猫が水遊びをして困る!止めさせるにはどんな対策方法が効果的?

2021.03.13

猫が水遊びをして困る!止めさせるにはどんな対策方法が効果的?

猫が前足を器用に使って遊ぶ姿は、見ているだけでほっこりしますよね。 しかしそんなかわいい遊び方も、ときには飼い主さんを困らせてしまう場合があります。 それはお皿に溜まったお水で、水遊びをしてしまうことではないでしょうか。 水が苦手なはずなのに、なぜ猫は水遊びをするのか、気になる飼い主さんも多いはずです。 今回はそんな猫の不思議な水への興味を、猫の気持ちになって考えていきましょう!

猫がお皿の水で水遊びしてしまう!

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普段から生活をしている家の中では、お水が溜まっているスポットがたくさんありますよね。

キッチンやお風呂場、洗面所やトイレなど、扉が開いていれば猫は自由自在に行き来できるはずです。

好奇心旺盛な猫ちゃんであれば、そんな水遊びスポットを見つけた途端に、遊びのターゲットにしてしまっても不思議ではありません。

そんな水回りスポットよりも、一番水遊びのターゲットになりやすいのが、猫の飲み水を入れてあるお皿(水入れ)ではないでしょうか。

ふと愛猫を見ると水入れの傍に居たり、知らぬ間に水入れの周りが水浸しになっていたりする場合は、猫ちゃんがお水で遊んでいるのかもしれません。

本来猫は水が苦手なはずなのに、好んで水遊びをするのには、どんな理由が隠されているのでしょうか?

◆溜まっている水が気になる

水は無色透明の液体となりますが、容器に入った状態の水は、振動が加わればゆらゆらと揺れ、そこに光が当たればキラキラと輝きます。

視力は良くないものの、動体視力に優れた猫からしてみれば、この不規則な動きにこそ好奇心を掻き立てられるのかもしれません。

大人になった猫の知能は人間でいうと3歳児程度と言われているので、好奇心の赴くままに行動に移してしまう傾向が見られるようです。

そんな不規則な動きをするお水がゆらゆらと揺れていたと思えば、徐々に揺れなくなってくれば、お皿に手を入れて捕まえてみたいと考えていたとしても不思議ではありませんよね。

そして掴めると思ってお皿に手を入れても、水は固形ではないのでうまく掴めないので、どんどん狩猟本能が掻き立てられてしまうのかもしれません。

このようなことからも飲み水はおもちゃとしての対象になりやすく、一度でも興味を持てば夢中になってしまうのは、ある意味猫の性とも言えるでしょう。

◆飼い主さんの気を引いている

猫ちゃんの中には飼い主さんの気を引こうとして、わざと水遊びをする子も居るようです。

そのような傾向がある子には、お水で遊んでいると飼い主さんが声をかけてくれると認識していることが多く、そのことをしっかり理解をした上でわざと気を引くように遊ぶのです。

もともと水遊びをして周囲を水浸しにし、過去に飼い主さんが怒ったり騒いだりしたことがきっかけになっているはずですので、このような傾向が見られる子は寂しがり屋で甘えん坊の子が多いのかもしれません。

水浸しにされることは困ることではありますが、そのような心理の上でわざと遊んでいるとしたら、今まで以上にかまってあげたいと思ってしまいますよね。

◆容器や水が気に入らない

猫はあまり水を飲まない動物としても知られている通り、飲水を準備しておいても積極的に水を飲むことがほとんどありません。

このような生態があるからと放置してしまいがちですが、もし水を飲まないで水遊びをする傾向が見られるのなら、容器や水が気に入ってない証拠です。

飲み水が入った容器やお皿に、猫の触毛(感覚毛)であるヒゲが当たってしまえば、猫にとって飲み水そのものが、邪魔をしているということになりますよね。

猫のヒゲはとても敏感なので、水を飲もうとする度に嫌な思いを繰り返せば不満が溜まり、そのうっぷんを晴らすかのように、水遊びをするようになるはずです。

このような傾向がある猫ちゃんは、容器に口を近づけて水を飲むことを諦め、前足で器用に水をすくって飲むようになるので、その結果容器の周囲が水浸しになることも多々あります。

猫が水遊びをするのにはしっかりと理由があるので、なぜそのようにしてしまうのかを考え、叱るようなことはせずに解決策を用いて改善を心掛けていきましょう。


猫の水遊び対策は?

子猫はもちろん、成猫でも水遊びをすることが好きな子は多いですが、毎日繰り返すほど水遊びが大好きな場合、さすがに飼い主さんは何かしらの対策をしなくてはいけませんよね。

家の中が猫の水遊びで水浸しになるのを防ぐためには、どんな対策が効果的なのでしょうか?

