プレミアムキャットフードおすすめ8選!特徴から選び方まで

2020.04.04

プレミアムキャットフードおすすめ8選!特徴から選び方まで

近年、猫も「ペット」という認識ではなく「家族の一員」という認識に変わってきました。それに伴い、プレミアムキャットフードと言われるフードが多く販売されるようになっています。「プレミアム」というと、良質・高級という印象を受けますが、実際はどうでしょうか?プレミアムキャットフードとは何か、特徴や傾向についてまとめました。併せて、おすすめ8選をご紹介しますので、フード選びの参考にしてみてください。

プレミアムキャットフードとは?

キャットフード

プレミアムキャットフードは、総合栄養食のうち原材料と製法を吟味して製造されたものです。

明確な定義はありませんが、プレミアムキャットフードと呼べる条件には、以下のようなものが挙げられます。

(1)動物性タンパク質を十分に含む
(2)ほかに水だけを与えればよい栄養バランスの取れたフード
(3)AAFCOなどの機関により品質が保証されていること

AAFCOは、アメリカで家畜飼料の品質を監視している機関で、キャットフードも、ある一定以上の基準をクリアしたものだけが認定されます。

日本では、ペットフード公正取引協議会が製品表示の管理をしています。


プレミアムキャットフードの特徴・傾向

食品イメージ

ここでは、プレミアムキャットフードの特徴や傾向について、具体的に見ていきます。

◆第一主原料は肉・魚

第一主原料とは、そのフードで最も多く使用されている原材料のことです。

猫にとって最も必要な栄養素は、タンパク質です。完全肉食性の動物である猫にとって、植物性タンパク質はアミノ酸バランスが悪く、利用できないアミノ酸の排出のために腎臓に負担がかかります。

プレミアムキャットフードは、肉や魚を第一主原料としており、猫にとってアミノ酸バランスが良く、無駄なく体つくりに利用されます。

◆グレインフリーのフードが多い

肉食である猫の腸はとても短く、消化に時間のかかる穀物は消化不良を引き起こし、下痢や嘔吐につながる可能性があります。

プレミアムキャットフードのほとんどは、穀物不使用のグレインフリーです。

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キャットフードに「グレインフリー」と表記された商品を目にしたことはありませんか?なんとなく猫にとって良さそうなイメージを持ちますが、グレインフリーとはどのようなキャットフードなのでしょうか。そしてどんなメリットなどがあるのかご紹介していきます。

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◆高品質な原材料を使用しているものが多い

プレミアムキャットフードには、ヒューマングレードと言われる人間が食べても大丈夫な品質の原材料が使用されているものが多いです。

◆人工添加物を使用していない

低価格のキャットフードは、粗悪な原材料を使用していることも多く、酸化防止剤や嗜好性を高めるための添加物などをたくさん使用しています。

また、猫の嗜好性ではなく、人間のための見た目の良さのために、着色料が使われていることもあります。

これらの人工添加物の中には、発がん性のリスクが高い、猫がアレルギーや皮膚病を起こす可能性があるなど、猫の健康にとって安全とは言えないものもあります。BHA、BHT、エトキシンといった酸化防止剤、赤色4号、赤色120号といった人工着色料などには、注意が必要です。

プレミアムキャットフードは、ミックストコフェロール(複数の植物から抽出したビタミンE)や緑茶エキスなど自然由来のものが酸化防止剤として使用されていて、猫の健康に害がありません。

◆価格が高い

プレミアムキャットフードには明確な定義がないことや、「高価なもの=良質なもの」とは限らないことから、価格でプレミアムキャットフードを定義することはできません。

しかし、プレミアムキャットフードは良質な原材料を使用しているため、量販店やスーパーで販売されているフードに比べて、4倍~5倍と高価なものが多いです。

多くの場合、1kg当たり2,000円以上のものがプレミアムキャットフードとされていますが、1kg当たり3,000円以上とするサイトもあります。また、1kg4,000円を超えるものも少なくありません。

