猫が外に逃げないために。普段からできること。

2018.04.05

猫が外に逃げないために。普段からできること。

かつての日本では、ペットの猫が近所を自由に行き来している光景は珍しいものではありませんでした。しかし、最近では完全室内飼いが主流と言えるでしょう。猫を外の世界から守り、安全に育てられるメリットも多いので「飼い猫は家から出さない」という考えの飼い主さんも増えてきています。ただ、飼い主のちょっとした隙を見つけ、外に逃げ出す猫ちゃんも実は多いです。外に出た途端に、愛猫が事故にあうリスクもあり、外に出ないように人間の方が注意しなければならない事でしょう。 本記事では猫を室内で飼うことのメリットや猫が外に逃げるのを防ぐために普段からできることなどを中心にお伝えしていきます。

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室内だけで猫を飼うとどんな安心ポイントがある?

猫 脱走 逃げる

「猫を外に出さずに室内オンリーで飼う」という完全室内飼いに注目している飼い主さんは多いです。外に出さないことは、「安全を得られる」というメリットを理解してのことだと思います。
ただ、猫ちゃんの気持ちを考えると「外に出たがっているのかな?」「少しくらい出してあげようかな?」といまだ「完全室内飼いにするべきか?」と決めかねている人もいるのかもしれません。

猫を外に出さないことには、次のような安心ポイントが考えられます。

◆他の猫からの病気をもらうことがない

外で暮らしている猫ちゃん達は、病気を持っていることも多いもの。猫同士で感染する菌があれば、接触するだけでなんらかの病気をもらってくる可能性があります。

猫を外に出さなければ、病気を持っている猫と接触するリスクは「ゼロ」です。

◆交通事故の被害にあわない

猫を外に出す時には「猫だけ」で自由に出入りさせているケースが多いですよね。犬が散歩に行くように、「リードに繋がれて飼い主さんと一緒に出掛ける」というスタイルとは違います。
そのため、特に注意しなければならないのが交通事故です。

猫が外に出たときに、視線の先に好奇心をそそる動物や物体があれば、自動車が近づくことなどお構いなしです。興味のあるものに一直線に向かって猛スピードで駆け抜けることもあるでしょう。
運転する側からすれば、小さな体の猫ちゃんが道路を横切るのは予測できません。その速さに避けることもできないのです。

室内で暮らせば、事故にあうリスクがまったくありません。

◆事故やケンカなどでケガをすることがない

外を散歩しているのは飼い猫ばかりではありません。「ペットとして飼われている猫」と「生まれたときから野生で暮らす猫」が出会うとケンカが起きることもあるでしょう。

野良猫は、野生が持つ狩猟本能が強くあらわれるので闘争心があって、ケンカも強い傾向にあります。
野良猫の方から、ケンカを売ってくることもあるでしょう。飼い猫は売られたケンカを買うつもりはなくても、攻撃されれば必死で抵抗するため、ケガをしてしまうかもしれません。流血すれば、そこから感染症を起こすこともあります。

そういったリスクを防ぐのも室内飼いのメリットなのですね。

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◆迷子にならない

散歩コースが決まっている猫は、家までの道路をよく覚えていて、出て行っても帰宅してくれることがほとんどです。
しかし、知らない人間や動物がいっぱいいる外の世界は何が起きるか分かりません。自由きままな散歩中に、突然ハプニングが起こって迷子になる可能性もあります。それに、毎日外で暮らしている野良猫と違い、飼い猫は外での危険箇所に反応が疎かったりします。

自分の身を守りながら行動するよりも「外に出ている!」というワクワクした開放感から、ちょっと遠出をしてしまうこともあります。家から離れて遠くまで行ってしまうと、帰り道は当然分からなくなってしまうでしょう。

いくら鼻の優れた猫でも、家の方向が分からずに路頭に迷うこともあります。猫の出て行った方角さえ分からなければ探しようがなく、大事なペットが見つからないという厳しい現実も待っているかもしれないのです。

でも、完全室内飼いならそんな心配もありませんね。


猫が家から逃げるのはなぜ?

