猫の発情期に見られる行動~交尾の流れ。飼い猫を交配させるには?

2020.01.10

猫の発情期に見られる行動~交尾の流れ。飼い猫を交配させるには?

猫は人間と違い、交尾をして子孫を残そうとする欲求が高まる時期があり、一般的に発情期と言われます。発情期が来ると、猫は異性の猫と交尾することで、子供を残すことができるようになります。発情期のオス猫とメス猫についてよく知って対策や準備をするのは、飼い主さんにとって大切なことです。 猫の発情期はいつから始まり、いつから交尾できるようになるのでしょうか?また、猫の発情期と交尾には、どのような行動が見られるのかについてご紹介します。

【目次】

猫の発情期はいつ?いつから交尾できる?

マウンティングしている2匹の猫

◆猫の発情期とは?

猫には繁殖期があり、一年中交尾ができる人間とは違って、交尾を行って子供を産むという、繁殖に適した時期があります。

メス猫は、「季節性の多発情動物」と言われており、これは季節に合わせて繁殖期が訪れ、1年に複数の繁殖期が訪れることを指します。

メス猫の繁殖期における発情周期の中に、発情期があります。発情周期とは、繁殖期中における発情のサイクルのことです。

発情周期には、発情前期、発情期、発情後期、発情休止期があります。周期の期間は個体差が大きいのですが、全体で1週間~3週間ほどとされています。

◆猫の発情期のピークは年に2回

メス猫の繁殖期のピークは2~4月上旬にかけての春先と、6~9月の夏から秋にかけての間に多く見られます。

春先と夏から秋にかけての間は、発情期に交尾をして子猫が生まれるのに、季節としては比較的に穏やかで、食べ物を見つけやすい時期にあたります。
結果として生まれた子猫が育ちやすいような時期に繁殖期が訪れるようになっていると言えます。

オス猫の発情期は、メス猫の発情周期に合わせて始まります。
メス猫の発情に連動してオス猫の発情が起こるしくみは、発情期にオス猫同士が競い合ってより優秀な遺伝子を残し、発情期以外には無駄に争わないという効率の良さにつながっていると考えられます。

◆猫はいつから交尾できる?

オス猫、メス猫ともに、生まれてから成長して、体の準備が整うと交尾ができるようになります。

メス猫は、一般的に生後半年を過ぎた頃(生後6ヶ月~7ヶ月)から、交尾をして妊娠可能となります。

オス猫は、一般的に生後6ヶ月~9ヶ月ごろにかけての間に、精巣が成熟してペニスが成猫と同じくらいになることで、交尾して妊娠させることが可能になります。

猫によって個体差があるので全て同じとは言えませんが、オス猫、メス猫共に生後半年以降は気をつけないと、交尾して妊娠することがあります。

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猫の発情期前後に見られる行動は?

転がる猫

猫の発情期前後に見られる行動を、メス猫の繁殖周期に合わせてご紹介します。

◆発情前期の行動

発情前期はメス猫に数日だけあるとされる期間です。多くの猫では、この時期がないものもいます。

この時期のメス猫は、よく鳴くようになり、おしっこのスプレー行為をするようになり、地面をころんころんと転がったりするようになります。この時期のメスの鳴き声は、普段とは違い、大きくて長く続く犬の遠吠えのような鳴き声を出します。

スプレー行為では、オス猫をひきつけます。オス猫も大きな鳴き声でメス猫を探し、スプレー行為をして、メスにアピールしたり、他のオス猫と縄張り争いやメス猫の取り合いをしたりします。

また、頬や顎など、自分の匂いをつけるこすりつけという行為が多く見られるようになります。こすりつけは飼い主であったり、物であったり、オス猫の場合もあります。

この時期のメス猫は、交尾の行為とされるオス猫のネックグリップやマウンティングといった行動は許しますが、オス猫の交尾は受け入れません。

◆発情期の行動

発情期には、オス猫の行為をメス猫が受け入れるようになります。この時期にメス猫が見せる行動として、「ロードーシス」があります。

ロードーシスは、体を低くしてほふく前進のような体勢になり、お尻をあげて尻尾を横に向けて外陰部が見えるようにする行動です。上半身はぴったりと床につけ、後ろ足は足踏みをするように動かし、前足は爪を出し入れしてもむような仕草をします。

