熱中症に酸欠?猫飼いがこたつを出したときに気を付けたい事

2017.01.28

熱中症に酸欠?猫飼いがこたつを出したときに気を付けたい事

「猫はこたつで丸くなる」と童謡に歌われるように、寒くなる季節こたつに入る猫はたくさんいますが、熱中症や酸欠など実は危険がいっぱい潜んでいるって知ってましたか?なんと死亡例もあるんです。愛猫をそんな目に合わせないように、こたつの危険性について、きっちり押さえておきましょう。

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酸欠の危険性

猫 熱中症

空気の出入りの少ないこたつに猫が長くいれば、呼吸により酸素が少なくなって低酸素状態になります。一度でも低酸素状態の空気を吸ってしまうと、意識を失って動けなくなり、脳に障害が残ったり、最悪死亡してしまうこともあります。気付いてからでは遅い場合もあり、熟睡している場合や高齢猫の場合には、その危険性は跳ね上がります。

酸欠を防ぐためには、こまめに猫を外に出したり、こたつの一部を開けはなして常に酸素をいれてあげることをおすすめします。たまに頭だけ出して入っている猫がいますが、これだと酸欠については安心ですよね。

熱中症の危険性

こたつ 脱水症状

温度の高い場所に長くいることで、体内の水分が足りなくなって、熱中症になり脱水症状を起こしてしまうことがあります。また、水飲み場が寒かったり遠かったりすると、水飲みを我慢してしまうこともあります。
猫が脱水症状になると、慢性腎不全を起こしたり、便秘になりやすくなります。慢性腎不全になると、一度壊れた腎臓の組織は元に戻りませんので、老廃物が処理できなくなり尿毒症になって死亡してしまうこともあります。もともと猫は腎臓病になりやすいので、十分に気をつけなければなりません。

脱水になっていると、背中の皮をつまんでも元に戻らずつまんだ形のままになるので、これを脱水症状の目安にするといいでしょう。また、冷たい床の上に横たわっていたり、はぁはぁと荒い息をしている場合や、水をたくさん飲んでいる場合にも、脱水が疑われます。

脱水を防ぐためには電源を切ったり、こまめに猫を外にだして水を飲ませるといいでしょう。水飲みを近くに置くのもいいかもしれません。水飲みをこたつの中に入れるという方法は、他の危険性のことを考えるとあまりおすすめできません。

低温やけどの危険性

高齢猫 低温やけど

たとえ低い温度でも、長時間になれば低温やけどの怖れがあります。自分では気が付かない場合も多く、熟睡している場合や高齢猫の場合には特に知らないうちに皮膚が焦げたり、皮膚炎のようになってしまうこともあります。
低温だからと慢心せず、長時間のこたつの使用は避けたほうがいいでしょう。出来れば電源を切っておくことをおすすめします。

感電の危険性

コード 感電

ひもが大好きな猫も多いでしょうが、使用中のこたつのコードをかじることで感電してしまうことがあります。
感電すると多くの場合、口の中がやけどして、赤く腫れたり水ぶくれになってしまい、結果ご飯が食べられなくなります。また、筋肉のけいれんを起こしたり、長時間感電した時は不整脈をおこして死亡することもあります。

ひもが大好きな猫のみならず、どんな猫であっても、万が一のためにコードをかまれても大丈夫なようにコードを保護したり、電源を切ることが大事です。

一酸化炭素中毒の危険性

木炭 一酸化炭素中毒

現在は電気こたつが普及していますが、昔ながらの豆炭・練炭・木炭を利用している場合は、一酸化炭素中毒になる危険を押さえておきましょう。
一酸化炭素中毒になると、意識を失って動けなくなり、そのまま死亡してしまいます。こういったこたつには、なるべく猫が入らないようにすることをおすすめします。

多くの危険性をはらんでいるこたつですが、寒さに弱い猫が冬を乗り切る大事なアイテムであることは間違いありません。ホットカーペットやヒーター、湯たんぽなども上手に使って愛猫の健康を守りましょう。


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