真夏は危険がいっぱい!外に出たがる猫ちゃんの対策とは?

2017.07.16

真夏は危険がいっぱい!外に出たがる猫ちゃんの対策とは?

いよいよ夏本番ですね!猫にとっても夏の暑さは辛いもの。そんな猫を気遣って、飼い主さんはできるだけ猫が快適に過ごせるように、あの手この手で対策を試みます。けれど夏は危険な落とし穴もあるのです。それは脱走。外に出たがる猫にとって、夏は絶好のチャンスの時でもあります。夏は窓を網戸にしてできるだけ風通しの良い部屋にしておく方が気持ちがいいですが、窓を開けておくことはそれだけ脱走の可能性が高まってしまいます。真夏の屋外で猫が合う可能性のある危険や、外に出たがる猫の対策についてご紹介します。

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夏のアスファルトは熱い鉄板?肉球のやけどのサイン

猫 アスファルト

夏の暑さは屋外に出るとことさら身にしみます。特にアスファルトの道路はまるで鉄板の上を歩いているよう。靴を履いた人間でもじんわりと暑さを感じることができるし、大人よりもアスファルトにより近くにいる子供や、ベビーカーの赤ちゃんの熱中症の危険性はよく知られていますね。

そんな夏のアスファルト。実際はどこまで温度が上がっているのでしょう?

◆表面温度60度!危険な夏のアスファルト

ある大学が地球温暖化にからめて、夏季にアスファルトや芝生など表面温度がどの程度まで上昇するかの実験をしました。

その結果をまとめた論文によると、朝8時頃からアスファルトの表面温度はどんどん上昇。お昼12時から13時頃になるとその温度は約60度になっています。また、アスファルトはその温度を夕方16時ごろまで保持しているのです。なんとなく涼しくなってきたなーと感じても地上の表面温度は熱いままなのです。

普段から外で生活している猫たちは、そんな熱い時間帯は日陰でじっとしているのでしょうが、不意に外に出てしまった家猫ならどうでしょう?熱いアスファルトの上を猫の柔らかな肉球で歩いてしまったら…。

◆猫の肉球は地面の熱を受けやすい!?

猫の足の裏には肉球と呼ばれるクッションがあって、この肉球のおかげで猫は足音を忍ばせて歩くことが出来ます。

肉球は外側から、主に角質細胞から成る「表皮」、主にコラーゲンから成る「真皮」、そして主に脂肪組織から成る「皮下組織」という層構造になっています。神経や血管は脂肪組織の中にあります。表皮は角質層が厚く重なり合って「結胝組織」という、足の裏にできるタコのようなものを構成しています。

肉球の表皮には凸凹した「表皮乳頭」があって、猫の表皮乳頭は犬に比べて幅が小さくなっています。そのため猫の肉球は犬のザラザラした触感に対しツルツルしたものになっています。この表皮乳頭の幅が小さい猫は、肉球が地面に接してしまう面積が大きくなってしまい、アスファルトの熱をそのまま受けてしまいやすいのです。

◆肉球がやけどする可能性も!

真夏の屋外だけでなく、猫は家の中でも肉球を火傷してしまうことがあります。例えばIHコンロの上に乗ってしまったり。猫の肉球の神経は厚い表皮の奥にあるので、暑さや寒さを感じるタイミングが少し遅れてしまうのです。

猫が肉球を火傷したかどうかは、猫が見せる次のようなサインで見極めます。

・足を引きずったり、歩くのを嫌がる
・肉球が真っ赤になっていたり、黒ずんでいる
・肉球が腫れたり、水膨れになっている
・しきりに脚先を舐めたり噛んだりしている

このような様子が確認されたら、すぐに患部を冷やし、獣医師の元で治療を受けましょう。

– 関連記事 –
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猫が外で合う可能性のある危険4つ!