◆容器を変えてみる

愛猫を観察して、飲み水が入っている容器やお皿が気に入っていないようであれば、猫の飲みやすさを考慮した容器に変えてみるのがおすすめです。

飲み口が狭く、常にヒゲが容器に触れてしまうような水入れを使用していたのであれば、飲み口の広いストレスフリーな容器を選んであげてください。

そして水遊びをしている最中に、夢中になって容器を倒してお水を溢してしまうのなら、重みのある容器に変更してみるのも良いでしょう。

すぐに気に入ってくれるかは、もちろん個体によって異なりはしますが、試してみないことには何も始まりませんよね。

容器を変更したのなら、その後の愛猫の様子をしっかりと観察し、水遊びの頻度が減っているか、お水をちゃんと飲んでいるのかの確認をするようにしましょう。

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◆自動給水器にしてみる

容器やお皿を変えても水遊びを猫ちゃんが止めないようであれば、自動給水器を利用してみるのはいかがでしょうか。

容器に入っている水とは異なり、常に水が循環し続ける自動給水器は、最初は珍しくて水遊びの対象になるかもしれませんが、常に一定の動きをしているので、次第に面白味を感じなくなるかもしれません。

そして自動給水器は猫が水を前足ですくえるような設計にはなっていないので、遊びの対象ではなく、お水を飲むためのものとして認識してくれる可能性が高いです。

また、自動給水器は重量もあるので、簡単にひっくり返ることもありませんので、普段から容器をひっくり返して遊ぶ子への需要は高いと言えるでしょう。

常に新鮮なお水を循環してくれますので、自動給水器に興味のある飼い主さんは、この機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。

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◆容器の下に敷物を置く

お水をおもちゃとして認識している猫ちゃんに、水遊びを止めさせるのはなかなか容易なことではありませんよね。

容器を変えたり自動給水器を導入したりしても、水遊びが収まらない場合には、猫が水遊びをして水浸しになっても平気な状況を作ってしまう方が簡単です。

妥協にも見えますが、猫の遊びたい気持ちを第一に尊重する対策でもありますので、猫と飼い主さんのどちらもストレスを溜めずに解決できる方法でもあります。

お水を入れている容器よりも一回り大きい容器を準備し、二重にして内側の容器にお水を入れて、こぼしても良い環境を整えてあげましょう。

ほかにも容器の下にペットシーツや吸水マット、トレイや大き目のタオルなどを敷いておくと、掃除が簡単にできるので苦になりません。

◆こぼれてもいい場所にお皿を置く

バスルーム

猫が水遊びをしてしまう際には、設置場所によって被害の差は異なります。

たとえばカーペットの上にお皿を設置していれば、こぼれた際に水分を含んで濡れてしまうので、放っておけばカビなどが繁殖してしまいます。

ほかにもフローリングに設置している場合には、同じ箇所に繰り返し水がこぼれてしまえば、水分を吸収し通常よりも早く劣化することも否めませんよね。

愛猫が水遊びをすることによって、飼い主さんにストレスがかかってしまうのであれば、元から猫が水遊びをしたとしても、被害が最小限に抑えられる場所に設置するのが一番です。

お風呂場はもちろん、洗面所などは床材が濡れても良い素材が使用されていることが多いので、飲み水を設置するのに適した場所と言えるでしょう。

ほかにも人通りの少ない場所や、掃除のしやすい場所などに設置してみるのもおすすめですよ。


水遊びが好きな種類の猫もいる

すべての猫が水遊びを好んでするわけではありませんが、猫種によってはもともと水への抵抗が少ない種類も存在しています。

中でも代表的なのが、トルコが原産となるターキッシュバンです。

ターキッシュバンは水を怖がらない個体が多く、泳ぐことが得意な猫種として知られています。

そのため家の中にお水があれば、自らすすんで水遊びをしたいと思っても不思議ではありません。

また、メインクーンも猫種の中で一番体が大きい種類と言われていますので、お水が入った容器に重量があったとしても、いとも簡単に倒すことが可能となります。

もともと水遊びが好きで、前足を使って器用に水をすくって飲む個体が多いとも言われている猫種となりますので、このどちらかの猫種と一緒に暮らしている飼い主さんは、お水でいたずらをされないか要チェックです。


まとめ

水が苦手といったイメージの強い猫ですが、自分の体に付着することが苦手なのであって、自ら興味を持てばそんなことはおかまいなしに、夢中になって遊ぶのが猫という生き物です。

水遊びをする姿はなんとも言えないかわいさがありますが、やはり周囲を水浸しにされたり、お皿をひっくり返されたりすれば、さすがに飼い主さんにもストレスが溜まってしまうことでしょう。

大切なのは、猫がどんな気持ちで遊んでいるかということです。

お水がおもちゃの代わりになっているのか、飼い主さんの気を引きたいだけなのか、容器が気に入らないかなどで、対策方法も変わってきますよね。

頭ごなしに叱っても効果はありませんので、猫ちゃんの気持ちを汲んだ上で、双方満足のいく解決策を見つけてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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