猫ドアを取り付けたい!設置方法と費用は?取り付け時の注意点も

2021.02.04

猫ドアを取り付けたい!設置方法と費用は?取り付け時の注意点も

近年、「持っていないけど欲しい猫用グッズ」として、猫ドアが挙げられることが多いようです。猫が家の中を自由に行き来できるように、ドアを開けてあげたり、扉を少し開けておいたりしている飼い主さんは少なくないでしょう。猫が自由に通ることができる猫ドアがあれば、そのような手間がかからず、冷暖房効率も良くなります。そこで、猫ドアの魅力から設置時の注意点、設置方法と費用まで、まとめてご紹介します。

【目次】
1.猫ドアとは?
 1-1.猫が通る猫専用の扉
 1-2.どんなところに取り付ける?
2.猫ドアを導入するメリット
 2-1.扉を閉めたまま猫に行き来してもらえる
 2-2.閉じ込めてしまうことがなくなる
 2-3.通ってほしくない時は閉めておける
3.猫ドアを取り付けたい!
 3-1.既存の扉に取り付ける
 3-2.猫ドア付きのドアに交換する
 3-3.パネルタイプをはめ込む
 3-4.網戸に取り付ける
 3-5.オーダーメイドで作ってもらう
 3-6.リフォームをする
4.猫ドアを作るときに気をつけること
 4-1.愛猫のサイズに合わせた猫ドアを
 4-2.DIYする場合はしっかりと計測する
 4-3.メーカー保証の対象外になる
 4-4.賃貸住宅の場合は勝手に取り付けない
5.猫ドアをDIYで自作する
6.猫ドアをDIYで自作する
 6-1.開け方を教える
 6-2.ドアに慣れさせる
 6-3.呼ぶ
 6-4.フードやオヤツを使ってみる
 6-5.遊びに誘う
7.まとめ

猫ドアとは?

◆猫が通る猫専用の扉

猫ドアとは、猫が通るための猫用ドアのことです。
ペットドア、キャットドアなどとも言われます。
一般にフラップ式のドアになっていて、猫が頭で押して自分で開けられて、自由に通ることができます。

◆どんなところに取り付ける?

猫ドアを取り付けるのは、主にドアですが、壁や網戸に取り付けることもできます。
普段ドアを閉めておきたい洗面所や階段、寝室などのドアや、中庭やベランダへの出入り口、猫が出入りしてもいい部屋の壁に取り付けます。
洗面所や人間用のトイレに猫用トイレを置きたい場合などに、猫ドアがあれば便利です。


猫ドアを導入するメリット

◆扉を閉めたまま猫に行き来してもらえる

猫は、自由気ままに家中を移動したがるものです。
また、気温に合わせて場所を移動して、暑さ寒さを自分で調節しています。
そんな猫のために、ドアを開けっ放しにしていたり、猫の要求に合わせてドアを開閉してあげたりしている飼い主さんも少なくないでしょう。
ドアを開けたままにしていたり、度々ドアを開け閉めしたりすると、どうしても冷暖房効率は低くなります。
猫ドアを設置すればドアを開け閉めせずに猫が自由に行き来できるので、冷暖房効率が良くなり光熱費を節約できます。
また、自由に行き来できることから猫の行動範囲が広がり、ストレスを軽減することもできます。

◆閉じ込めてしまうことがなくなる

猫は、人が行く場所に着いてくることも多いです。
着いてきたことに気づかずにドアを閉めてしまい、部屋の中やクローゼットに猫を閉じ込めてしまった経験のある飼い主さんもいるでしょう。
猫が出入りしたがる部屋などに猫ドアがあれば、猫が自分で出てこられるので、閉じ込めてしまう心配がなくなります。

◆通ってほしくない時は閉めておける

市販の猫ドアは、出入り自由、ロック、出るだけ、入るだけというように4種類の開閉パターンを設定できるものが多いです。
来客があって出てきてほしくない場合や、脱走が心配な時には、猫ドアをロックした部屋に居てもらうことで、脱走やトラブルを防げます。


猫ドアを取り付けたい!


猫ドアの取り付け方法はいくつかあるので、およその費用とともにご紹介します。

◆既存の扉に取り付ける

最も一般的なのは、既にあるドアに穴をあけて後付けする方法です。
市販の商品も多く、DIYでも取り付けることができるので、費用を低く抑えることもできます。
DIYに自信がない方は、市販の猫ドアを購入して、業者さんに取り付けてもらうとよいでしょう。
市販の猫ドアは、安い物で1,000円台からあり、高価なもので3万円程度です。
自分で取り付ける場合には、工作費用として5,000円~1万円前後かかります。
業者さんに頼む場合には、施工費用として1ヵ所1万円~2万円がかかるほか、出張費用が必要な場合もあります。
施工時間は、30分から1時間程度のことが多いです。

◆猫ドア付きのドアに交換する

既存のドアを、猫ドア付きのドアに丸ごと交換してもらう方法もあります。
ドア本体の価格が8万円程度からで、別途、取り付け工事費が必要です。
また、交換したドアの処理費用が必要になる場合があります。

◆パネルタイプをはめ込む

サッシや引き戸にはめ込むパネルタイプの猫ドアも、市販されています。
工事不要なので、簡単に猫ドアを設置できます。
壁や屋根などで囲われていて猫が外に出られないベランダや、中庭への出入り口の場合は、サッシにはめ込むタイプがおすすめです。
襖や障子など、室内の引き戸式の扉やドアにはめ込むタイプの商品もあります。
パネルタイプを利用する場合には、取り付けるサッシや引き戸の高さを測って購入しましょう。
サッシにはめ込むタイプは2~3万円程度、引き戸にはめ込むタイプは安い物で17,000円~、高い物では4~7万円程度です。

