猫が飛びつきをしてくる!気持ちを理解して上手に対策をしよう!

2021.03.27

猫が飛びつきをしてくる!気持ちを理解して上手に対策をしよう!

猫の生態はとても不思議なもので、飼い主でも予測できないような行動をとることがありますよね。 その中でもとくにびっくりしてしまうのが、猫の「飛びつき」といった行動です。 自分のことが好きで飛びついてくるならまだしも、その感情が読めない分、猫がどんな気持ちで飛びつきといった行動をとるのか、原因を探りたいと思っている飼い主さんも多いはずです。 このような問題行動をとる猫は、どんな気持ちで飛びつき行為をしているのかを考えてみました。

困った猫の「飛びつき」。原因は?

怒っている猫

飼い主に向けての猫の飛びつきは、一見愛情表現のようにも見えますが、もともと身体能力の優れている動物だからこそ、ほかに理由があるのかも気になるところですよね。

足元などに飛びついてくるのならまだしも、時には飼い主さんの胸や背中に飛びついてくることもあるので、危険が生じることもありますし、できることなら止めさせたいと感じている飼い主さんも多いことでしょう。

このように困った猫の飛びつきには、どのような理由が隠されているのでしょうか。

◆狩猟本能によるもの

猫には獲物に飛びついて仕留めるといった、狩猟本能がもともと備わっているので、動くものに対して敏感に反応することが多々あります。

もちろん飼い主さんのことを獲物として捕らえているとは限りませんが、猫が飼い主さんに飛びつきをするときは、飼い主さんの行動に何かしら反応している証拠と言えるでしょう。

たとえば飼い主さんの洋服の紐だったり、ゆらゆら揺れる髪の毛だったりと、身の回りには常に動くものがあるはずです。

そして何かしらの作業をしているときは、猫にとって予測不能な動きをしていると解釈されることもあり、大好きな飼い主さんを見つめているうちに、うずうずと狩猟本能が掻き立てられてしまったのかもしれません。

◆飼い主さんに構ってほしい

猫ちゃんの中には、飼い主さんに構ってほしくて、あえて飛びつくことによって、自分へ関心が向くように仕向ける子もいます。

したたかな方法で気を引いている印象を受けますが、普段からお留守番の時間が長い子や、もともと寂しがり屋で甘えん坊な子には、そのような傾向が見られやすいとも言えるでしょう。

家に居てもなかなか愛猫を構ってあげられる時間が無い飼い主さんを見かねて、猫自らコミュニケーションをとる機会を作っているとしたらどうでしょうか。

なんとも健気で、かわいらしい行動のように思えてきませんか?

言葉で会話ができないからこそ、猫は必死に声を出して鳴き、体全部を使って気持ちをアピールしてきます。

飛びつきもそのような気持ちの表れですので、しっかりと愛猫の気持ちを受け止めてあげましょう。

◆おもちゃだと思っている

完全室内飼いの猫ちゃんの楽しみといえば、美味しいご飯とおもいっきり遊ぶことなどが挙げられますよね。

家の中では外敵に襲われる心配もありませんので、ぐっすり眠ったあとは、思いっきり体を動かして遊びたいと思っていても不思議ではありません。

そんなときに猫の目の前を、パタパタと動く飼い主さんの足が通れば、狩猟本能のスイッチが一気にオンになるはずです。

飼い主さんの足をおもちゃに見立てて、一人遊びが始まってしまうことでしょう。

普段はもちろん飼い主さんのことをおもちゃだとは思っていないはずですが、好奇心旺盛な若い猫ちゃんは特にこのような傾向が強いので、ふと視線を感じた際にはすでにロックオンされているのかもしれません。


飛びつきをやめさせるには?

噛みつく猫

猫の飛びつきは考え方によっては、とても微笑ましい行動ではありますが、猫の指先には鋭利な爪が生えていますし、興奮して同時に噛まれることがあれば、怪我をすることに繋がってしまいますよね。

もちろん飼い主さんだけでなく、急に飛びつくといった行動は、猫にとっても危険が生じますので、できることならやめさせる方向にシフトさせていくべきです。

猫に飛びつきをやめさせるためには、どんなことを心掛けていけば良いのでしょうか。

◆ゆっくりした動作を心がける

せかせかと動く飼い主さんに反応して飛びつきをしてくるのであれば、普段からゆっくりとした動作を心掛けることが効果的です。

自分で掴めるか掴めないかといったギリギリの動きに対して、猫の狩猟本能は目覚めますので、獲物として認められないようなゆっくりした動きであれば、猫の興味は次第に薄れていくことでしょう。

飼い主さんの行動パターンを猫自身が把握できれば、おもちゃとして認識されることもなくなるはずですので、普段から慌ただしくしないような生活を心掛けてみてはいかがでしょうか。

