猫の平均体重は?体重計の正しい使い方をマスターしよう!

2022.06.03

猫の平均体重は?体重計の正しい使い方をマスターしよう!

愛猫にいつまでも健康で長生きしてほしいと思うのは、飼い主さん共通の願いですよね。そのための健康管理として比較的簡単にして重要なのが、愛猫の体重コントロールです。完全室内飼いの猫ちゃんの体重は、食べているフードの量と運動量の関係に他なりません。丸々した猫ちゃんのおやつあげて喜ぶ顔が可愛いなんて思う気持ちをぐっと抑えて、しっかり知識をつけて猫ちゃんの健康管理を行いましょう。 猫の平均的な体重・体格と体重計の正しい使い方、ダイエットの方法についてご紹介します。

【目次】
1.猫の平均体重はどれくらい?
 1-1.一般的な平均体重=適正体重ではない!
 1-2.猫の平均体重は1歳の頃を基準に
2.猫の肥満・痩せすぎのサインは?
 2-1.肥満・痩せすぎを調べるには?
 2-2.肥満は病気のリスクが高くなる
 2-3.避妊・去勢手術をすると太るのはなぜ?
 2-4.痩せすぎも病気の可能性が!
3.猫の体重計の正しい使い方は?
 3-1.体重を計りましょう
 3-2.ペット用の体重計を購入しましょう
 3-3.正しい体重計の使い方は?
 3-4.健康管理ノートを作りましょう
4.猫を健康的にダイエットさせる方法は?
 4-1.フードの質と量を考えてみましょう
 4-2.多頭飼いの場合の注意点
 4-3.おやつをあげるのをやめてみる
 4-4.運動できる環境を作りましょう
5.まとめ

猫の平均体重はどれくらい?

入れ物に入る子猫

◆一般的な平均体重=適正体重ではない!

人間の平均体重は約60kgです。例えば、エレベーターの最大乗員数などはこの体重を基準としているそうです。
でも、男性と女性の違いや身長によっても体格は異なりますから、60kgを基準として自分の体重が多いか少ないかを判断する人なんていませんよね。それは、猫にとっても同じことが言えます。

成猫の平均的な体重は3.5~4.5kgくらいと言われています。ただ、メスよりオスの体格が大きいですし、猫の品種によっても平均体重は異なります。

そう考えると、平均体重を基に愛猫の適正体重を推し測るのは、あまりおすすめではありません。愛猫の健康管理をするためにも、その子の適正体重を知っておくことが大切です。

◆猫の平均体重は1歳の頃を基準に

猫は生後6か月くらいまでは成長期なので、食べすぎて太ることはほとんどありません。6か月を過ぎると成長はゆるやかになって、生後1年ほどで成猫になります(ただし、例外としてメインクーンなどの大型の猫は3~4歳まで成長します)。

普通の猫の場合は、1歳の頃の体重がその猫の適正な体重と考えていいでしょう。

もうずいぶん前で覚えてない場合は、行きつけの動物病院に記録が残っていないか聞いてみましょう。ワクチン接種の時の記録があるかもしれませんし、大体このくらいの体格だと平均体重はどのくらいかを獣医さんに教えてもらえる場合もあります。


猫の肥満・痩せすぎのサインは?

◆肥満・痩せすぎを調べるには?

ボディコンディションスコア(BSC)は、猫の見た目や体の触り具合によって体型を判断する方法です。

普段、意識せずに見ていると気が付かないも知れませんが、以下の表の参考によく観察してみましょう。

猫のBCS

長毛種の場合は見ただけではわかりにくいですから、体をよく触ってみることも大切です。猫を撫でながらお肉のつき具合を確認します。

また、同時にストレスではげている部分やケガをしていたりしても気が付きますし、猫とのコミュニケーションも取れる一石二鳥の健康診断です。

◆肥満は病気のリスクが高くなる

肥満=病気、と必ずしもすぐに直結はしないかもしれませんが、例えば肥満になると、糖尿病のリスクが標準体重の猫の5倍になるそうです。ほかにも心臓疾患や関節炎、脂肪肝などの病気になる可能性が考えられます。

しかも、肥満になると体が重いため運動不足になり、ますます肥満が加速するという悪循環に陥りがちですから、それからダイエットするのはなかなか大変です。

そうならないためにも、定期的に肥満度をチェックしましょう。

◆避妊・去勢手術をすると太るのはなぜ?

避妊・去勢手術をした後の猫は、太りやすくなると言われています。

人間の三大欲求は、食欲・性欲・睡眠欲と言われます。動物としての本能とも言えるでしょう。
猫にとっても同じだと考えた場合、睡眠欲は問題なく満たされているとして、生殖機能を失った猫に残された本能は、もはや食欲のみです。

体の機能面から見ても生殖機能を維持する必要がなくなりますから、当然基礎代謝に必要とするエネルギーも減少するはず。手術前と同じような食事量では、太ってしまうのは必然とも言えます。

◆痩せすぎも病気の可能性が!

肥満が悪いのは想像がつきますが、痩せすぎもよくありません。痩せている=食欲がないわけですから、そこには何か原因があるはずです。

考えられるのは主に以下の5つでしょう。

①フードが合っていない
②ストレスによる食欲不振
③老化による食欲減退
④口内の病気、歯周病
⑤内臓疾患

①~③が思い当たるなら、早急に対応してあげましょう。

①や③であればフードを変えてみたり、ドライフードに少しウェットフードや猫用ふりかけ(ささみパウダーやかつおぶしなど)を加えてみるなど、猫の食欲が増進するまたは食べやすくなるような工夫が必要です。

②の場合は、出来るだけストレスを解消してあげましょう。猫は繊細な動物ですから、ちょっとしたことでストレスを感じます。例えば、新入り猫さんが来たり、騒音など住環境が騒がしい、飼い主さんとのコミュニケーションが少ないなどなど。

すぐに取り除けないものもあるかも知れませんが、こちらもできるだけの工夫や努力をしてあげてください。

①~③に当てはまらないのであれば、④~⑤またはその他の病気の可能性がありますので、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

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猫の体重計の正しい使い方は?

