ベンガルの子猫~成猫までの体重について。えさの選び方のポイントも紹介します!

2020.04.24

ベンガルの子猫~成猫までの体重について。えさの選び方のポイントも紹介します!

ベンガルといえば野性的で活発なイメージがあり、すらっとしなやかな体のラインが特徴的です。 また、ヒョウのような斑点模様もベンガルならではの魅力で、チータやヒョウを好む人たちから絶大な人気を誇っているそうです。 見た目の通り体を動かすことが大好きで、ハンティングも得意としており野性的な面が目立ちますが、実は人懐っこく甘えん坊な一面もあります。 アクティブでクールな外見とフレンドリーで温和な内面のギャップに魅了される人が多く、飼い猫としての人気も博しています。 そんな独特の魅力を持つベンガルの子猫から成猫になるまでの体重推移やえさの選び方についてご紹介します。

ベンガルってどんな猫?

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ベンガルは、イエネコとベンガルヤマネコの交配が元となり生まれた、比較的新しい猫種です。
頭は小さく耳は大きく、顔だけ見ると華奢なイメージも付きやすいのですが、ロング・アンド・サブスタンシャルと呼ばれるボディタイプで、体長が長く骨太でがっしりとした体つきが特徴です。
他の猫種に比べてもかなり運動量が多いので、運動不足になると肥満になりやすいという面もあります。
また、ベンガルの平均体重は大体オスで5~7㎏、メスで3~5㎏ほどで、個体差はありますが、他の猫種より一回り大きくなることが多いといわれています。
その中でもさらにオスのベンガルはメスより一回り大きくがっしりとした体型になるといわれています。
3㎏というと小さめの猫一匹分なので、オスとメスの間にもかなりの体格差が生まれる場合があるということになります。
では、子猫からどのように体重が変わっていくのでしょうか。


ベンガルの体重推移

ヒョウのような柄に、つり目気味でマスカラと呼ばれるアイラインがクールで野性味あふれるベンガルですが、子猫の時はクリクリと愛らしい瞳をしています。
そんな可愛らしいベンガルの子猫がどのように成長していくのか、体重の目安を見てみましょう。

◆子猫期

・生後1ヶ月
ペットショップではあまり見かけることも少ないかもしれませんが、人間でいう2歳くらいのこの時期の体重は、350g~500gくらいといわれています。
大体500mlのペットボトル1本分くらいです。
一般的に猫のこの時期の体重もこれくらいだといわれているので、生後1ヶ月くらいでは他の猫種との体格差はあまり生まれないようですね。

・生後2ヶ月
生後2ヶ月経っても他の猫種とはさほど変わりなく、700g~1㎏くらいまで成長します。
人間でいうと大体3歳児くらいです。

・生後3ヶ月
平均体重は大体1~1.5㎏くらいで、この頃からぐんぐんと大きくなり、成長していきます。
子猫は生後3ヶ月から6か月くらいまでが成長のピークといわれています。

・生後6ヶ月
生後5ヶ月を過ぎると体重は2㎏を超え、この頃にはぐんと大きくなって体重は3㎏近くなります。

・生後8~12ヶ月
人間でいうと大体18歳と高校生くらいで、体重は3.5~4.5㎏くらいになります。

猫の成長は一般的に生後12ヶ月までといわれていますが、ベンガルは生後12ヶ月後もゆるやかに成長するといわれており、1歳を過ぎてからも大きくなっていくので他の猫種と体格に差が出ていくのです。

◆成猫期

子猫期は成長スピードが速く、1ヶ月単位で変化を目にすることができますが、成猫期に入ってから1歳半くらいまではゆるやかに成長するので一般より大きくなるのはここからです。
通常、オスの平均体重で4~7㎏、メスで3~5㎏くらいなので、ベンガルは特にオスが他の猫種よりも大きくなりやすいといわれています。
実際のところ、成長スピードには個体差があるので必ずしも平均体重になるとは限りません。
その子の適正体重を知ることが大切なので、1~1歳半頃に動物病院で聞いてみることがおすすめです。
また、適正体重を基準に1~2割増えると肥満気味、逆に1~2割減ってしまうと痩せ気味といわれています。
適正体重を知った上で毎日のえさの管理や運動の管理などに気を付けなければなりません。


