猫のふわふわ胸毛に顔を埋めたい!?もふもふ胸毛の猫種5選!

2021.06.16

猫のふわふわ胸毛に顔を埋めたい!?もふもふ胸毛の猫種5選!

猫のふわふわの「胸毛」って魅惑的ですね。SNSで「猫の胸毛」などのハッシュタグで検索すると、たくさんの写真がヒットします。どうやら猫の胸毛は、猫好きさんの心を鷲掴みにするようです。しかし、全身を被毛で覆われた猫の胸毛って、どこの毛のことでしょうか?ちょっと気になりますね。そこで今回は、猫の胸毛について、お手入れ方法や被毛トラブルをご紹介し、併せて、胸毛がもふもふの猫種5選をお送りします。

ふわふわで魅力的な猫の「胸毛」

座っている長毛猫

猫の「胸毛」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
胸毛といえば、人間の男性の胸にたくわえられている毛を思い浮かべる方も多いと思いますが、猫の胸毛は、もちろん、それとは異なります。
では、全身、被毛で覆われている猫の胸毛とは、どの毛のことでしょうか?
猫の胸毛は、「前胸部」の被毛と首周りの被毛と考えてよさそうです。前胸部とは、ざっくり言うと首の下あたりのことで、伏せている猫ちゃんであれば、首の下から床についているあたりまで、立っている場合は、正面から見て見える範囲の胸元です。
特に長毛種では、首回りから胸元がふわふわの被毛で覆われていて、可愛さやゴージャスさを演出していますが、短毛でも胸毛だけがふさふさの子もいて、どちらもファーを巻いたようなイメージで可愛いですね。
胸毛には、お腹や背中の毛とはまた違った柔らかさがあって、上質の絹のような肌触りです。SNS上では、「猫の胸毛に顔を埋めたい」などの投稿もあり、胸毛ファンは少なくないようです。

◆胸毛がふわふわなのは何故?

猫の胸毛がふわふわである理由の一つは、首を守るためと言われています。首にケガをしてしまうと命に関わることから、首回りや喉から、胸にかけての毛が、首を守っているのです。
また、首周りや胸元の毛が立派だと、体が大きく見えるので、威嚇に役立つとも言われています。
寒さの厳しい地方が原産であるノルウェージャンフォレストキャットやサイベリアンは、厳しい寒さから体を守るために胸毛が発達したと考えられます。


胸毛がもふもふな猫種5選!

ここでは、胸毛がもふもふの猫種をご紹介します。
胸毛が特徴的な猫種は、やはり長毛種です。

◆メインクーン

メインクーン

メインクーンは、大きな体が特徴的で、「世界一大きな猫」と言われます。平均体重は、オスで6~8kg、メスで4~6㎏程ですが、去勢したオスでは10kgを超えることも。
全身がふさふさの長毛に覆われていて、特に、首回りやお腹の毛が長く、耳の中の飾り毛も多いです。胸毛がもふもふの猫種としても、トップクラスと言えるかもしれません。
性格が穏やかなメインクーンは、「ジェントルジャイアント」(穏やかな巨人)とも呼ばれます。賢くて、人懐こく、協調性もあるので、子どもや他のペットとも仲良くなれる、飼いやすい猫です。
メインクーンのルーツは諸説あり、明らかではありませんが、アメリカ北東部のメイン州で生まれたといわれています。一般に、ヨーロッパから来た開拓者が、積み荷をネズミから守るために船に乗せてきた長毛の猫から自然発生したという説が有力です。
メインクーンは、野生の猫とアライグマ(ラクーン)の間に生まれたと言われるほど、見た目や狩りの習性がアライグマに似ていて、メインクーンという名称は「メイン州のアライグマ」という意味です。

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◆ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャン

ノルウェージャンフォレストキャットは、その名の通り、ノルウェー原産で、歴史は長く、数百年~数千年にまでさかのぼり、北欧神話にも登場します。由来は諸説あり、サイベリアンと関係があるという説や、トルコの長毛種の子孫という説などがあります。
美しく長いダブルコートの被毛が特徴的な大型の猫で、足の指の間には「タフト」と呼ばれる長い毛の束が生えていて、雪の上も歩くことができます。
毛質は柔らかく、手触りがよくて、しっとりした触り心地です。長いふさふさの尻尾とふわふわの胸毛を持ち、耳には飾り毛もあります。
優しくて穏やかで我慢強く、子どもにいたずらされても、怒ることなくじっと耐えます。一方で、甘えん坊な面もあり、飼い主を信頼すると、その性質が顕著になります。
社交的で人懐こいので、初心者でも飼いやすいと言えるでしょう。一方で、厳しい寒さの中で狩りをしていた名残から、好奇心が強く、大胆さも時折見せます。

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◆ペルシャ

ペルシャ

長毛種のキング&クイーンとも称されるペルシャ猫は、大きくて真ん丸な顔とゴージャスなロングヘアが特徴です。首回りと胸元の飾り毛が、よりゴージャスさを演出しています。
性格がおっとりしていることからも人気が高く、様々なキャットショーでも一目置かれる気品が溢れる猫種です。
柔軟性のある性格で、新しい環境への適応や子供との生活も難しくありません。遊び好きではあるものの、自分から要求することはなく、お気に入りの場所で静かに家族を見守ります。
毛柄によって性格が異なる傾向があるとされ、シルバー&ゴールデンはプライドが高く、タビーは「ペルシャの道化師」というニックネームがあるほど、明るく物おじしない性格と言われています。

