猫が好きな場所・今昔物語

2016.02.01

猫が好きな場所・今昔物語

「猫が好きな場所」というと、必ずと言っていいほど例に挙げられるのが「暗くて狭いところ」と「高いところ」。猫がこうした場所を好むのは、遠い昔、自然界で生きていた頃の生活の名残りと言われています。猫はなぜそこへ向かってしまうのか、そして、自然界から家の中へと生活の場を変えた猫たちは今どうしているのかを、画像とともに探ってみましょう。 好奇心旺盛だけど怖がりで、ひとりが好きだけど気持ちいいことも好き。 愛する猫さんたちの気持ちにまた一歩、近づけるかもしれません。

現在の家猫の祖先は砂漠で暮らしていたリビアヤマネコだと言われています。
ネズミやイタチ、昆虫などを獲物として命をつなぐ一方で、外敵に襲われないように気を張り詰めながら身を隠すようにして眠る、厳しい野生の生活。
家の中でゴロゴロのどを鳴らしながら寝ころんでいる姿からは想像もつきませんが、どんな猫にも野生の頃の習性は残っているそうです。リビアヤマネコが中東の砂漠で生息していたのは13万年くらい前からのこと。猫の最古の飼育例は9500年前(キプロス島)ですが、猫が人間とともに暮らすようになったのは5000年前とも言われていますから、それより前からのDNAが受け継がれているのだと思うと感慨深いものがありますね。今も忘れることができないほど厳しく、辛い生活を送っていたのかもしれません。

暗くて狭い場所が好きな理由

猫が暗くて狭い場所が好きなのは、小さな穴の中に隠れている小動物を見つけようとする「先祖ゆずりの狩猟本能をかき立てられるため」だと言われています。
また、「外敵から身を隠せる安全な場所だと認識するため」、「光に敏感な目を守るため」という説もあります。押し入れ、タンスや段ボール箱の中といった暗くて狭い場所が好きなのは、本能的なものなんですね。
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猫は暗くなくても狭い場所が大好きですが、これも身を守るための知恵から来ているようです。他の動物が侵入してくることがないように窮屈なスペースにわざわざ入り、安全を確保する習性があるとのことですが、今ではむしろ「ちょっと入ってみようかな」という好奇心とか「ひとりの方が寛げるから」という理由の方が強いのかもしれませんね。

狭い場所が好きな猫といえば、小さな箱の中に猛スピードで飛び込んでいく姿が大人気となった「まるちゃん」や、数年前には土鍋の中でぎゅうぎゅう詰めで眠る「猫鍋」も大変話題になりました。最近では、飼い主さんの洋服の袖の中に入り込んでいる「そでねこ」もネット上で人気がありますね。

高い場所が好きな理由

猫が高い場所が好きなのも、やはり野生の暮らしの名残り。木の枝などの高い場所に登れば外敵に襲われる危険度が低くなると同時に、周囲を見渡すことができるという利点もありました。
高い塀の上を散歩したり、家のひさしやエアコンの室外機の上などで気持ち良さそうに寝ている猫も、実は外敵を警戒してのことなのかもしれません。家の中でも、猫はキャットタワーやキャットウォークの上が大好き。「あれ、いないな?」と思うと、たんすや棚の上で寝そべっていたりもしますよね。以前、神棚に上がって降りられなくなった猫を見た時は、心配しつつもついつい笑ってしまいました。
ただし、高い場所が好きなのも考えもの。何かに驚いた拍子に本能的に高い場所に登ってしまい降りられなくなった子猫の話や、ベランダから落ちてしまった猫の話なども時折耳にします。気をつけてあげないといけませんね。
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番外編 家猫ならではの好きな場所

野生の頃の習性が残っているとはいえ、昔はなかった環境が今の猫たちにはあります。
現代の家猫ならではの好きな場所はどこでしょうか。

夏は風通しのいい場所(玄関のタタキなどは最高みたいです)、冬はひなたやストーブの前。
これは、外敵に襲われる心配のない家猫にとっては定番スポットといえますね。お腹を見せながら気持ち良さそうに寝ています。

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実はトイレも隠れた人気スポットではないでしょうか。
そこそこ狭い、自分の他には誰もいない、冬は便座があったかかったりする。さらに、カラカラ回ってグルグル伸びるトイレットペーパー、なぜか穴の開いている便座、便器の中に溜められた水など、興味深いものがいろいろありますしね。そういえば、トイレの手洗いの水を飲むのが好きな猫も少なくないようです。

テレビを見るのが好きな猫もいますね。二次元でも動いていればOK。目で追ったり、時には画面を叩いたり戦ったりもします。
ちなみに我が家の長女猫は、サッカーの試合も見ていますが、一番好きなのは鳥が出てくる番組。魚が映っても何も反応しないくせに、鳥が出てくるとじーっと見ています。
でも、もっとお気に入りなのが「鳥の見える場所」。元・ハンターとしての血がしっかり騒ぐらしく、窓から鳥が見えると身を低くして「ケケケッ」と鳴いてみせたりもしますが、鳥も猫も窓ガラスという遮る物があることを理解しているようです。スズメは逃げずに平気でお米をつつき、猫たちはさながらバードウォッチング?。実に平和です。

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はるか昔の狩猟本能も残しつつ、現代の暮らしも楽しんでいるらしい猫たち。
いろいろな一面を見せてくれるから猫との暮らしはやめられません。


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North Cat

North Cat

「お子さんは?」と聞かれたら「いますよ!4本足ですけど」と答えます。  子ども代わりに育てた猫は4匹(ぜんぶ野良)。通院、闘病、引っ越し、悲しい別れなどを経て、現在は2匹の猫と夫とお義母さんと暮らしています。  猫たちとのより幸せな暮らしをめざし、勉強したことをお伝えしてまいります!

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