犬の平均睡眠時間は、人より長そう!では、実際何時間?

2016.03.10

犬の平均睡眠時間は、人より長そう!では、実際何時間?

何気なく「犬の睡眠時間」をグーグルで検索してみると、「10時間」と大きく表示されました。 えー!?うちの子、もっと寝てるんだけど…ちょっと寝すぎ?もしかして病気?と、急に心配になってしまいました。 本当にほかの犬は、平均10時間くらいしか眠らないのでしょうか? 気になってしかたがないので、犬の睡眠時間について徹底調査!その結果をご紹介します。

focebookシャアツイート

犬の睡眠時間は平均10時間!?

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ウィキペディアの「睡眠」のページを見ると、「イヌでは10時間」と書かれています。どうやって調べたのでしょう?
私は今までたくさん犬を飼ってきましたが、何時間眠っているか測ったことがありませんでした。
試しに、今飼っている犬の睡眠時間を測ってみようと思いましたが、とても測れたものではありません。
眠ったかなと思ってのぞき込むと、目を開いてしまうからです。24時間見張っていても、何時間眠ったか分かりませんでした。
そもそも自分の睡眠時間さえ、自分では正確に測れません。眠りに入る瞬間が分からないからです。最近では、脳波をとらえて睡眠状態を把握する「睡眠計」なるものが売られています。犬を24時間ゲージに閉じ込めて、睡眠計を使えば、睡眠時間が測れるのかもしれません。
でもそんな風に測ったものは、自然に過ごしているときと違ってくる気がします。
少し古いですが、犬の1日の平均睡眠時間を10.6時間とする報告があります。アメリカの4つの研究結果をまとめたもののようで信頼できそうですが、どうやって睡眠時間を測ったのかについては、触れられていませんでした。人間の幼児は16時間、成人は8時間、高齢者は5.5時間、そしてヒキガエルは14.6時間だそうです。カエルが測れるなら、犬は簡単に測れそうですね。
参考HP:http://faculty.washington.edu/chudler/chasleep.html

年齢による睡眠時間の違い

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多くのサイトによると、犬の標準的な睡眠時間は12~15時間だそうです。
これは成犬の平均で、幼犬や高齢犬は、18時間も寝るそうです。
人は、高齢になるほど睡眠時間が短くなるのに、なぜ高齢犬の睡眠時間は長いのでしょうか。
高齢犬は体力がなくなっているため、長い休憩が必要になり、たくさん眠るようです。人は、年齢を重ねると脳が老化して、長時間眠り続けることが難しくなり早起きになるそうです。
一般的な犬の平均睡眠時間は「12~15時間」、幼犬や高齢犬は「18時間」と、大きな幅がありますが、前述の「10時間」や「10.6時間」より長くなっています。
今は、犬の浅い眠りもしっかり測定できるようになった、ということかもしれません。

犬種による睡眠時間の違い

大型犬ほど睡眠時間が長く、活発に活動する犬種では短い傾向がありますが、犬種より個体による違いのほうが大きいようです。
人も人種による睡眠時間の違いより、環境や個人による差のほうが大きいと言われているので、同じですね。
「犬の睡眠時間は、どの犬種、どの犬にしても、一生を通して人より長い」と、ざっくり考えておけば、間違いなさそうです。

犬にとって睡眠に適した環境は?

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犬も人も3週間眠らないと死に至るそうです。睡眠不足が体調不良につながり、寿命を縮めるのは、犬も人も同じ。
だから、質の良い睡眠を十分とることが大切で、そのために安心して眠れる環境を用意してあげたいですね。

– 【犬が安眠できる環境】 –

  • 狭くて体が隠れる
  • 薄暗い
  • 清潔で柔らかい布団
  • 快適な室温と湿度
  • 隠れられる場所のほうが熟睡できるので、洗えるタイプのドーム型のベッドが理想でしょう。ただ、臭いがこもりやすく、洗うと型が崩れるので、お手入れに気遣いが必要です。
    我が愛犬は、使い捨ての簡易ベッドでも寝てくれます。小さ目の段ボールを横向きにしてクッションを入れ、段ボールの上から毛布を掛けて覆う、というものです。
    自由に寝かせているので、冬はコタツに隠れて眠ることが多く、コタツから時々いびきが聞こえてきます。

    犬のいる部屋、適温は何度?

    ダイキンの『第19回 現代人の空気感調査』では、「ペットの適温を知っている」と答えた人は15.7%にとどまりました。子どもがいたり、ペットを飼っている歴が浅かったりする家庭では、ペットのいる部屋の温度設定に案外無頓着な傾向が見られるそうです。

    参考HP:http://www.daikin.co.jp/press/2013/130710/index.html?ID=air_knowledge_library_vol19

    こちらの動物病院のドクターによると、夏は室温25℃~28℃・湿度50~60%、冬は室温20~23℃が、犬にとって過ごしやすい環境のようです。
    もちろん、個体差もあり、犬種にもよります。短頭種(ペキニーズ・チャウチャウ・ブルドックなど)や毛が密生している犬種(シーズー・ミニチュアシュナウザー・グレートピレニーズなど)雪国原産の犬種(シベリアンハスキーなど)は、暑さに弱いので寝ている間に熱中症にならないように、特に注意が必要なようです。

    睡眠時間が長くて心配なケース

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    犬がたくさん眠るのは良いことで、普通は心配ありません。
    でも、以前と比べて長く眠るようになったという場合は、病気にかかっていることも考えられるので動物病院の受診をおすすめします。
    例えば、甲状腺機能低下症や免疫介在性溶血性貧血にかかった場合、元気がなくなり長く寝るようになります。
    また、老化やストレスでも睡眠時間が長くなることがあります。
    犬の健やかな寝顔ほど癒されるものはありません。15時間くらい寝ていても病気じゃないから大丈夫!安心して眠れる環境を作って、たっぷり眠らせてあげたいですね。

    focebookシャアツイート


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    坂田 ひかり

    坂田 ひかり

    子どもの頃から犬を飼い続け、犬と一緒に成長してきました。意外と知らない衝撃の真実や、知って得する豆知識を紹介していきたいと思います。犬好きさんがもっと犬を好きになって、犬と一緒に幸せになってもらえたら嬉しいです。


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