メス猫は、同じ猫と複数回交尾をすることもありますし、複数の猫と交尾をすることもあります。オス猫を受け入れたあとは、メス猫の発情期は24時間以内に終了します。

一方で交尾がなければ、メス猫の発情期は続き、オス猫と交尾をするか、5日から10日経つことで終了します。

◆発情後期の行動

この時期になると、メス猫は、オス猫のマウンティングは受け入れますが、交尾は受け入れなくなります。

◆発情休止期の行動

発情休止期には、メス猫は全くオス猫に興味を示さなくなります。オス猫のマウンティングも受け入れませんし、交尾しようとするオス猫がいれば、猫パンチをしたり、威嚇をしたりします。ロードーシスの行為をとることもありません。

もしメス猫が避妊手術をすれば、ずっとこのような状態になります。また、これは妊娠した猫にとっての妊娠から出産、子育ての時期に当たります。

メス猫の発情期が終了すると、次第にオス猫の発情の行動もおさまります。メス猫のおしり周りの匂いを嗅ぐことはありますが、メス猫が発情していないと、すぐに離れるようになります。

オスメスどちらも、大きな声で鳴いたり、スプレーをしたりする行為がおさまっていきます。

◆無発情期の行動

発情休止期が終わると、完全に発情しない、無発情期がおとずれます。無発情期は、次の発情前期が始まるまで続きます。

◆繁殖期には日照時間や他の猫の発情期が関係している

繁殖期の開始する時期は、色々な条件により左右されます。

例えば、1日の日照時間が12時間~14時間ほどになると、それから45日前後にメス猫の発情期が始まるとされています。これは日光だけでなく、蛍光灯などの人工的な光でも効果があります。

日照時間を人工的に長くすることで、猫の繁殖期の始まりをコントロールするブリーダーさんもいるとのことです。

また、飼い猫で夜でも明るい場所にいることが多くなったり、野良猫で夜でも明るい街中に住んでいたりするものなどは、繁殖期に季節性がなくなってきていることもあるようです。

さらに、オス猫や先に発情したメス猫が近くにいると、数日以内に繁殖期に入ることが多いと言われています。

オス猫は、メス猫の発情によって発情します。スプレー行為が増え、攻撃的になり、大きな声で鳴いてメス猫を探すようになります。


猫の交尾の流れは?

では、実際にどういった流れで猫は交尾するのでしょうか。

◆交尾の流れ①オスが鳴く

オス猫はメス猫に近づき、大きな声で鳴きます。

これには、他のオス猫に対して近寄るなという警戒と、メス猫に対して自分の位置を知らせたりアピールしたりしていると言われます。

◆交尾の流れ②オス猫がメス猫の首を噛む

オス猫はメス猫の後ろから、メス猫の首の背中側(うなじの部分)に噛み付きます。これを「ネックグリップ」と言います。

これは、これから交尾するメス猫を逃さないようにつかまえるためと、交尾がしやすいようにするためだと言われます。

子猫は母猫にうなじを咥えられて運ばれますが、その時には「不動化反射」と言い、力が抜けて大人しくなるため、母猫が運びやすくなります。

オス猫もこの不動化反射を利用して、メス猫を制御していると考えられます。

◆交尾の流れ③オス猫がメス猫の上に覆いかぶさる

オス猫はメス猫の背中側からメス猫に覆いかぶさります。ネックグリップをしたまま、前足でメス猫の体を挟むようにして抱え込みます。これを「マウンティング」と言います。

メス猫は体を沈めて低くし、お尻だけを突き上げるような体勢となっています。

オス猫は背中を丸めるようにして、メスのお尻部分に自分の下半身をあてるように左右に後ろ足を足踏みします。

◆交尾の流れ④交尾をする

オス猫は何度か腰を前に突き出してメス猫の位置を確認する行動をして、その後ペニスをメス猫の性器に挿入します。挿入後は5秒から15秒ほどで、オス猫は腰を活発に動かし、射精をします。

