冬こそ体重管理はしっかりと!
「食欲の秋」にはちゃんと理由があります。動物は食事をとる事で体温を作り出します。体温の保持と、防寒着のような皮下脂肪をつけるために動物は冬が近付くと自然に食欲が増してきて、より多くのカロリーをとろうとするのです。
猫ちゃんは体温が下がると免疫力が低下し、様々な病気にかかりやすくなります。晩秋から春先にかけて猫ちゃんには普段の1〜2割程多めの食事が必要です。
ただし!ここで猫ちゃんを過剰に太らせてはいけません。
暖房の効いた部屋で一日中ゴロゴロしている猫ちゃんの消費カロリーは、活発に行動していた夏場より少ないはず。生活環境、年齢、体格など、それぞれの猫ちゃんに合わせた食事量を考えることが大切です。
我が家の3ニャンズは一匹が要ダイエット。冬を迎えるこの季節、食事内容は特に気をつけたいと思いつつ他の二匹との兼ね合いが難しい・・・。
水分補給も忘れずに!
冬になって室温が低くなると、猫ちゃんは暖かい寝床から動かなくなってしまいます。そのため、元々水を多量に飲む習慣のない猫ちゃんの水分摂取量はますます少なくなってしまいます。トイレに行く回数も減ってしまうので、猫ちゃんの体内には濃い尿が長時間留まることになります。そうすると腎臓に負担がかかり膀胱炎や尿路結石などの泌尿器系の病気に罹りやすくなります。
また水分がうまく取れていないと便が硬くなり、猫ちゃんが痔になってしまうことも!想像するだけで辛そうですね・・・。
猫ちゃんのいる空間と水飲み場を暖かく保ち、できるだけ温度差を小さくしましょう。水温や容器の形にも注意し、いつも新鮮な水が飲めるようにしてあげたいですね。
猫ちゃんの食事、カリカリ派?ウェット派?
キャットフードは大きくドライタイプ(カリカリ)とウェットタイプに分けることができます。
ドライタイプは水分含有量が約10%で、カリカリとした食感。猫ちゃんが良く噛んで食べるので顎が鍛えられ、歯石が付きにくいというメリットがあります。水分量が少ないので、猫ちゃんが水分不足にならないよう、食事の際には一緒にたっぷり水を与えましょう。少量で効率よく栄養が取れるので、食の細い猫ちゃんにオススメ。
水分含有量が75%以上のウェットタイプは、肉や魚本来の風味が強く残っていて猫ちゃんの満足感が高いフードです。食事をすることで栄養と一緒に水分も摂取でき、あまり水を飲まない猫ちゃんにオススメです。
水分が多く含まれているので少量でも満腹感があり、食用区旺盛な猫ちゃんの食事にも適しています。
難点は歯石がつきやすく口臭の原因になりやすいこと、開封後の保存がきかないこと、価格が高い、といったところでしょうか。軽く温めると香りが立ち、さらに美味しく食べられます。
寒くて乾燥しがちな冬、猫ちゃんが食事を取りやすいように両方のフードを使い分けてみてはいかがでしょうか。
猫ちゃんの食事に手作りスープ
ウェットタイプのフードを食べない猫ちゃんや、普段あまり水を飲まない猫ちゃんの食事に手作りスープをプラスしてみませんか?超簡単に作れてしまうスープをご紹介します。
新鮮な鷄ささみ肉や胸肉等を用意します。ささみは筋を除きます。胸肉等に皮や脂肪がある時は丁寧に取り除き、適当な大きさに切ります。
お鍋に肉と水を入れ、アクを取りながら沸騰させずに弱火でコトコト煮ます。沸騰させるとお肉が硬くなってしまいますよ。
お肉に火が通り、十分出汁が取れれば完成!
※猫ちゃんがスープを飲みやすくする為にも、スープを少し冷ましてからあげましょう。
スープは猫ちゃんに。お肉はほぐして猫ちゃんの食事にプラスしてもいいし、私たちの食事に使ってもいいですね。残ったスープは冷凍保存できます。塩胡椒などで味付けすれば私たちのスープになります。
この簡単スープ、時々我が家のニャンズに作ってみるのですが、驚くほどよく飲んでくれます。ほんのり暖かい位がお好みの様子。食の細い子も完食です。
冬は猫ちゃんが一番美しい季節
冬は猫ちゃんがふわふわつやつやになり、手触りも外見も最高な季節だと思います。けれど猫ちゃんが体調を崩しやすいのも、冬。猫ちゃんにはしっかり食事を取ってもらい、心身共に元気に過ごして欲しいですね。
運動不足解消とコミュニケーションを深めるために、猫ちゃんと一杯遊ぶこともお忘れなく!
最後まで読んで下さって、ありがとうございました!
猫の肥満 可愛いでは済まないニャン
冬に備えて…猫が快適に過ごすための我が家の対策