猫 脱走 逃げる

「猫を外に出すのは病気やケガのリスクがある」と知っている飼い主さんは、家から猫を出さないように生活しているかもしれません。
でも、飼い主さん側がそんな気持ちを持っていても猫たちの方はそんな事情が分かりません。

どんな理由から「逃げる」のでしょうか。

◆窓の外の世界への好奇心から逃げることがある

家のなかから外が見えると、猫のほとんどは外で動くものにくぎ付けとなってしまいます。「飼い主さんが構ってくれない」「ひとりっきりで留守番している」など、暇を持て余しながら一日を過ごすことも多いでしょう。

そんなとき、窓から見える景色が楽しい暇つぶしになります。道路を走る動く車たち、庭にやってくる鳥などの小動物の姿など、かなりワクワクした気分になるかと思います。猫は自分より小さくチョロチョロと動くものを獲物にするので、「捕まえたい」と好奇心が高まります。

「ここから逃げる」というよりも「好奇心」からの脱走と言えるかもしれませんね。

◆ビックリして逃げ出してしまうことがある

家のなかで起こった衝撃的なことや音など何かに反応して、逃げるように外に出ていくこともあります。

よくあるのが、大きい地震の揺れで家具や食器が落下してきた衝撃で外に逃げるパターンです。
ふだん、平和に過ごしてきた家のなかで起こる恐ろしい出来事に「ここにいると怖い!」と一瞬にしてパニックになっているのでしょう。
そのほかにも急にガラスが割れた、食器を落したなど、大きな音がすると思わず逃げることがあります。

怖さを感じて脱走したときは、パニックになっているので家から遠く離れた距離まで逃げることもあります。

◆猫が逃げる理由は本能的なものから

「外の世界に興味を持ったから」「家のなかでビックリすることが起こったから」など、家庭に不満があって外に出ることはまずありません。好奇心旺盛の猫や臆病な猫の本能的な理由から、「逃げる」ことに繋がっています。

一般家庭の脱走猫のほとんどがこのような理由からなので、逃げないように対策することで思わぬ事故を防ぐこともできるのです。


猫が逃げると大変!普段からできることとは?

猫 脱走 逃げる

猫が外に逃げると、いろいろなリスクがありますよね。ちょっとした油断から、愛猫の脱走に繋がってしまいます。

逃げることがないように、普段からできる対策についていくつか紹介したいと思います。

◆猫のいる部屋の窓を開けない

猫は自分の前足を器用に使って、窓やドアを開けることができる動物です。飼い主さんが窓を開けているのを見ると「ここは開けることができる」と学習できる賢さがあります。
そのため、数センチ程度しか窓を開けていなくても、自分でさらに開けることもできるのです。網戸があっても、網戸は簡単に外れるので防止策としては期待できません。

窓を開けるときには、それ以上開かないようにする補助鍵をつけたり、窓の内側にワイヤーネットなどを設置したりするのもおすすめです。

補助鍵はそれ以上開かなくすることはできますが、開けるスペースは猫の体が通れなくなるくらいにしましょう。
「補助鍵+ワイヤーネット」なら、さらに安心感が強まります。ワイヤーネットは、猫がジャンプして逃げることがないよう窓全面の高さまで設置し、猫が出ていける隙間を作らないようにしてくださいね。

また、掃除機をかける、空気の入れ替えをするなど、窓を開けなければならない理由があれば、別の部屋に猫を移動させておくのも対策のひとつとなります。ケージに入れている間に、掃除機をかけるなどもいいでしょう。

◆帰宅時間の玄関ドアには注意が必要

仕事や外出から帰ってきたときに、「おかえり~」という感じで愛猫が玄関まで出迎えてくれるのは嬉しいこと。仕事で疲れていても大好きな猫の姿を見ると、疲れも吹っ飛んでしまう瞬間です。玄関ドアを開けるのを楽しみに帰宅することもあるかもしれませんね。