その間メス猫はそれほど暴れませんが、不安そうであったり、恐怖を感じているように見えたりします。

◆交尾の流れ⑤オス猫がメス猫から離れる

射精が終わると、すぐオス猫はメス猫から離れます。

この時にメス猫が声をあげて、オス猫に対して猫パンチをくらわそうとする状況が多く見られます。オス猫のペニスの根元はトゲトゲとした突起があり、抜ける時にメス猫が痛みを感じるために、このような行動をするとも言われています。

また、このペニスを抜くときの痛い刺激によってメス猫の排卵が起こると考えられています。

◆交尾の流れ⑥それぞれに性器をなめてきれいにする

交尾のあと、オス猫もメス猫も、自分の性器やその周辺をなめてきれいにします。

特にメス猫は、交尾のあと、よく転がったり横になったりします。オス猫もメス猫も、一時的にお互いに興味がないといった状態になります。

この時間は10分から20分ほどで、その後に再び、同じ相手と交尾が始まることもあります。猫は、1時間で数回から10回ほども交尾することも珍しくないとされます。


飼い猫を交配させる方法は?

お尻の匂いを嗅ぐ猫

愛猫と暮らしていて「大好きな愛猫の血を受け継いだ子猫を迎えたい」と考える飼い主さんもいらっしゃると思います。飼い猫の計画的な交配をする場合、どのような方法を取ればいいのでしょうか。

◆交配する前に考えること

・子猫のお世話をできる環境かどうか
猫は一度の妊娠で4~8頭出産するといわれていますが、生まれた子猫たちをしっかりと終生飼養できるでしょうか。

子猫のお世話は基本的に母猫がしますが、もちろん飼い主さんの協力は必要不可欠になります。普段のお世話に加え、獣医さんでの診察代や食費など、金銭面でも負担が増えることを考えておかなければなりません。

今の生活環境は生まれた子猫を育てていける状況か、何頭か譲渡する場合は譲渡先の候補があるかどうかなど、今一度子猫を迎え入れる準備が出来ているか確認しておきましょう。

・愛猫の健康状態を確認する
人間と同様、出産には猫自身も大きな体力を使います。まずは、愛猫が出産できる健康状態であるかを第一に考えましょう。

オス猫の場合も感染症を予防するためのワクチン接種を受けているかなど、健康面で問題がないか事前に確認しておくようにします。

また、交尾の際に怪我をしないよう普段から爪切りをしたり、ノミダニや皮膚病対策としてシャンプーで清潔にしておくことも大切です。

できれば、交配前に一度獣医さんで診察を受けておくことをおすすめします。

◆交配相手を見つける

愛猫を交配させる方法としては、愛猫同士を交尾させる方法と、知り合いやキャットクラブから交配相手を見つける方法があります。

キャットクラブなどで交配相手を見つける場合、基本的にはメス猫の飼い主がオス猫を探すことが多いようです。

交配相手のオス猫は、血統の優秀さやキャットショーでの受賞経験があること、交配の経験があるかなどの違いがあります。一般的には、交配料として数万円~十数万円程度がかかります。

まずはキャットクラブやブリーダーなどに交配相手を募集しているか問い合わせてみると良いでしょう。

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猫の発情期はいつ?交尾はどんな行動をするかのまとめ

猫は一般的に、2~4月上旬にかけての春先と、6~9月の夏から秋にかけての時期に繁殖期が訪れます。

繁殖期のうち、発情期が来ると、オス猫もメス猫も大きな声で鳴くようになり、スプレーも頻繁に見られ、飼い主さんにとって問題行動が見られるようになります。

猫の避妊や去勢手術をすることで、発情期による問題行動はなくなります。ただ、当然ですが、その後は子猫が生まれることもなくなります。

飼い猫の子供を望むかどうかだけでなく、猫に毎年訪れる発情期をどう過ごすのか、といったことを考えて、手術をするかどうかを判断してくださいね。

まだ子猫で発情期が来ていない、と思っても、数日後や数週間後に発情期が始まるかも知れません。人工の光による日照時間の増加や、他の猫との接触などで、季節だけでは猫の発情期が訪れる時期が特定できない場合もあります。

大声で鳴いたり、スプレー行為が始まったりすれば、発情の時期が来たサインとなりますので、飼い主さんは気をつけて見ていることで、対処することができるでしょう。



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ねこちん

ねこちん

ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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