◆網戸に取り付ける

外に出られないようなベランダや中庭への出入り口の場合、網戸に取り付けるタイプの猫ドアもおすすめです。
軽い力で開閉するので、網戸への負担も小さいです。
カッターで網戸を切って、ドライバーで取り付けるだけなので、誰でも簡単に設置できます。

◆オーダーメイドで作ってもらう

ペットドアのついたドアを、オーダーメイドで注文できる商品もあります。
ドアのサイズを指定できるだけではなく、色やドアノブのデザインを選ぶことができる商品が一般的です。
既存のドア枠を利用してドア本体を交換するだけなので、DIYが得意でない方でも設置しやすいです。
価格は、安いもので6万円台~、高い物では約12万円以上と高価になります。

◆リフォームをする

壁に取り付けるタイプの猫ドアもあります。
壁に取り付ける場合には、壁の中の柱や配線に干渉しないよう注意が必要です。
また、取り付け位置の周囲に一定の厚みがある下地材が入っていないと設置できず、本格的な施工が必要になるので、リフォーム業者に依頼して取り付ける方が無難です。


猫ドアを作るときに気をつけること

猫ドアを作る時の注意点をまとめました。

◆愛猫のサイズに合わせた猫ドアを

取り付けたものの、愛猫が通れないサイズだったということになっては意味がありません。
子猫の場合は、成猫になったときの大きさを想定して猫ドアを選んでください。
ぽっちゃりした猫ちゃんの場合には、猫ドアの内寸を確認して購入しましょう。
狭い猫ドアを通ると、毛が抜けたり傷ができたりすることがあります。

◆DIYする場合はしっかりと計測する

DIYをする場合には、猫ドアの規格や寸法をしっかりと確認し、設置したい場所に対応する仕様かどうかを確認しましょう。
設置したい壁やドアの厚みに合わない商品は、取り付けることができません。
また、実際にドアや壁に穴をあける前に、しっかりと計測して、切り抜くための印をきちんとつけておきます。
一度穴をあけてしまうと、元に戻すことは非常に難しいので、慎重に行いましょう。
猫ドアに型紙が付属している場合には、壁紙よりも5mmほど大きめに印をつけておくと安心です。

◆メーカー保証の対象外になる

ドアなど建具にDIYで取り付けた場合には、基本的にメーカー保証の対象外になるので注意してください。

◆賃貸住宅の場合は勝手に取り付けない

賃貸住宅の場合、大家さんや不動産管理会社などに相談をして、許可を得てから取り付けるようにしましょう。
賃貸物件は、退去するときに借りた時の状態に戻す「原状回復」の義務があるため、勝手に取り付けていた場合、退去費用が高額になる可能性があります。
大家さんなどから許可を得られれば、DIYで取り付けることも可能です。
許可が得られなくても猫ドアを取り付けたい場合には、工事不要のパネルタイプを活用しましょう。

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猫ドアをDIYで自作する

DIY上級者さんには、猫ドアの自作もおすすめです。
インテリアに合わせて、形や色、デザインにこだわったオリジナルの猫ドアを作ってみましょう。
材料は、100均ショップやホームセンターで揃えることができます。
また、無料のDIYスペースが設置されていて、工具も無料で使用できるホームセンターも多いです。
自宅に作業スペースがない場合や、工具を揃えられない場合には、活用してみるといいでしょう。


猫ドアを使ってもらうには


猫ドアを設置しても、最初は猫ちゃんが使ってくれないことも少なくありません。
焦らず、猫ちゃんのペースで慣らしてあげましょう。
上手に通れたら、たくさん褒めてあげてくださいね。

◆開け方を教える

猫ドアを取り付けたら、手でフラップを押して開けてみせて、開け方を教えてあげましょう。
この時、猫ちゃんを無理やり通そうとしないでください。
ドアに対して恐怖心を持ち、猫ドアを通ることができなくなります。
ぬいぐるみなどを使って、通る姿を見せてあげるのもおすすめです。

◆ドアに慣れさせる

猫は、新しいものに好奇心を示す一方で、新しい環境に警戒する面も持ち合わせています。
猫ドアのフラップを上げて開け放しておくことで、ドアをくぐることに慣れさせましょう。
フラップが落ちてこないように、ガムテープなどでしっかりと留めておいてください。
フラップを上げた状態で通れるようになったら、フラップを下ろして練習しましょう。

◆呼ぶ

猫ドアのフラップを上げた状態で、反対側から飼い主さんが呼んであげてみてください。

◆フードやオヤツを使ってみる

最初は、猫ドアの近くでフードをあげて、次に、猫ドアの外側にフードを置きます。
これを繰り返すことで、猫ドアを通る動機づけができます。
また、猫ドアの反対側からオヤツをあげて誘導してもよいでしょう。

◆遊びに誘う

猫ドアのフラップを上げて、反対側から猫じゃらしなどのオモチャを動かして、遊びに誘います。
猫ドアをくぐってオモチャを取ろうとするように、誘導してあげましょう。

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まとめ

猫ドアは、エアコンの効きを良くしたり、猫が家の中を自由に行き来できることでストレスを軽減したり、猫にも飼い主さんにもメリットがあります。
猫ドアは、扉やドアだけではなく、壁にも設置することができます。
飼い主さんと愛猫の生活に合わせて、設置場所を決めましょう。
DIYで取り付けることもできますが、業者さんに頼むとしっかりした施工をしてもらえます。
賃貸住宅の場合には、大家さんの許可を取るか、工事不要のパネルタイプの猫ドアを使いましょう。
猫は、完全室内飼育が推奨されています。
愛猫を病気やケガ、事故から守るために、屋外と行き来ができるような猫ドアの設置は止めておきましょう。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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