ベンガルのえさの選び方

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◆子猫期

生後1ヶ月くらいまでは母乳で栄養をつけます。
歯が生え始めたら離乳食を始め、生後2ヶ月くらいからはキャットフードに変えていきましょう。
子猫の時は1回に食べられる量が少ないので、食事回数を増やしてあげましょう。
体重によってはえさの量を増やしたり、調節が必要になります。
また、成長するにつれて1日の食事回数を減らしたり、えさを変えたりしていく必要がありますが、急に変えてしまうのではなく「徐々に」慣れさせていくことが大切なポイントです。

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◆成猫期

成猫になると子猫の時よりも必要なエネルギー量が減り、1回に食べられる量も増えるため食事回数が減ります。
その子の食べ方や体重の変化によっては個体差がありますが、食事回数の目安は1日に2~3回程度です。
また、筋肉もしっかりとついてきて体の変化もみられるので、3つのポイントを意識しながらえさを選んでみることをおすすめします。

・高タンパク
ベンガルは他の猫種に比べてかなり運動量が多い猫種です。
もともと筋肉質でがっちりとした体のつくりなので、タンパク質をきちんと摂ることが大切です。
高タンパクなえさを選び、目安としては35%以上タンパク質が入っていることが理想です。
また、運動量の多いベンガルのエネルギーを維持するためにも脂質が必要です。
15%以上脂質が入っているものがよいでしょう。
脂質が不足すると、ストレスを感じやすくなったり、毛並みにも影響することがあるので、「高タンパク・高脂質」を意識してえさを選んでみましょう。

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・低アレルゲン
ベンガルは皮膚炎になりやすい猫種といわれています。
皮膚にかゆみや痛みが出たり発疹が見られたりする病気ですが、しきりに体を掻いたりしてしまうので、痛みやかゆみがひどくなる前にできるだけ防いであげたいところです。
一度の摂取でアレルギー反応が出なくても、毎日の食事で積み重なって発症することもあるのでなるべく「低アレルゲン」のものを選んであげましょう。

・グレインフリー
市販のキャットフードには小麦やコーンなどの穀物が入っていることが多いのですが、本来猫の食事にあまり必要がなく、穀物を消化する機能が弱いので下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性もあります。

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◆シニア期

7歳を過ぎると成猫期に比べて運動量が減ったり、体の機能が衰えたりしてくるので食事の量が減ることがあります。
食事回数の目安は1日に1~4回ですが、こちらも毎日の体重や食べ方を見ながら調整するとよいでしょう。
また、脳の機能まで弱まると自分の食事量をコントロールすることが難しくなってくる場合があるので、出し方や食事の量はきちんと管理することが大切です。
また、15歳を過ぎると食べる時と食べない時の差が激しくなることがあります。
子猫や成猫の時はしつけも兼ねて決まった時間に決まった量を出す必要がありますが、シニア期になるといつも好きな時に食べられる量を用意しておくと、ベンガルのストレスをなるべく減らすことができます。

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ベンガルの体重管理で大切なこと

食事管理は体の基礎となるためもちろん大切ですが、その他にも毎日の体調管理や運動量の確保など、より健康的に過ごすためには毎日の積み重ねが大切です。

◆こまめな体重測定

人間と同じように、毎日の体重管理で日々の健康を管理しましょう。
特に人間に比べて体の小さい猫は数百グラムでも、人間にとっては数キロにあたるので、数値的にわずかな変化でも注意が必要です。
たとえば5㎏のベンガル猫がいたとして、500g~1㎏ほどの体重変化があった場合には少し注意が必要ということになります。
また、体重だけでは肥満か痩せすぎかの判断は難しいといわれており、BCS(ボディコンディションスコア:Body Condition Score)という評価基準を使ったチェック方法もあるのでおすすめです。
BCSとは細かく段階が分かれており、1~5段階まであります。
数字が若いほど痩せ気味とされており、それぞれに見極めるための基準が設けられています。

