猫は雨や水が嫌い?水嫌いな理由とおすすめのシャンプーの仕方

2017.06.05

猫は雨や水が嫌い?水嫌いな理由とおすすめのシャンプーの仕方

猫好きな人なら「猫は雨や水を嫌がる」ということを知っているのではないでしょうか。雨の日になると愛猫のテンションが下がって外出したがらない、暴れて大変なのでシャンプーをさせるのに一苦労…と嘆いている愛猫家さんたちも多いかもしれません。でも、いったいどうして雨や水を嫌うのでしょうか。今回は、猫が雨や水を嫌う理由や苦手克服のためにできることなどについてお話ししていきたいと思います。

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猫が雨や水を嫌う理由は歴史にあった!

猫 雨

猫が雨や水のような水分を嫌う理由は、猫のルーツに隠されていました。

◆過酷な砂漠に生まれた猫の本能が「水」を嫌う

猫の祖先と言われている最も古い猫がリビアヤマネコ。アフリカの砂漠地帯で暮らしていた猫です。「砂漠」と聞くと、「とにかく暑い!」というイメージが強いですよね。

しかし、実際には砂漠は、日中の温度と夜の温度の差が20度以上になるなど寒くもなります。
リビアヤマネコには、そんな厳しい環境に耐える被毛の秘密がありました。砂漠で暮らすため「暑さを遮断する」という機能を持ちつつ、夜間の寒さにも耐えられる「保温効果」も兼ね備えているということです。

水に濡れると体の水分を蒸発させるための「気化熱」が猫の体温をどんどん奪い、体温と周囲の気温も同時に下がるため体力が消耗して命の危険も出てきます。そこで、「濡れたらヤバイ」という本能が働くのです。雨が降ることがなかなかない砂漠なので、体自体も「雨」に対応できておらず、今もその体質があり、雨に体が濡れることを嫌う猫が多いです。

◆水嫌いは猫の「毛」に理由アリ

猫が雨や水を嫌うのには「毛」にも理由が隠されていました。「猫っ毛」という言葉もあるように、細くて柔らかい毛質の猫たち。1本1本が密集していてサラサラしています。猫の毛は油分が少ないため、水がなかなか弾きにくい性質。そのため、一度濡れてしまうと本当に乾きにくいのです。

体が濡れると、体温がどんどん下がり、体にまとわりつくようにべったりと体が重いのが猫自身も分かるようです。なんとか乾かそうと必死で体を舐めて毛づくろいなどしている様子を見ることもあります。

本能的な感覚が働くため、「死んでしまうのではニャイか?」と焦ってしまっているのですね。そうした理由から、雨の日には外出できずにテンションが下がることもあります。


環境によって雨や水が平気な猫も実はいる?

猫 シャンプー

猫の生まれたルーツや毛質の問題はあるものの、なかには「雨や水は平気だよ」と何食わぬ顔でお風呂を楽しんでいる猫もいます。同じ猫なのに、雨や水が平気なのはなぜなのでしょうか。

◆幼少時の習慣で「水」が平気になることも

猫を初め、動物たちは生まれてから環境に対して慣れていく…という時期があります。それを「社会化期」と呼びますが、一般的には生まれてから2~3週間目頃から8~9週目頃のことを指します。

この社会化期はさまざまな経験を積み重ね、環境に慣れていく時期でもあります。すべてが初めての経験ですし、いろんなことにチャレンジして「生きていくために必要なこと」を学ぶ時期。つまり、この時期に「水に濡れても死なないよ」「お風呂は気持ちいいよ」と分かれば、将来的にも雨や水をそんなに恐れない猫となるのです。

ただ、飼い主さんのやり方が荒々しいと「やっぱり怖い!」という恐怖を猫に植え付けてしまうことになります。場合によっては「水」だけでなく、怖い思いをさせた「飼い主さん」のことを嫌いになってしまうことだってあります。優しく丁寧に慣れさせていくことが重要です。

◆濡れたタオルで体を拭いて慣れさせよう

雨や水のことが心底嫌いな猫の場合、いきなり「お風呂」はかなりハードルが高いかもしれません。そこで、まずは濡れたタオルで体を拭いてあげるなどから始めていきましょう。ちょっとした汚れならば、タオルで拭くだけでも体のケアができます。蒸しタオルにして温かくすれば、猫も気持ち良さを感じるかもしれません。

また、水を使わない市販のドライシャンプーもおすすめです。水で洗い流す必要がないうえ、軽い汚れなら取れます。それに、猫が舐めても安心な成分でできています。これなら猫の苦手な水を体全体につけなくても良さそうですね。

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シャンプーをするときにはどうしたらいいの?