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◆ラグドール

ラグドール

アメリカ原産のラグドールは、「ぬいぐるみ人形」(Ragdoll)という名前の通り、抱っこが大好きで、抱き心地も抜群です。
白がベースの長いふさふさした被毛と、ブルーの瞳が印象的で、厚みのある胸毛をたくわえています。被毛は、全体的に柔らかくてなめらかで、長さがあるわりにはもつれにくく、抜け毛も少なめです。
毛色には、シール、チョコレートなどのポイントカラーや、ポインテッドのバイカラー、ミテッドなどがあります。
体は大きいですが、心優しく、動きも穏やかで、お手入れも比較的楽なので、初めて猫を飼う人でも飼いやすいとされます。

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◆サイベリアン・フォレスト・キャット

サイベリアン

サイベリアン・フォレスト・キャットは、ロシアの歴代大統領に愛されたことで有名な、ロシア原産の猫です。民話にもよく登場し、シベリア地方に古くから、広く生息していたと考えられていますが、起源は不明です。
大型の長毛種で、体重は4~8kg、オスでは10kgを超えることもあります。シベリアの厳しい寒さを生き抜いてきた猫種なので、屈強な体をしており、バネのあるたくましい体型をしています。
全身がふさふさの厚い被毛で覆われているのが特徴で、オーバーコートは皮脂分が多く硬い手触りで、寒さや雪から身を守るために発達しています。アンダーコートが密に生えていることで、体温を逃がさないようになっています。さらに、「トリプルコート」という、非常に珍しい3層構造の被毛を持つ個体も多く存在します。
ネズミ退治のために飼われていたと言われ、ハンター気質が強く、好奇心いっぱいで、運動神経も抜群です。
犬のような性格とも言われ、飼い主など自分が認めた人間に対しては、従順で甘えたそぶりを見せる一方、来客など仲間と認めていない相手に対しては、見向きもしないというクールな面も持ち合わせています。
科学的根拠はまだ乏しいようですが、猫アレルギーがあっても飼える猫であるとも言われているので、アレルギーが気になるけど猫を飼いたいという方は、検討してみる価値があるかもしれません。

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猫の胸毛のお手入れ方法

胸毛がもふもふの子は長毛種が多いので、被毛のお手入れをしっかりしてあげましょう。

◆こまめにブラッシングをする

長くふさふさした被毛は、絡まったり毛玉ができたりしやすく、毛づくろいの際に飲み込んだ毛で毛球症になりやすい傾向もあります。このため、こまめなブラッシングが欠かせません。長毛種は、1日2回を目安にお手入れしましょう。
ブラッシングは、

1.首の後ろ→お尻
2.脇→後ろ足
3.首回り
4.しっぽ

の順番で行うとやりやすいです。長毛種の場合、これに加えて、

5.脇の下→お腹
6.内股
7.耳の後ろ

をコームでとかしてあげましょう。

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◆必要に応じてシャンプーをする

長い胸毛は、汚れることや臭くなることが少なくありません。
胸元を自分で毛づくろいをしていて、長い毛が口に入り、よだれで臭くなったり、歯周病などがあって口臭から毛づくろい後の被毛が臭くなったりします。
また、食後の毛づくろいでキャットフード臭くなることもありますし、ウェットフードであれば、食器に胸毛が入り、汚れてしまうこともあります。
歯周病が原因で臭う場合には、動物病院で相談をしてください。また、予防のために、歯磨きをしっかり行いましょう。
汚れや臭いが気になるときは、温かい濡れタオルで拭いてあげるとよいでしょう。
汚れがひどい場合には、シャンプーをしましょう。長毛種であれば、月に1回程度が目安です。シャンプーを嫌がる猫ちゃんも多いですし、シニア猫などは体力を消耗してしまうこともあるので、その場合は、部分的に洗えて、水で流さなくてよいドライシャンプーをおすすめします。

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猫の被毛のトラブル

◆脱毛

脱毛している場合には、皮膚の病気やストレスが原因のことがあります。
ストレスから過度なグルーミングをした結果、毛が抜け、それが続くことで血行不良や炎症を起こして、毛がごっそり抜けてしまう場合もありますし、食物アレルギーやノミアレルギーで、痒みがあったり発疹ができたりすると、掻いたり噛んだりして毛が抜ける場合もあります。
また、内臓系の病気が原因の脱毛もあるので、皮膚以外に異常がないか、愛猫の様子をよく観察しましょう。

◆毛玉

抜け毛が猫の体についたままもつれて大きな毛玉ができてしまうと、何かに引っかかって毛が引っ張られることで、皮膚に炎症が起きる恐れがあります。
毛玉があまりにも大きくなってしまうと、自宅でのカットは危険です。トリミングサロンや動物病院で処置してもらいましょう。

◆毛球症

毛づくろいの時に飲み込んだ毛が、胃腸で大きな塊となって溜まってしまう病気です。塊の大きさによっては、開腹手術が必要になることもあります。

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まとめ

猫の胸毛は、首周りから胸元にかけての被毛のことで、背中やお腹の毛とはまた違う柔らかな手触りはシルクのようです。
胸毛がもふもふの猫は長毛種に多いですが、ミックスの場合、首回りだけがふさふさした、あまり毛の長くない子もいます。
SNSでは、「猫の胸毛」などのハッシュタグで、ふさふさした胸毛が自慢の猫ちゃんたちの画像がたくさん見つかり、「胸毛愛好家」の飼い主さんは少なくないようです。
長い被毛は絡んだり毛玉になったりしやすいので、1日2回のブラッシングを欠かさないようにしましょう。また、フードやよだれで汚れたり臭ったりすることもあるため、温かい濡れタオルで拭いたり、必要であればシャンプーをしたりして、清潔に保ってあげてください。
もふもふの胸毛に惹かれる方は、それぞれの猫種の特徴が自分に合っているかを検討したうえで、ぜひ胸毛が立派な猫ちゃんをお迎えしてくださいね。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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