気管支炎
鼻先(マズル)の長さが少し短めのトイプードルちゃんたちは、お顔の構造上、上あごの部分の軟口蓋と呼ばれる部分の粘膜のひだが気管を刺激してお咳をしやすいことがあります。
興奮した時や乾燥しやすい時期など、最初は病的なものでないお咳であっても長く続くと気管支炎へと悪化し、体力を削ってしまうことがあります。
乾燥時期には加湿器などでお部屋の湿度を充分に保ったり、お咳が続いている様子を見かけたらすぐに動物病院へ連れて行くなどの配慮が必要です。
骨折
小型に品種改良された種類のため、足の骨などもとても細く華奢です。
なおかつとても明るい性格のため、足元にじゃれつくということがよくあります。
華奢で細い子の骨だと、人間の足が当たってちょっと踏んでしまったり蹴ってしまったということが原因で骨折してしまうことがあります。
足元にいないかどうかしっかり確認する等の予防が必要です。
また、子犬のうちは、人間にとっては大した高さでなくても、高いところから飛び降りたり、落ちたことが原因で骨折してしまうこともあります。
特に子犬のうちは行動にも気を付けておいた方がよいでしょう。
外耳炎
プードルちゃんたちは、毛が抜けることがない代わりに、ずっと毛が伸び続ける特性を持っています。
耳の中にも毛が生え、伸びる特性があるため定期的に抜いてあげないと、耳の中の毛が密になってしまい、蒸れて外耳炎を起こしやすくなってしまいます。
耳の中の毛の生えている密度なども個体差があり、抜いてあげる頻度もその子によって違います。
お家で抜くことはなかなか難しいので、トリミングサロンや病院でケアしてもらう際、その子にとって最適なケアの頻度を専門の方に聞いておくと安心でしょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
トイプードルちゃんたちは足の骨が華奢で細い子たちが多いというお話を前述でしましたが、そのため本来構造上骨の上にある溝にお膝のお皿が乗っている状態が正常なのに、骨の細さなどで外れやすくなっている傾向があります。
外れやすさは生まれつきになるので、その性質を持つかどうかをチェックすることはできますし、予防として、お膝の関節に負担をかけないよう、太りすぎないよう気を付けるなど日常生活の中で気を付けることが大切です。
またワンちゃんだけでなく飼い主さんサイドも、フローリングの床はすべりやすいため、ウレタンマットやコルクマットのような滑らない素材のものを置いてあげたり、段差を上り下りする際に負担が少しでも減るよう極度に高い場所へは上れなくしたり、階段を付けてあげる等の環境への配慮をしてあげると、ワンちゃんも過ごしやすくなると思います。
皮膚炎
前述でトイプードルちゃんは毛が伸び続ける特性を持つというお話をさせていただきましたが、そのためトリミングと呼ばれる定期的なカットを行わないと、毛はどんどん伸び続け、モップのようになってしまったり、毛玉が出来てしまったりすることがあります。
このような状態になると皮膚炎へとつながってしまう恐れが非常に高くなるため、予防としても定期的なトリミングやシャンプーなどのケアは必要です。
このようにいくつか注意したい病気についていくつかお話させていただきました。
どんな種類の子でもそうですが、かわいいだけでなくこういった知識も一緒に生活していくうえで必要です。
愛情を注ぐとともに、しっかりと予防をしてあげられたら良いですね。
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