猫は縄張り意識の強い動物です。1度でも自分が歩いた場所は自分のテリトリーと認識し、縄張りを維持するために定期的に巡回して匂いの重ね付けをします。
つまり、今まで1度でも脱走した経験のある猫は、行ったことのある場所は自分の縄張りと認識していて、縄張りの維持のために外に出たがる猫になってしまうというわけです。

「こんなに外に出たがるのだから少しくらいなら…」なんてことは絶対考えてはいけません。普段家の中でしか暮らしていない猫にとって、外の世界は危険でいっぱいなのです。

1. 交通事故

猫の特性として、猫は来た道をひきかえすということはしません。一度走り出すと一直線に真っ直ぐに進んでしまうのです。狩猟動物の猫は、身をひそめてチャンスと判断すると一気に飛び出す行動をとります。
道路を横切ろうと飛び出した時、目の前に車が迫ってきたら…。猫は車の大きな音や振動に驚き立ちすくんで動けなくなってしまい、車に轢かれてしまいます。

また、猫は夜行性なので、夜の活動に向いた眼の構造になっています。猫の瞳にある「タペタム層」は網膜の裏にある細胞層で、わずかな光を反射して視神経に伝える働きをします。猫をはじめとした、光の少ない夜間に獲物をハンティングする夜行性肉食動物が有する構造です。
脱走した猫が夜の街をさまよっている時、いきなり昼間並みの光量である車のヘッドライトの光が照射されたら、目がくらんで動けない状態になってしまいます。その場所が道路の真ん中であったら…。

猫の場合、飼い主さんの目の前で事故に遭うことは稀です。事故にあった猫がなんとか家にたどり着くことができても、飼い主さんは猫に何があったか解らないままです。

猫が帰ってきた時次のような症状が見られたら、交通事故にあったことを疑って獣医師に受診しましょう。

・外出前までは元気だったのに突然元気がなくなる。
・足をひきずる
・打撲、内出血の跡がある。
・外傷がある
・タイヤに巻き込まれたときに一直線に毛が抜けるため、毛が線状に脱毛することが多い
・いつもはきちんと帰るのに、数日間帰宅しなかった。

しかし、不幸なことに交通事故にあった猫が帰宅することは稀で、ほとんどがその場で命を落とすか、家に帰り着く前に死んでしまいます。愛猫の命を守るためにも、どれだけ外に出たがる素振りを見せても猫には我慢してもらいましょう。

2. 熱中症

熱中症とは、体内にたまった熱を外界に逃がすことができず、全身の機能が不全に陥った状態を言います。猫は人間のように汗をかくことができず、人間のように効率よく体内の熱を逃がすことができません。最悪の場合、死に至ることもある怖い症状です。

真夏の昼間に猫が外に出てしまった場合、うまく日陰に逃げ込めれば良いのですが、慣れない外の環境にパニックになった猫があちこち逃げ回り、走り回って熱いアスファルトの上で何時間もさまよえば、熱中症になってしまうかもしれません。一度熱中症になってしまうと、猫はどんどん体調が悪くなってしまいます。

・元気がない
・ぐったりしている
・食欲不振
・呼吸が荒い
・ふらふら歩いている
・大量のヨダレを出す
・脈拍・心拍数の増加
・嘔吐・下痢・血便
・けいれん
・死亡

熱中症の症状は上記のようなものが挙げられますが、このような状況の猫が無事に家に帰ってくることは難しいと考えられます。大げさかもしれませんが、やはり外に出たがる猫を可哀想に思って外出をさせてしまうことは猫の命の危険に繋がると認識するべきです。

– 関連記事 –
慌てる前に知っておくべし!猫が熱中症になった時の応急処置はこれ!

3. 除草剤

猫は草を食べることを好みます。なぜ猫は草を食べてしまうのでしょうか?
猫が猫草を食べる理由は様々です。毛がお腹にたまらないように草を食べてお腹を刺激し、嘔吐をして毛玉を吐きます。草を食べることで毛も便と一緒に排泄させます。便秘予防にもなるようです。単純にその食感などを楽しんでいるという猫もいます。グルーミングが欠かせない猫と草を食べることには深いつながりがあるのです。

猫が外にでたがる理由の一つには、草を食べたい欲求があるのかもしれませんね。

しかし夏は雑草対策のため、道路や家の庭に除草剤が撒かれていることが多いようです。猫が草と一緒に除草剤を口にしてしまう可能性は大いにあります。直接口にしなくても、撒かれた除草剤が手足や体に付着し、舐めとってしまうこともあります。

