瞬膜が飛び出す!?猫のチェリーアイの症状、原因、治療法とは?

2016.11.01

瞬膜が飛び出す!?猫のチェリーアイの症状、原因、治療法とは?

猫のチェリーアイとは、第三眼瞼(だいさんがんけん)の裏側にある腺が炎症を起こして、赤く腫れ上がった状態のことをいいます。外に盛り上がった状態が「さくらんぼ」に似ていることから、「チェリーアイ」と呼ばれます。チェリーアイについて詳しく見ていきましょう。

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チェリーアイの「症状」、「原因」、そして「治療法」について見ていきましょう。

猫 チェリーアイ 症状

チェリーアイは、正式には「第三眼瞼腺脱出」と言います。第三眼瞼は、瞬膜とも言います。瞬膜といえば、わかる方も多いのではないでしょうか。
猫は、目の上下にある2つの瞼(まぶた)以外に、目頭の内側に「瞬膜(しゅんまく)」という3番目のまぶたを持っています。このまぶたは、人にはありません。瞬膜腺はその瞬膜の内側に存在しており、涙の約35~50%を分泌している組織です。


チェリーアイの症状とは

チェリーアイとは、第三眼瞼腺が、目頭にある第三眼瞼(瞬膜)の端から外に飛び出してしまう病気です。この状態が目にさくらんぼをつけているように見えるので、チェリーアイと呼ばれます。

猫 チェリーアイ 症状

両目に症状が出ることもあれば、片目のみの場合もあります。痛みはありませんが、視界がせまくなり、目のすぐ近くに腫れ上がった第三眼瞼腺があることで、猫が気にして、目を引っかいたり、床などにこすりつけたりすることがあります。
そうすると第三眼瞼腺そのものの炎症もひどくなりますし、結膜や角膜が傷つくこともあるので、結膜炎や角膜炎を併発したりします。

結膜炎になったら?

結膜は、まぶたの裏側と眼球の白目の部分にありますが、結膜炎になると、次のような症状が出ます。
・涙目になる
・目やにが出てくる
・結膜が充血して、赤く腫れる
・かゆみ、痛みが出てきて、目をこするようになる

角膜炎になったら?

角膜は黒目の表面を覆っている透明の膜です。角膜に傷がつくと、次のような症状が出ます。
・涙目になる
・目やにが出てくる
・かゆみ、痛みが出てきて、目をこするようになる

猫 チェリーアイ 症状

ほぼ、結膜炎と似た症状ですが、悪化すると、角膜が白く濁ってしまうことがあります。さらに、悪化すると、失明の危険性があります。傷口に細菌などが感染すれば、角膜がただれる「角膜潰瘍」や、角膜に穴が開いてしまう「角膜穿孔」にもなる可能性があります。

また、チェリーアイを長期間にわたって放置していると、第三眼瞼の中にある軟骨が変形してしまって、整復するのが難しくなります。


チェリーアイの原因

外傷からくるもの

何らかの外傷によって瞬膜が炎症を起こして、腫れあがることがあります。
猫同士の喧嘩によって目を怪我することも多くあります。

先天的なもの

先天的に瞬膜腺を固定する組織が弱い、または欠損している、ということが原因となります。具体的な猫種でいえば、バーミーズとペルシャです。

第三眼瞼腺は結合組織によって第三眼瞼に固定されていますが、その結合組織が先天的に欠けていたり、くっつく力が弱かったりすると、第三眼瞼腺が外に飛び出してしまうのです。これは、若い猫に発症することが多いため、結合組織の異常は、遺伝性の疑いがあります。


チェリーアイの治療法、対策

第三眼瞼腺の戻し方はチェリーアイの状態や、再発を繰り返しているかどうか、症状によって変わりますが、飛び出した第三眼瞼腺を元の位置に戻すことが治療法になります。

症状が軽い場合は、飛び出した部分を手で押し込んで、元の位置に戻します。その後、抗生物質や抗炎症剤などの点眼薬を使用します。治療後には猫が目を触らないように、エリザベスカラーを装着させます。

猫 チェリーアイ 症状

チェリーアイは再発しやすい病気です。再発する場合は、全身麻酔をして、外科手術で第三眼瞼腺を元の位置に戻します。ただし、外科手術を行っても再発する可能性はゼロではありません。また、第三眼瞼腺を切除してしまってはいけません。第三眼瞼腺は涙を作る場所ですから、切除するとドライアイになる可能性があるからです。

猫 チェリーアイ 症状

チェリーアイは予防することが難しい病気です。ただし、チェリーアイを早期に発見し、早期治療する事ができれば、そこから発生するかもしれない、結膜炎や角膜炎を予防することはできます。

チェリーアイになると、猫は目のあたりを気にして触ったり、床にこすりつけたりといったしぐさをするようになります。そんな行動をするようになったら、すぐに猫の目を確認してください。目やにがたくさん出ていないか、涙目ではないか、目頭にさくらんぼのような赤く丸い腫れものができていないか等の症状をしっかりチェックしましょう。そして、何か異常が見られたら、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。


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ねこちん

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ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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