体重計

◆体重を計りましょう

猫の体格を把握する確実な方法は、体重を計測、記録することです。

すぐに実行できるのは、飼い主さんと一緒に計る方法です。まず飼い主さんだけで体重を計り、次は愛猫を抱っこしてもう一度計ります。その差が愛猫の体重というわけです。

しかし、この場合体重はざっくりとしかわかりません。一番確実なのは、猫専用の体重計を使うことです。

◆ペット用の体重計を購入しましょう

前述したように、人間用の体重計で飼い主さんと一緒に体重を計ることもできますが、その場合計測できる最低単位が100gなので、子猫や小柄な猫だと細かな体重の変化を知ることは出来ません。

飼い主さんも毎回自分の体重に直面しないといけないのはストレスですよね。

今は手軽のペットの体重が計れる専用の体重計が販売されています。最小計測単位が5gというものがありますから、ペットの体重管理にも最適です。

なんとトイレと体重計が一体化したものもあります。体重だけでなく、トイレの情報(尿量、尿回数他)まで記録できて、スマホアプリと連動しているようです。どんどん便利なものができますね。

◆正しい体重計の使い方は?

ペット用の体重計は、ペットを乗せやすいように、乗せる面がフラットで大き目の体重計になっていますので、大人しい猫ならひょいと乗せて計測することができます。しかし、落ち着きのない猫や怖がりの猫などは体重計の上でじっとしてくれないかも知れません。

ここで役に立つのが「風袋(ふうたい)機能」です。

まず体重計の上にキャリーケースや猫が好きな毛布などを置いてボタンを押すと、その状態で0kgとなります。それから猫をケースの中に入れて計測すれば、猫だけの体重を計ることができるのです。これはとても便利ですね。

◆健康管理ノートを作りましょう

体重測定をしたら、愛猫の健康管理ノートに記録しておきます。

ダイエットが必要な場合は、体重とともにフード量や運動量などを一緒に記録しておくといいでしょう。フードを変えた場合の食いつき具合や食べ残しの量、健康上気が付いたことも書き留めておきます。もし、病院にかかる場合もこれらの情報は大変役に立ちます。

猫はおしゃべりができませんから、自分の体調やフードの好き嫌いなど何も教えてはくれません。飼い主さんの観察力にかかっていますから、こちらも習慣化するように頑張ってみてください。


猫を健康にダイエットさせる方法は?

食事中の子猫

◆フードの質と量を考えてみましょう

ダイエットに1番大事なのは、食べ過ぎないことです。フードを目分量であげているとどんどん太ってしまいます。

一般的な成猫が必要とする1日のカロリーは、体重1kgあたり約70~80kcalです。猫の適正体重が5kgであれば、5kg×70~80kcal=350~400kcalとなります。

フードの内容成分表示の部分に100g当たりの摂取カロリーが記載してありますから、こちらを参考にフード量を計算します。その分量を1日2~3回に小分けしてあげましょう。

またダイエット用のカロリーの低いフードや避妊・去勢後用のフードも数多くありますので、そういったフードに変えてみることもおすすめです。

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◆多頭飼いの場合の注意点

多頭飼いの場合、フード量の管理は難しくなります。食いしん坊の猫が他の猫のフードを横取りしたり、食べ残しを食べたりしてしまうからです。

それを防ぐためには、それぞれ別の部屋で食べさせたり、食べ終わるまで飼い主さんがそばで見張っているしかありません。そして食べ終わったり、食べ残しがあってもお皿から離れた時は、すぐにお皿を下げましょう。

すぐにとはいきませんが、だらだら食いを止めると食事の時間に必要量をきちんと食べるようになります。

◆おやつをあげるのをやめてみる

おやつを喜んで食べる姿が可愛いのでついついあげてしまうおやつ。でも、健康維持にどうしても必要なものではありませんよね。

どうしてもおやつもあげたいならその分フードの量を減らして調整する必要があります。

◆運動できる環境を作りましょう

完全室内飼いの場合、どうしても運動不足になりがちです。猫は上下運動を好みますから、大きめのキャットタワーを置いたり、家具の配置を工夫して運動しやすい環境を作ってあげましょう。

また、1日10分くらいを目安におもちゃなどで遊んであげましょう。ダイエットにもおすすめなのはレーザーポインターです。赤いライトの光を追いかけて結構走り回ってくれますよ。飼い主さんは椅子に座ったままで相手が出来ますのでラクチンです。

ただし、捕まえることができないポインターではかえってストレスが溜まってしまう場合もありますので、猫じゃらしなどを併用して上手に遊んであげましょう。

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ネコちゃんの大好きな素材ばかりを使ったじゃらし。
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まとめ

猫の健康管理は飼い主さんの責任です。こまめに体重を計測したり、フードの量や与え方など面倒なことも多いですが、大事な家族である猫ちゃんが病気になってから後悔しても遅いのです。

そうなる前にしっかり健康管理をしてあげましょう。習慣化すればなんてことはありません。体重管理はその第一歩です。そのために手軽に計測できるペット用の体重計を利用するのは、継続の大事な要素になるかも知れませんね。

猫ちゃんとのハッピーな生活が続くように、頑張りましょう。



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