基本的に、猫はとても綺麗好き。「毛づくろい」で自分の体を舐め身だしなみのケアをしています。毛づくろいで綺麗になるなら、嫌いな水を使って無理にシャンプーをしなくてもいいだろう…と考えてしまう人もいるかもしれません。

でも、シャンプーが全く必要ないことはありません。濡れタオルやドライシャンプーなどで対応できないような汚れが体にある場合など、状態によっては「シャンプーすべき」ということがあります。

◆お風呂の役割とは?

猫のお風呂は、シャンプーで体を綺麗にするということです。

①毛の長い猫の汚れ対策
毛が長い猫は、被毛の間にさまざまな汚れが溜まっていきます。長い毛の中に入り込んだ汚れは、自分の舌を使ってもなかなか降り除くことは難しいでしょう。

特に、外にお出掛けするのが日課の猫は、土やホコリ、雑菌など毛のなかに汚れをお持ち帰りしてしまいます。皮膚についた状態で放置しておくと「皮膚炎」になってしまうことも…。また、雑菌が体についた状態で舐めてしまえば猫の健康状態にも影響が出てしまいますよね。

②抜け毛対策にもなる
抜け毛の多い時期にはお風呂も必要です。体に抜け毛がたくさん付着している状態で毛を舐めてしまうと、それが体内に入り毛玉となってしまうこともあります。人間のように毎日お風呂に入る必要はありませんので、猫の被毛の汚れ状態を観察しながら、適切なタイミングを見計らってお風呂に入れてあげてくださいね。

◆シャンプーを上手くするコツは?

水を嫌う猫にとって、シャンプータイムはかなりストレスの溜まる時間です。シャンプーのたびに毎回暴れるなど、飼い主さんにとっても重労働である場合もあるでしょう。いったいどんなことに気をつければよいのでしょうか。

【ポイント1:体調が悪いときは無理をさせない】
汚れているから…!と体調が悪いときに行うと、猫自身も辛くなります。それに、具合が悪くてイライラ気分のときに嫌な水をかけることで、さらにストレス増大の原因にもなります。具合の悪いところがないか確認し、体調がよいときにシャンプーをしてあげましょう。

【ポイント2:飼い主さんの爪は切っておく】
飼い主さんの手を使って丁寧に猫の体を洗わなくてはなりません。そのときに、爪が伸びすぎていると猫の体を傷つけてしまうことになります。飼い主さんの爪が引っ掛かって痛い思いをすれば、それが猫にとってのトラウマになり、ますますシャンプー嫌いになる可能性もあります。十分気をつけてあげてくださいね。

【ポイント3:シャワーは少しずつ弱めにかける】
いきなり強めのシャワーをかけると、水が苦手な猫はビックリしてパニック状態になる場合もあります。
少量のお湯を出し、水圧はかなり弱めにしてください。遠くからシャワーをかけると顔にかかってしまい嫌がるので、できるだけ近づけて優しく体を濡らしてあげましょう。お湯の温度は熱過ぎず、冷たすぎず温度調節していきます。

【ポイント4:必ずペット用のシャンプーを使う】
猫のお肌はとてもデリケート。人間用のシャンプーは刺激がありすぎて、猫の体には大きな負担になります。
ペット用のシャンプーなら刺激が少ないだけでなく、「舐めても大丈夫」という安心の成分でできています。猫は水で体が濡れたあとに、自分の体をペロペロと舐めるものです。人間のシャンプーを使い、すすぎが不十分だと有害成分を愛猫が舐めてしまう危険もあります。刺激が少なく、舐めてもOKのペット用のシャンプーを使って下さいね。