猫が除草剤などの薬品を口にすると除草剤に含まれるヒ素系やフェノール系の物質によって中毒が起こり、次のような症状が現れます。

・涎をたらす
・嘔吐、吐血
・下痢、血便
・けいれんを起こす
・呼吸困難
・チアノーゼを起こし、口の中が暗紫色になる
・おしっこをもらす
・昏睡
・死亡

除草剤や農薬などの薬物が猫の体内に入り、飼い主さんが猫の異変に気付くことが遅れると、誤飲した薬物で猫の内臓は焼けて溶けてしまうような状態になってしまいます。猫がすぐに帰ってきてくれれば異変に気付きやすいのですが、脱走してどこにいるかわからない状態では手遅れになってしまいます。

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4. 蚊・ノミ・ダニ

猫が外に出た場合、蚊やノミ、ダニといった害虫に刺されて帰ってくることは十分考えられます。
夏場、特に気をつけたいのは猫のフィラリアです。フィラリア症は、フィラリアという内部寄生虫の感染が原因で発症します。フィラリアは蚊を媒介に宿主(おもに犬)の体内に侵入し、皮下組織などで発育。心臓や肺動脈に移行して成虫になります。

フィラリアの成虫は、本来の寄生場所ではない中枢神経系などにも寄生し、以下のような症状を起こします。

・咳(気管支静脈の血流悪化)
・息切れ
・運動を嫌がる
・嘔吐
・突然死(肺血栓塞栓症)

今までは犬の病気と考えられていたフィラリアですが、近年猫のフィラリアが注目されています。

フィラリアに感染している犬の血を吸った蚊の体内に、犬の血管内にいるフィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が移ります。蚊の体内でミクロフィラリアは成長し、感染幼虫となります。その蚊がさらに猫の血を吸うことで、蚊の体内にいた感染幼虫が猫の血管内に移動し、感染します。

フィラリアに感染した猫に投薬治療は難しいと言われています。投薬することで死滅したフィラリアに対して、猫は強烈なアレルギー反応を起こし、アナフィラキシーショックで一気に危険な状態になってしまうことがあるからです。アナフィラキシー反応の症状はたった1匹のフィラリアに対しても発生する可能性があります。猫には感染を予防することがいちばんのフィラリア対策なのです。

猫とノミ・ダニは切っても切れない関係で、まず外に外出する猫ならほぼ100%の確率でノミ・ダニは持っています。猫が外に出たがるから、と猫の外出を許しているうちはノミ、ダニの駆除は不可能です。ノミやダニは人間に感染して痒みや腫れ、アレルギーを引き起こします。
完全室内飼にすれば、ノミ・ダニの感染リスクは大幅に軽減され、予防に気を付けていればそれ以降感染することはありません。

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猫が外に出たがる理由は?その対策を紹介!

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猫が外に出たがる理由はやはり縄張り意識。先にも述べましたが、猫は1度歩いた場所は自分の縄張りと認識します。その縄張りを維持したいがため、猫は外に出たがるのです。
要求が激しすぎて、大声で泣いたりするかもしれませんが、飼い主さんは絶対に負けてはいけません。外に出すことはデメリットの方が大きく、猫の寿命を縮めてしまう原因になります。

外に出たがる猫の対策としては、

・家の中が快適と覚えてもらう。遊ぶスペースを広く取り、縦にも移動できるスペースを確保する
・窓を網戸にするなどして、外の雰囲気をいつでも楽しめるようにする。ただし脱走対策はしっかりととる
・飼い主さんは猫と一緒にたくさん遊んで、興味を外から家の中に移す
・避妊・去勢が終わっていないと猫は外に出たがる傾向があるので、時期が来たら適切に手術を行う

猫を少しでも満足させるために、と散歩に連れ出す飼い主さんもいらっしゃいます。その場合はしっかりと防虫対策を取り、気温が低い時間を選びましょう。他の猫や犬と喧嘩にならないよう、またハーネスなどが外れて脱走してしまわないよう、十分に注意して行ってくださいね。

どうぞ素敵な猫ライフをお送りください。

<参考サイト>
保水性舗装の路面温度上昇抑制効果



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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?

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