◆外国産フードが多い

国内産の方が良質で安全なイメージがありますが、実のところ、ペットフードに関しては日本の法律はかなり緩いので、日本の法律をクリアしただけでは安全とは限りません。

ペット先進国と言われるヨーロッパやアメリカ・カナダでは、ペットフードに関する基準が日本に比べて厳しく、安全性の高いものが多いです。


プレミアムキャットフードを与えるメリット

プレミアムキャットフードは、高品質の原材料を使用しているなど、猫の健康や安全面に配慮されたフードです。

短期的に見ると、高価なプレミアムキャットフードを与えるのは、経済的に負担になるように思えます。
しかし、低品質であったり危険な人工添加物が使用されていたりするフードを長期にわたって与え続けると、健康を損なうリスクが高くなります。

病気になった場合、高額の治療費が必要になることも多く、結果的にプレミアムキャットフードを与えるよりも経済的負担が大きくなる可能性があります。


プレミアムキャットフードの選び方

キャットフードを選ぶ猫

プレミアムキャットフードは、主に通販で購入できます。しかし、多くのプレミアムキャットフードがある分、どれを選べばよいか悩むことも多いです。

ここでは、プレミアムキャットフードの選び方のポイントをまとめます。

◆ライフステージ

ライフステージは、キャットフードを選ぶ際に大切になるポイントです。子猫、成猫、シニア猫では、それぞれ必要なカロリーや栄養が異なります。

成長期の子猫には、身体を作るために多くの栄養が必要です。成猫よりも、高カロリー・高タンパクのフードを選びましょう。

シニア猫は、加齢とともに内臓が老化して消化機能も衰えます。また、運動量も減少するので、低カロリー・高タンパクで消化の良いフードを選ぶとよいでしょう。

◆猫の体質や体調

どんなに高品質のフードでも、愛猫の体質や体調に合っていなければ、かえって健康を損なうことがあります。

・アレルギー体質
皮膚症状や脱毛、目やに、涙やけなどの症状が出た場合、アレルギー体質の可能性があります。

アレルギーの原因は食物アレルギーとは限りませんが、まずアレルゲンになりにくい原料を使ったプレミアムキャットフードで症状が出るかどうかを確認してみるとよいでしょう。

・肥満や痩せすぎ
肥満や痩せすぎは、健康に問題を引き起こすリスクがあります。

肥満気味の子にはダイエット用のものを、痩せ気味の子にはお肉がメインの原料であるプレミアムキャットフードを選ぶとよいでしょう。

・便秘や下痢
便秘や下痢は、生活習慣やストレスに起因することがあります。

便秘や下痢の解消には、猫が消化しやすい動物性タンパク質が豊富な肉や魚がメインのフードがおすすめです。腸内環境を整える食材を使用したフードもよいでしょう。

・腎臓・尿路ケア
猫は、腎臓疾患にかかりやすく、加齢とともにそのリスクが高くなります。

腎不全や尿石症のリスクを軽減するために、ミネラルバランスが良いフードを与えましょう。ミネラルは、どれか一つでも過剰摂取したり不足したりすると、病気の原因になることがあります。

特に、カルシウム:リン:マグネシウム=1:0.8:0.08の比率で配合されたフードがおすすめです。

◆コストパフォーマンス

どんなに高品質のフードでも、購入し続けることができなければ意味がありません。品質と価格のバランスを比較して、コストパフォーマンスが良いと思えるプレミアムキャットフードを選びましょう。

◆お試しができるとベター

猫の食べ物に対する好みは様々です。猫が食べなければ意味がないので、お試しができるメーカーのプレミアムキャットフードだと安心です。

無料サンプルや数種のフードを試せる「お試しセット」などを利用してみましょう。


おすすめのプレミアムキャットフード8選

◆セレクトバランス

セレクトバランス

原産国はアメリカですが、主に室内で暮らす日本の猫のためにレシピ設計されたプレミアムキャットフードです。子猫用、成猫用、ダイエット用、シニア猫用と、4つのラインナップがあります。

抗酸化作用のあるコエンザイムQ10、下部尿路の健康維持に働くクランベリー、腸内環境を整えるオリゴ糖などが配合されています。

原材料はヒューマングレード、第一主原料は猫の嗜好性が高いチキンですが、グレインフリーではありません。

食いつきが悪いという口コミもありますが、価格はお手ごろで、コストパフォーマンスは良いと言えます。

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◆オリジン

オリジン

原産国アメリカの地元素材を使用した「生物学的に適正なペットフード」です。鶏肉・七面鳥肉を主原料とする「キャット&キトゥン」、大西洋産の6種の魚を使用した「6フィッシュ」など5種類があります。