しかし、「お出迎え」に見せかけてドアを開けた瞬間に愛猫が外に逃げることも多々あります。
それを防ぐには、猫がいつもいる部屋から玄関に通ずる廊下には出られないようにする、あるいは玄関と廊下の間に脱走防止の扉やネットを張るなど、「玄関ドア」と「猫のいる部屋」の間になにかを設けて、行き来できないようにすることが重要です。

お出迎えして欲しい気持ちもありますが、猫が逃げるのを防ぐためには考えておきましょう。

ただ、頭の良い猫の場合、飼い主が引き戸や開き戸を開ける姿を見ているうちに、「開け方を学んでいる」というケースも。特に、引き戸は少し開いているだけでも開けられるリスクがあるので「開けっ放し」には要注意です。

◆「外は怖い」を分からせる

猫の性格にもよりますが「外の世界は危険だ」と分かれば、飼い主さんのいる家から逃げる行動はおさえられるかと思います。
ただ、「外=怖い」を認識させるためとはいえ、覚えさせる途中に逃げてしまっては大変です。

キャリーケースに入れる、リードをつけて抱っこする…などの方法で、絶対逃げないように飼い主さんが注意しながら、交通量の多い通りで車の行き交う様子を見せてあげると「危険度」を分かってくれるかもしれません。

猫はビックリすることがあると「イコール」で結びつけてトラウマ的に反応するので、効果的な方法のひとつと言えるでしょう。

◆コミュニケーション時間を長くする

家のなかで孤独に過ごす時間が長いと「退屈だな」と窓の外ばかり眺めているかもしれません。
そこで、窓の近くが猫の毎日の定位置にならないように一緒に遊ぶ時間を増やすのもいいでしょう。

猫の狩猟本能をくすぐるために、ボールやネコじゃらしなどで追いかけさせる遊びをすると満足します。遊び疲れて眠ってしまうと「外で冒険したいな」という気も起こらないかもしれませんね。

◆キャットタワーの設置をする

運動好きな猫にとって遊び場所がない家のなかは退屈そのもの。外の躍動的な様子に惹かれて「出たい」と逃げるきっかけになることもあるでしょう。

キャットタワーを設置し、猫の室内遊びの満足度を高めてみてはいかがでしょうか。

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◆外を見えなくする

日光浴の好きな猫は「窓際」がお気に入りの場所になるかと思います。交通量や人通りの多い外の様子は、見ていても飽きませんよね。
でも、猫の興味をそそるものばかり目に見えるので猫の「外に出たい」という本能を高めてしまうでしょう。

もし、外を見て逃げる様子があったら「カーテンを閉める」「ブラインドで見えなくする」など外を見えなくするのもひとつの対策となります。

ただ、全く外の世界を見えなくするのもなんだかかわいそうなものですよね。
そこで、フェンスやネットでしっかり対策して「ベランダの範囲内だけはOK」にするのもいいかもしれません。

◆去勢手術や避妊手術をする

自分の家の周辺がほかの猫のお散歩コースになっていると、他の猫がいることで出ていくこともあります。
特に、季節的に恋愛モードとなる発情期には、他の猫の気配を感じて外に逃げることが多いです。鳴き声や発情中の猫のフェロモンで外に出たくなります。これは、本能なのでどうしようもできないでしょう。

発情期になると、猫の頭のなかは恋愛でいっぱい。「逃げる」ことしか考えていないため、それが大きなストレスになるのです。
それを防ぐためには、他の猫に興味を抱かないような去勢手術や避妊手術も防止対策のひとつとなるでしょう。

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まとめ

言葉が通じない猫には、「外はダメ」と言っても通じません。だからと言って何も対策しなければ、窓や扉のちょっとした隙間から、体の柔らかい猫はスルスルっとくぐり抜け「逃げる」ことができるでしょう。
猫が本能的に興味を持っている外は、猫が一人で出歩くには危険なことばかり…。大事な猫を守ってあげられるのは、飼い主だけです。

普段からできることを知り、猫ちゃんとの幸せな日々のため、人間側の努力で快適で安全な環境を守ってあげましょうね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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