは、そらにゃんです。 皆さんは「さくらねこ」をご存知ですか? 片方の耳が、まるでさくらの花びらのようにカットされている猫のことを「さくらねこ」と呼びます。 この「さくらねこ」の存在の後ろには、たくさんの人の善意が寄せられているのです。

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「さくらねこ」って?

里親募集サイトや、野良猫たちの中に、耳がさくらの花びらのようにカットされている猫を見たことがありませんか?

「さくらねこ」とは避妊・去勢手術を受け、その印として、耳の先端が桜の花びらのような形にカットされたノラ猫たちのこと。
野良猫を捕獲し、避妊・去勢手術を行い、耳先をカットして元の縄張りに戻す。この活動を「TNR」と呼びます。

さくらねこの活動を進めているのは、1988年に創設された「公益財団法人どうぶつ基金」。HPでは、以下のように記されています。

2012年10月沖縄県石垣島で公益財団法人どうぶつ基金が行った大規模一斉TNRの時です。どうぶつ基金の理事長と石垣市長と雑誌「ねこ」編集長の会談の中で「さくらねこ」という呼称を発案して名付けられました。「さくらねこ」のお誕生日は石垣島の猫がもとの場所にリリースされた平成24年10月18日になります。
不妊手術が済んだ証として、オスねこは右の耳、メスねこは左の耳が、V字に切り取られています。その愛らしい耳は、まるでさくらの花びらのようです。どうぶつ基金では、不妊去勢手術した地域猫を「耳先カットねこ」と表現していましたが、今回の事業より「さくらねこ」と呼ぶことを決めました。
石垣島で花開いたさくらねこの前線を北上させ、日本全国に官民協働のTNR活動を普及させたいという思いが込められています。

引用:公益財団法人どうぶつ基金


地域猫活動「TNR」

TNRとは、世界中の野良猫サイトで共通して出てくる言葉で「Trap-Neuter-Return Program」を略したものです。

さくらねこ 耳カット

T:トラップ 捕獲器で猫を捕獲すること。猫を殺傷するようなトラップは用いられません。

N:ニューター 不妊手術のこと。オスメス両方に使われる場合が多い。手術は全身麻酔のもとで行われ、同時に耳をカットします。

R:リターンまたはリリース 元の場所に戻すこと。術後の経過は地域の猫ボランティアさんが観察します。捕獲漏れの猫は速やかに捕獲、手術を行います。食事を与え、食後はすぐに片付けます。掃除を行い、食べ残しを放置しません。

地域猫活動において、TNRは欠くことのできない要素となっています。

ところで、「1→79」という数字の表す意味をご存知ですか?
「1匹のメス猫が年に2回、6匹の子猫を出産し、子猫の半分がメス猫と仮定した時、1年後には79匹になる」のです。
野良猫をいくら駆除しても1匹のメス猫がいるとあっという間に猫の数は増えてしまいます。また駆除を行って一時的に猫の数が減ったとしても、隣接地の野良猫が移り住み、やはり猫の数は増えてしまいます。
駆除することで猫の増加を抑制することは不可能です。

しかし、野良猫に不妊手術を行うと、妊娠出産で猫の数が増えることがなくなり、猫同士の喧嘩がなくなります。不妊手術を行っても猫の縄張り意識は残るため、猫は他地域への移動をすることなく、穏やかに天寿を全うすることができます。そして徐々に猫の数は減っていくのです。

これがTNR活動です。


さくらねこは「愛されねこ」

TNR活動は、地域の猫ボランティアさんの協力なしでは成り立ちません。地域住民と野良猫との共生を目指し、野良猫にフードを与え、掃除をする、等のお世話を行っている猫ボランティアさんたちが、猫を捕獲し、協力獣医師に不妊手術を行ってもらった後、猫を元の場所に戻します。一度手術を行った猫を間違って再度捕獲しないために、さくらねこの印である耳のカットは必要不可欠です。
地道で先の見えない活動ですが、まずは子猫を増やさないことが殺処分される猫を減らすための有効な方法なのです。

猫たちの不妊手術費用は主に寄付金から成り立っています。手術は公益財団法人どうぶつ基金の趣旨に賛同した獣医師さんが、この活動に限ってボランティア価格で行います。

さくらねこの後ろには多くの猫を愛する人が存在しているのです。それゆえ、さくらねこは「愛されねこ」と言われるのです。
どうぞさくらねこを見かけたら優しい気持ちで見守ってあげてください。


まとめ

日本では1年間で約8万もの猫が殺処分されています。行政に引き取られる飼い主不明猫の約8割が産まれて間もない仔猫です。それでもどうぶつ基金が設立された頃は約100万頭の犬猫が殺処分されていたことを考えると、少しずつではあるけれど、どうぶつ基金が掲げる「殺処分ゼロ」に近づいていると言えます。
私たちにも協力できることはあるはずです。まずは身近なところから、できることから、動物殺処分ゼロの力になりたいと思いました。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

<参照サイト>
公益財団法人どうぶつ基金

eye catching by 友人宅のたわしちゃん


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そらにゃん

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猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?

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