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【ポイント5:すすぎは丁寧にしっかりと】
シャンプーのすすぎは十分にしっかりと行ってください。すすぎ不十分で、体にシャンプー剤が残ってしまうと、そこから皮膚の炎症を起こしてしまうこともあります。特に、泡が残りやすい部分は丁寧に洗い流しましょう。お腹の下、股の下、肉球など洗い残しがないようにしてくださいね。

【ポイント6:優しくタオルドライする】
濡れた猫をタオルでごしごしと強く拭くのはNGです。なるべく大きめのふんわりした柔らかいタオルで、押して拭き取るような感じにしましょう。水分を多く含んだタオルで何回拭いたとしても猫の体の水分が取れにくいです。何枚か乾いたタオルを準備しておくといいですね。

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【ポイント7:ドライヤーは弱風で…】
「早く乾かそう」とドライヤーの強風を使うのはNGです。大きなドライヤーの音にも恐怖を示しますし、熱い温風が出ることで「ドライヤー」も嫌がってしまいます。弱風で体全体に当たるように工夫して小刻みに動かしながら乾かしていきましょう。


嫌いな水を飲むことはできるの?

猫 水

雨や水が苦手な猫。だったら飲み水はどうなんでしょう。

◆飲み水はとても大事なもの

体に雨や水がつくのが苦手な猫ですが、飲料水はまた別のことと感じているので飲むことができます。生きていくためには、新鮮な水はとても大事なものです。

ただ、水は大量に飲むわけではなく、「あまり水を飲まない」という猫も珍しくないようです。そもそも、乾燥地域で生活していた猫は、水分がそれほどなくても生き抜く機能が体内に備わっています。そのため、水をゴクゴクと飲まなくても大丈夫とも言えます。

しかし、猫の体内に必要な水分量があるので、「水を飲まない」ことが続くと体には悪影響です。体の水分が不足することで、尿石症や膀胱炎、腎臓の病気などになってしまう可能性もあります。

愛猫の様子を日々観察し、「水を飲まなくなった」と心配があったら、動物病院に連れていってあげるようにしてくださいね。

◆水の飲ませ方

①こまめに新鮮な水を入れ替える
毎日、新鮮な水を与えるようにしてあげましょう。猫に飲んでほしいのは新鮮な水なので、水飲み容器のなかの水は、こまめに入れ替えてあげます。水が減ったら足す…など、継ぎ足していくと雑菌が繁殖してしまう衛生面の悪い水となってしまいます。

②猫専用の器を準備する
多頭飼いしている場合に、同じ容器で何匹もの猫に水を飲ませないようにしましょう。繁殖した雑菌が増えるだけでなく、猫が水を飲まなくなるケースがあります。ニオイに敏感な猫は、他の猫のニオイが気になって飲まないようです。1匹1匹、専用の水の容器を準備してあげてくださいね。

③キャットフードで水分を与える
ウェットフードは水分量が多いので、食事をしながら水分も一緒に摂取できるのでおすすめです。また、ふだんドライフードを与えているなら、食事前に水を入れてふやかしてあげてもいいでしょう。

④猫が飲みやすい場所に水を置く
猫はとても清潔好き。ニオイに敏感なので、トイレの近くなどニオイがきつい場所に飲み水があると、嫌がることがあります。猫が嫌がらないような飲みやすい場所に、水飲み容器を置いてあげましょう。

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まとめ

猫が雨や水を嫌がるのは、自分を守ろうとする本能が働いていたからなのですね。また、「水なんて平気だよ」という猫もいます。生まれ育った環境から水が大丈夫になったり、そもそも水が平気な猫種のこともあるでしょう。

雨や水に濡れるのが嫌いなことで、飼い主さんとしては「シャンプー」が大変かもしれません。でも、飼い主さんの優しいやり方次第では、「シャンプーは気持ち良いな」と猫も好きになってくれる可能性もあります。猫の「水嫌い」を直してあげられるのは、飼い主さんの愛情が大きく関係しているのです。猫の怖さを取り除けるように、猫の「雨や水嫌い」についてしっかり理解して、愛猫が受け入れてくれるシャンプータイムにする工夫をしてみてはいかがでしょうか。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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