ボクサーのかかりやすい病気とは?
心臓病
ボクサーがかかりやすい病気の一つ目は心臓病があります。
心臓病には心筋症や心臓弁が狭窄することもあり、最悪の場合は突然死することもあり、人間と違い完治させることは困難です。ボクサーの心筋症は心筋症の中で特別で扱われ、ボクサー心筋症と呼ばれているほどです。
このボクサー心筋症と呼ばれる拡張性心筋症が起こる年齢は、高齢になるほど発症しやすくなります。この病気は失神が起こりやすく、多くは不整脈(心室性不整脈の早期拍動による)が原因です。
通常拡張性心筋症の犬は心房細動という不整脈が多いですが、ボクサーは心室性早期拍動と頻脈(脈が多くて速い)が心房細動より多いのが特徴です。
胃捻転
二つ目に胃捻転という大きく膨らんだ胃がねじれてしまう病気があります。
この病気になると吐こうとしても何もでない症状があります。すぐに具合が悪くなることはなく、よく見ればお腹が膨らむのが分かるくらいですが、この状態を放っておくと、数時間で具合が悪くなり死んでしまう危険があるので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
この病気の原因は食後すぐに激しい運動をしてしまったり、硬い食べ物を多く食べたりすると、胃がねじれて胃捻転になってしまう可能性があるので、注意しましょう。
椎間板ヘルニア
三つ目に椎間板ヘルニアという病気がボクサーがかかりやすいものです。この病気は脊髄の中にあるはずのものが外に飛び出し、神経を傷つけてしまい、抱くと鳴いたり、あまり動かなかったり、後ろ足がよろよろしたりする症状が出てきます。治療方法はお薬、食事制限、運動制限をして、病気が悪化している場合は手術を行います。
麻痺の症状が残ってしまうとオムツを使う事になります。
さらにボクサーは頑強で筋骨隆々とした体格ですが股関節形成不全という病気になる可能性があります。この遺伝病は股関節の変形が進行していく病気です。
ボクサーが股関節形成不全を発症すると股関節が正常に発達しなくなってしまいます。
股関節形成不全の症状の見分け方は異常な歩き方、走り方をするようになり、また後ろ足を一直線になるまで伸ばす行為を嫌がります。ジャンプをするのを嫌い、うさぎ跳びのような走り方をすることもあります。
このような兆候は必ずしも犬が痛みを感じているのでなく、痛みのないように動き方を変えているかも知れないので、症状が進行すると筋肉が衰え起き上がるのさえ介助を必要とする事があるかもしれません。
ボクサーの股関節形成不全を避けるための秘訣はまずエサを与えすぎることによって体重を過度に増やし、関節にかかる負荷を増やさないようにすることです。
さらに評判の良いブリーダーから犬を買うことにより股関節形成不全を患う危険性が低くなるのですが、この病気は複数の遺伝子が関わっているので正常な両親から生まれた子犬もこの病気を発症する可能性があることを認識し注意しましょう。
もうひとつは犬が行う行動をセーブすること、例えば高いところからジャンプしたり、後ろ足だけで長い時間立つことも危険です。
脳腫瘍の症状とは?
その他には脳にできる腫瘍である脳腫瘍という病気があります。犬の脳腫瘍には原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍の二つの種類があります。
原発性脳腫瘍とは病気の発生源が脳からのものであり、転移性脳腫瘍は脳以外の部分からがん細胞が転移して発症することです。
– 痙攣 –
– 歩き方がふらふらして不安定になる –
– 起伏のある道を歩けなくなる –
– 急に性格が攻撃的になる –
– 摂食障害(過食・拒食)による体重の変化 –
– 食欲減退 –
– 五感のいくつかが異常になる –
– トイレの場所を忘れあちこちで排尿する –
– 引っ掻く –
などが特徴です。
そのような症状が散歩中に現れたら病院へ連れて行き早期発見・早期治療に努めましょう。
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