子猫を保護した時にはどうする?

子猫を保護した時に、目に見えてわかるのは怪我をしているかどうか?ですね。
そして、病気をしていないかどうか、見てわかるものから、わからないものまで、しっかり確認しなければなりません。
子猫を保護したら、まず獣医さんに連れて行きましょう。そして、怪我や病気がないかをしっかり検査してもらいましょう。何か感染症にかかったり、ノミやダニがいたりするかもしれませんし、パッと見てもわからない怪我をしているかもしれません。
家に子猫を安全に連れて帰れるためにも、できる限り早めに動物病院へ連れて行くことをおすすめします。
子猫を保護した時に実際にすること

子猫を保護する上でまず大切なことは「保温すること」です。小さければ小さいほど、子猫は体温を失いやすく、自分で調節することが難しいのです。生後1週間は、子猫にとって命を落としやすい、とても不安定な時期なので、気をつけて面倒をみましょう。
具体的には、温めたお湯を入れたペットボトルにタオルを巻き、大きすぎない箱などに子猫と一緒に入れてあげます。カイロでも温められますが、低温やけどをしないように気をつけましょう。ペットボトルやカイロが、直接子猫に触れないようにしてください。また同時に、毛布などの潜り込める布を敷いてあげてください。
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子猫がかかりやすい病気
◆先天的奇形
子猫の体の一部に、異常がある状態で生まれてくることです。口蓋裂(口唇の一部に裂け目が現れる状態など)や、心臓の異常、水頭症(髄液が頭蓋腔内に貯まり、脳室が正常より大きくなる病気)などです。
◆免疫性溶血症
正確には「新生子同種溶血現象」(しんせいしどうしゅ ようけつげんしょう)と呼び、母猫の初乳が子猫の血液中にある赤血球を破壊することで生じる、貧血症状のことです。母猫と父猫の血液型の組み合わせにより、子猫の赤血球をこわし溶血現象を起こしてしまうというものです。
◆子猫衰弱症候群
特定の病気のことを言うわけではなく、何らかの理由により生後まもなく死んでしまった子猫に対して与えられる、総合診断名です。特に、飼い主の不注意で、低体温症になると子猫はすぐ弱ってしまうので気をつけましょう。
◆低血糖
生まれたばかりの子猫が24時間以上おっぱいを飲まないでいると、低血糖に陥る危険性があります。生まれたばかりの子猫は肝臓の機能がまだ弱いので、グリコーゲンと呼ばれるエネルギーの塊を貯蔵することができないことが理由で起こります。
◆感染症
母猫が感染症にかかっている状態で子猫を産むと、血液や胎盤を経由して子猫にもウイルスを移してしまうことがあります。
◆寄生虫症
母猫が寄生虫を持ったままの状態で子猫を生むと、血液や胎盤を経由して、子猫にも寄生虫が移ってしまいます。
保護した子猫が病気かどうかをチェックするには!

◆部分的にチェック
・目ヤニや鼻水がでていないか→風邪や、気管支炎の可能性
・耳垢が溜まっていないか、よごれていないか→ダニやノミがいる可能性
・下痢をしていないか→回虫がいる可能性、お腹をこわしている可能性
・おしりは綺麗かどうか→お腹をこわしている可能性
・痒がっているところがないか→ノミ、ダニなど寄生虫の可能性
・元気があるかどうか→元気がなければ、何かの病気かも?お腹がすいているかも?
・お腹がぶよぶよして大きくなっていないか→寄生虫がいる可能性
・怪我や傷がないか、体や手足、肉球を確認
◆全体的にチェック
・ずっと鳴き続けていないかどうか
・体の動かし方、歩き方におかしいところはないか
・体を触った時に痛がったり逃げたりしないか
保護した子猫に病気など異常がないか、しっかり観察しましょう。そして、自分で判断するのではなく、必ず獣医さんに連れていきましょう。
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