子どもに「猫を飼いたい」と言われたら

2018.01.15

子どもに「猫を飼いたい」と言われたら

ちまたは空前の猫ブーム。平成29年12月22日に発表された「全国犬猫飼育実態調査」(一般社団法人ペットフード協会)によると、平成29年は猫が初めて犬の推定飼育数を上回りました。猫ちゃんが出るテレビなどを見て、「猫が欲しい」というお子様も多いでしょう。では、子どもに猫を飼いたいと言われたら、どんなお約束をするべきでしょうか。皆様とご一緒に考えてみたいと思います。

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まず、考えるべきは猫ちゃんの寿命の長さと「幸せ」です

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一般社団法人ペットフード協会が発表した「平成29年度全国犬猫飼育実態調査」によると、猫の平均寿命は15.33歳です。
7歳で飼い始めると、猫ちゃんが天寿を全うする頃にはお子様は22歳。この短いようで長い猫生を幸せに全うさせることが、飼い主の使命なのだということを教えることが大事です。


家族に「猫アレルギー」の方がいる場合はどうする?

次に考えるべきは、「家族に猫アレルギーの方がいないか」です。

猫アレルギーとは、猫の唾液や脂腺からの分泌物などがアレルゲンとなり、猫と接触することによってアレルギー反応による症状が引き起こされてしまうことをいいます。
アレルギー反応によって、くしゃみや鼻水、咳、じんましんなどを発症することがあります。

猫アレルギーは、皮膚科、内科などで実施している血液検査で簡単に調べることができます。お子様が猫を飼いたいと言ったら、必ず同居のご家族全員のアレルギー検査を行ってください。

なお、ロシアンブルー、バリニーズ、ベンガル、サイベリアン、ジャパニーズ、デボンレックス、オリエンタルショートヘアなど、猫アレルギーの方でもアレルギーの症状が出にくい「アレルギーフリー」だと言われる純血種の猫ちゃんもいます。
ただ、これらの猫ちゃんでもアレルギー反応が出てしまう方もいらっしゃいます。飼う前に、猫カフェなどの施設で長時間、これらの猫ちゃんと触れあってみるなどしてみてください。少しでもかゆみなどの症状が出てしまう場合、飼うことはおすすめできません。


「猫ちゃんのご飯とトイレのお世話をすること」を約束しましょう

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ワンちゃんとは違って、猫ちゃんは散歩の必要がありません。完全室内飼いの猫ちゃんのお世話は「ご飯」「トイレ掃除」「猫ちゃんが望むときに遊んであげること」「ブラッシングなどのお手入れ」「健康管理」です。

このうち、子どもに分担させたいのが「ご飯」と「トイレ掃除」です。食べることと排せつのお世話をすることは、子どもに「生き物を育てている」実感と自信を与えてくれます。

ご飯は、毎食適量をはかりなどで計量して与えることを教えてあげてください。また、猫ちゃんは毎日、オシッコとウンチをします。毎日トイレの砂を換え、週に1度はトイレを丸洗いすることを教えてあげましょう。


「扉を開けっ放しにしない」ことを約束しましょう

お子様がいるご家庭で猫を飼っていて、一番怖いのが「扉の開けっ放しによる事故」です。開いていた浴室のドアから猫ちゃんが侵入してしまい、水が張ってあったバスタブで溺れてしまう事故や、窓の開けっ放しによる逃走事故など、「開け放し」による事故は毎日のように起きています。

「開けたドアは必ず、猫ちゃんが開けられないようにきっちり閉める」ことを言い聞かせてください。猫のためにドアをロックするグッズがペットショップなどで販売されているので、こちらも合わせて導入しましょう。


昆虫など小さい生き物は飼えなくなります

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お子様が虫好きの場合、一番辛いのはこのことかもしれません。
猫ちゃんは自分より小さくて、動き回るものに捕食本能を刺激されます。どんなに大人しそうに見える猫ちゃんでも、カゴに入った虫などはどうしても狩りたくなるのです。猫ちゃんに悪気はありません。ただ、遊んでいるだけなのです。

不慮の事故が子どものトラウマになってしまう恐れもあるので、猫ちゃんがいるご家庭では虫を飼わないことをオススメします。


猫ちゃんは思い通りにはなりません

お子様は猫ちゃんとの暮らしに、毎日猫じゃらしで遊んだり、甘えてくる猫ちゃんをなでたりといろいろな夢を描いていることでしょう。しかし、それは夢にすぎません。

猫ちゃんはとても頭がいい動物ですが、その頭の良さを人のために役立てようとはしません。自分が楽しく生きることにすべての能力を注ぐのが猫です。人は猫ちゃんにとって「ご主人様」ではなく、同居人。もしかしたら「ご飯を持ってきて家をキレイにしてくれる召使い」くらいに思っているかもしれません。

お子様が遊ぼうよ、と誘っても、気分が乗らないときにはまったく相手にしないばかりか、怒って威嚇するかもしれません。逆に、宿題で忙しいときには「遊んでくれ」と邪魔をしにきます。これはイジワルなどではなく、「そもそも猫ちゃんはそういう生き物」なのです。

猫ちゃんの気まぐれな性格について、しっかりと教えてあげてください。


猫ちゃんとの暮らしは生活を豊かにします

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そんな気まぐれな猫ちゃんですが、猫ちゃんとの暮らしは毎日が驚きと発見の連続です。
お子様は、猫ちゃんとの暮らしで「命の大切さ」「生物にも“気持ち”があること」など、いろいろなことを学んでくれるでしょう。学校生活やクラブ活動、人間関係などで感じるストレスを、猫ちゃんがいやしてくれるに違いありません。ワンちゃんに比べれば手がかからないという利点もあります。

ご家族に猫アレルギーの方がいなくて、住環境的にペットとの暮らしに問題がなく、終生面倒を見られるのであれば、ぜひ猫ちゃんとの暮らしを検討してみてください。



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石原美紀子

石原美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

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