特徴は、猫本来の食事と同じバランスで新鮮肉、内蔵、軟骨などが配合されていることです。製造は自社キッチンで行い、新鮮な状態で搬送された肉や魚を使用しています。

高タンパク・高脂質で、運動量の多い子猫や成猫におすすめのフードです。肥満気味の猫には、高タンパク・低カロリーの「フィット&トリム」を選びましょう。

肉・魚を多く使用しているため、価格は高めです。まずは、340g入りの小パックでお試しをして、食いつきなどを確認することをおすすめします。

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◆ハロー

ハロー

人がキッチンで使うのと同じ肉・魚を使ったグレインフリーのプレミアムキャットフードです。子猫用、成猫用、シニア猫用、体重管理用がラインナップされ、ライフステージに合わせて選べます。

腸内フローラを介することなく直接生体に作用し、免疫賦活などに働くバイオジェニックス配合です。

厳選された原材料のみを使用しており、価格は高めです。400gの小パックでお試しをしてみることを、おすすめします。

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◆ニュートロ ワイルド レシピ

ニュートロ ワイルド レシピ

最新の栄養学と技術で、猫本来の食事を、厳選した自然素材で作り上げたプレミアムキャットフードです。ドライフードとウェットフードがあり、ドライフードは子猫用、成猫用、シニア猫用がラインナップされています。

第一主原料は肉・魚であり、高タンパク質、グレインフリーのプレミアムキャットフードです。また、必須脂肪酸のバランスにも配慮されているので、皮膚や被毛の健康維持にもおすすめです。

ドライフードは1kg当たり2,000円台とプレミアムキャットフードとしては低めの価格ですが、ウェットフードは1kg当たり約4,000円と高価格です。

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◆All Well 室内猫用

All Well 室内猫用

猫のフードの吐き戻しに配慮した、着色料・香料不使用のプレミアムキャットフードです。

独自の「食物繊維配合技術」でお腹の中のフードの粒が素早くふやけて崩れるので、ドライフードを粒のまま吐き戻す事を軽減します。

皮膚・被毛の健康維持に配慮した「オメガ6脂肪酸」を配合したり、下部尿路疾患に配慮して低マグネシウム設計であったりと、猫の健康についてしっかりと考えられたフードになっています。

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◆キャットヴォイス グルメ缶

キャットヴォイス グルメ缶

プレミアムキャットフードの中でも、ウェットタイプのフードです。ゴロっとしたまぐろのブロックは、崩してから与えるようにします。

厳選マグロのブロックに、イタリア産の低塩分キャビア、ハンガリー産のフォアグラ、気仙沼産のフカヒレが添えられていて、見た目にも豪華な缶詰になっています。

一般食なので、総合栄養食のドライやウェットと一緒に与えるようにしてください。

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◆日本のみのり さば缶/いわし缶

日本のみのり さば缶/いわし缶

素材本来の美味しさにこだわり、手作りに近い製法で作られている純国産のプレミアムキャットフードです。

原材料もすべて国産で、国内食品工場で製造されています。さらに猫の健康を考えて製造時に塩分を加えていないので、塩分が気になる猫にも安心して与えることができます。

こだわりのフードだけに高価なので、ドライフードのトッピングで加えてみるといいかもしれません。

一般食なので、総合栄養食のドライやウェットと一緒に与えるようにしてください。

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◆ニュートロ キャット デイリーディッシュ

ニュートロ キャット デイリーディッシュ

高品質な肉や魚を第一主原料に使用した、香料・着色料不使用のプレミアムキャットフード。穀物フリーで穀物アレルギーを持つ猫も安心です。

少量ずつ食べる猫の習性に合わせた小分けタイプになっており、毎食新鮮な開けたてのウェットを与えることができます。

チキン、サーモン、ツナ、チキン&白身魚などフレーバーも豊富なので、猫の好みに合わせて与えてあげてください。

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まとめ

プレミアムキャットフードは、高タンパクやグレインフリーなど、高品質の総合栄養食です。その分、価格は高く、フードによっては継続的に与えることが難しいかもしれません。

しかし、猫本来の食性に配慮して作られているので、低品質のフードに比べて病気になるリスクが低く、高額な治療費と比較すると逆に経済的になる可能性もあります。

品質と価格を比較して、納得できるプレミアムキャットフードを選ぶことをおすすめします。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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