BCS 状態
BCS1(痩せすぎ) 見ただけでもわかる痩せすぎの状態。骨が浮き出て見えたり触っても脂肪や筋肉を感じられず、明らかに不健康な状態です。ベンガルの理想の体脂肪率は大体15~20%前後といわれていますが、体脂肪率が5%以下の場合はこの段階に当てはまります。
BCS2(痩せ気味) BCS1ほどではありませんが、骨が浮き出て見えたり触ってみて骨をすぐに感じるようであればこれに当てはまります。おなかも少しへこんでおり、この場合の体脂肪率は6~14%ほどとされています。
BCS3(理想体型) 見た目には骨はあまり感じず、上から見たときにウエストが少しくびれている状態がベストです。体脂肪率は15~20%前後が理想で、おなかを軽くつまんでみた時に上手く掴めなかったり皮が伸びるような感じであれば理想体型といえるでしょう。
BCS4(太り気味) 理想体型との区別が難しいかもしれませんが、腰回りが脂肪で覆われており、上から見た時にウエストのくびれはほとんどありません。また、体脂肪率が25~30%前後で、横から見たときにおなかが垂れ下がっているようであればこの段階と見てよいでしょう。
BCS5(太りすぎ) どこを触っても骨を感じられず、全体的に厚い脂肪に覆われています。この場合の体脂肪率は35%以上で、くびれも見られずおなかも垂れ下がった状態なのでふっくらまるまるとした見た目です。

日々の健康チェックとしてこの体型チェックと体重管理をこまめにおこなうようにしましょう。
また、体重計に乗るのを嫌がる猫ちゃんが多いようですが、体型管理はベンガルとのコミュニケーションも図れるのでおすすめです。

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◆十分な運動

普段の食事管理はもちろん、高タンパク・高脂質のえさを与える以上しっかりと運動することが大切です。
もともとベンガルは運動や遊ぶことが大好きで、猫には珍しく水の中もへっちゃらというくらいとにかく体を動かすことが大好きです。
高い所が大好きなので、キャットタワーは必須です。

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また、存分に走り回れるように床にはなるべく物を置かずスペースをとってあげましょう。
特にベンガルのように遊ぶことが大好きな猫種は、自由に遊べないとわかるとストレスを感じてしまうことがあります。
ストレスも肥満と同じように病気の原因になってしまうこともあるので注意したいところです。
基本的には自分から好きなように遊ぶことが多いですが、冬など寒い日には丸くなってじっとしていたり、シニア期に入るとなかなか体を動かそうとしなくなることもあります。
それが続くと運動不足となって肥満の原因となるので、そんな時は飼い主さんの方からおもちゃを使うなどして、ベンガルを遊びに誘ってみましょう。


野性味あふれるベンガルと一緒に暮らしたい!

ベンガルは見た目のクールさ、ワイルドさと内面の人懐っこさが人気の理由ともいえるでしょう。
特に小さな頭や大きな耳など、他の猫種とは少し違った魅力がたくさんありますよね。
運動好きでスラリとしたイメージが強いベンガルですが、実は食事管理や体型管理を怠ってしまうとどんどん肥満につながってしまいます。
もちろん体重や食事量には個体差がありますが、ベンガルの健康を保つためには定期的に健康診断を受けたり、動物病院の受診をおすすめします。
魅力的なベンガルと長く一緒に暮らすために、日々の健康管理をしっかりしてあげてくださいね。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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