◆猫に構いすぎない

執拗に普段から愛猫のことを構いすぎていると、いざ構ってもらえないときに、猫の不満は爆発するものです。

そのようなときは構ってほしいアピールを全力でしますので、飼い主さんに無視されようものなら体を使って飛びつき、意地でも自分に関心が向くような行動をとることでしょう。

このようなことからも普段から構いすぎることは逆効果となりますので、猫と飼い主としての程よい距離感を保つことも大切です。

◆おもちゃで遊ぶ

猫のストレス発散には、おもちゃで遊んであげることが一番ですよね。

一緒に遊んであげる時間が少なければ少ないほど、猫は一人遊びを覚え、自分でターゲットを見つけては疑似狩りをして遊びます。

そのターゲットが飼い主さんとなり、飛びつきをされることが多いようであれば、少しの時間でも良いので、毎日一緒に遊ぶ時間を作ってあげてください。

飼い主さんに一緒に遊んでもらうことの方が、一人遊びよりも楽しいと感じれば、次第に飛びつきをする回数も減っていくことでしょう。

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◆猫が過ごしやすい環境を整える

遊びの対象が飼い主さんに向きやすいのは、暮らしている生活環境に満足していない可能性も否めません。

猫は眠る時間が多い動物ではありますが、だからといって運動をしなくても良いというわけではなく、運動をしなければ心も体も健康で居続けることはできませんよね。

普段から運動ができる環境であれば、体をおもいっきり動かして深い眠りに就けますし、ストレスも発散できて一石二鳥です。

お部屋のデッドスペースを有効に使い、上下運動やダッシュができる環境を整えてあげてくださいね。

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◆噛まれても無視する

飛びつきと同時に興奮して噛む子も居ますが、そのときにどんなに痛かったとしても、ノーリアクションで無視をすることが猫には効果的です。

飼い主さんが何かしらのリアクションをとってしまえば、猫は遊んでくれていると勘違いし、どんどん行動がエスカレートしていくことでしょう。

猫にとって思ったような反応が返ってこなければ面白くないと感じてくれるでしょうし、別の楽しいことに興味が移る可能性は高いですよね。

また、このときに猫と目を合わせるのも、狩猟本能をくすぐってしまう行為となるのでおすすめできません。

いかに冷静で平常心で居られるかが鍵となりますので、猫の行動に感化されずに自分の意思を貫き通しましょう。


多頭飼いで他の猫に飛びつきをする場合

じゃれあう子猫

猫の飛びつき行為は飼い主さんだけでなく、多頭飼いのご家庭の場合は、ほかの猫に向けられることも多いようです。

とくに先住猫が居る状態で新しい猫を迎えた場合、先住猫が気の強い子であれば、新しい猫に飛びつきをすることがよくあります。

むやみやたらに飛びつかれれば新しい猫に落ち着ける居場所がなくなり、どんどんストレスが溜まってしまうので、早急な対策が必要と言えるでしょう。

◆それぞれ一人になれる場所を用意する

多頭飼いをする際には必ず、それぞれの猫がひとりで過ごせるような場所を作ってあげてください。

もし飛びつきをされたとしても、逃げる場所や隠れる場所さえあれば、ストレスを最小限に留められるからです。

飼い主さんが何かしらの理由により、多頭飼いをすることに決めたのであれば、猫それぞれの気持ちを考えて、快適に過ごせるような生活環境を整えてあげましょう。

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◆食事スペースやトイレは複数個所に用意する

猫にとって一日の楽しみといえば食事の時間ですが、多頭飼いのご家庭で飛びつきをする猫ちゃんが居るのであれば、食事のスペースも距離をとり、いくつかの場所で食事がとれるように複数個所スペースを用意しておくと安心です。

ほかの猫に対して飛びつきをする子は、縄張り意識が強く、血縁関係の無い猫を快く思っていないこともあるようです。

そして落ち着いた状態で排泄したいのはどの猫も一緒なので、トイレも複数個所に設置しておけば、それぞれにストレスがかからなくなります。

最低でも1匹に対して2個トイレを用意するようにし、すべての猫ちゃんにストレスがかからないような工夫を心掛けてあげてくださいね。


まとめ

おもちゃに飛びつく猫

私たち人間にはなかなか理解しがたい猫の飛びつき行為ですが、意味もなく行動することのない猫にとって、体を使った最大限の感情表現なのかもしれません。

その行動をむやみやたらに叱るのではなく、なぜそのような行動をするのか冷静に考えてあげてください。

猫がどんな気持ちで飛びつきをしたのかを考えたのなら、その気持ちに対してどのような対策ができるかを考えていきましょう。

家の中で家族としてお互い共存しているのですから、お互いストレスがかからないような生活を心掛け、常に穏やかな気持ちで暮らせるような環境を整えてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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