犬の耳と目をキレイにする秘訣

2016.06.27

犬の耳と目をキレイにする秘訣

昔と比べ、犬は家族の一員として当たり前な存在で、各家庭で愛されながら一緒にくらしていることが多いと思います。 ただ残念なことながら、犬も人間と同じように病気になります、人間であれば体の不調を 言葉で訴えることができますが、犬の場合はそこが難しい部分ですよね。 病気を治すことは医者ではない限り難しいことですが、予防は飼い主でも簡単にできることがたくさんあります。今回はその中でも特に「瞳」や「耳」に重点をおいて、キレイにする秘訣をご紹介します。

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家族の大事な「瞳」を守るためには

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チェックしたい個所はいくつもありますが、まず毎日「瞳」を見てチェックしてあげましょう。犬も人間と同じで、健康な状態の瞳であればキレイな瞳をしています。異常な場合だと、例えば充血していたりしています。これは当然おかしいですね。
それから素人が見ても明らかにおかしいと思うような外見であれば要注意です。当たり前ことではありますが「眼球が飛び出ていないか」、とか、「眼球がおかしな動きをしていないか」、とか「瞳が濁った色になっていないか」、「涙や目ヤニが必要以上に出ていないか」、などを注意深く観察してあげましょう。
病気になってしまうと飼い主にはどうすることもできないことが多いです。専門家以外の人が変に何かをすると病気を悪化させる原因になりかねません。
ただ、体の変化には普段から愛情をもって接してあげれば、気づくことは決して難しいことではありません。
犬の「瞳」を守るために、飼い主がすぐできて、しかも毎日ちゃんと見てあげることで瞳の病気を予防できる良い方法があります。
それが「涙やけ」にならないためのケアです。「涙やけ」とは涙を流した瞳の下の毛が変色したり、毛が固まってしまうような状態(瞳の下が黒ずんだ様子を見たことはありませんか)のことを言います。
これを予防してあげるには、小まめに涙をふきとってあげること大切です。乾いたティッシュなどで拭き取るよりは、水分を持ったウェットティッシュなで拭き取りましょう。もし脱脂綿があるのであれば、そちらの方が良いかもしれません。
もし瞳にゴミが入っているなら犬用の目薬などを用いて、ゴミを洗い流し、サッと拭き取ってあげましょう。たったこれだけのことかもしれませんが、多くの病気の予防に繋がります。涙やけが酷くなれば、瞳の下の毛は変色し、その明らかに不自然な変色は、見た人が不健康を連想させますし、不衛生です。瞳を清潔に維持することができないことによって、様々な病気の原因となります。飼い主が愛情深く毎日涙やけ防止として、涙を拭いてあげることによって、ちょっとした変化に気付きやすくなったりします。会話のできないペットですが、瞳と瞳を合わせていれば、しゃべったような感覚になるのは決してペット側だけでなく、飼い主も一緒でしょう。

家族の大事な「耳」を守るためには

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二つ目に「耳」を守るという話です。健康な犬であれば、中を覗くとキレイな耳をしています。これは特別な知識は必要なく、素人目で見てもわかります。
しかし、異常のある(考えられる)状態というのは、耳垢が沢山付着していたり、ひどく黒ずんでいたり、ちょっと変な匂いを感じたり、皮膚が赤く炎症を起こしていたりします。

これらは重大な病気に繋がってしまう前の危険信号と考えてよいです。そういった症状になってしまいやすいのは毛が長く、ミミが垂れ下がったタイプの犬に多いと言われています。これは耳が外気に触れることが少ないことから風通しが悪く、蒸れやすいことが原因です。これらの危険から、ペットの大事な「耳」を守ってあげるためには、やはり日々清潔な状態を保ってあげることが必要です。
そのためのケア方法としては、脱脂綿などを湿らせて、それを指の腹にのせたうえで、かるく拭き取ってあげるだけで十分なケアになります。さらに追加でケアをしてあげるのなら、イヤーパウダーとイヤークリーナー、と脱脂綿を用意しましょう。
ケアの方法は脱脂綿で拭き取る際と同様で問題ありません。それでも思った以上に汚れが奥にある場合は、綿棒などを使用してもいいでしょう。
人間の耳だと綿棒を奥に進ませていくと鼓膜にあたってしまいますが、犬の場合、鼓膜というのは、ほぼ直角に曲がった先に存在するため、普通に綿棒を突っ込んだくらいでは鼓膜を傷つける心配はありません。
ただし、そうは言っても、皮膚などがとても傷つきやすいデリケートな箇所なので、優しく丁寧におこなう必要がありますし、注意の上でおこなっください。

注意をしたいのが、ケアをする際に暴れるなど中々ケアをさせてくれないことがあることです。普段からスキンシップがとれていて、飼い主から異物を挿入されても、飼い主を信頼して、ジッと待っていてくれていることもありますが、中には暴れまわる犬も多いです。そんな状態であるならば、綿棒での掃除はあきらめて、指でかるく拭いてあげるケアにとどめるのが賢明です。目視によるチェックは毎日行った方が良いですが、中の掃除などは2週間に1回くらいの頻度で良いかと思います。

その他の家族の大事なところを守るためには

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それ以外で、難易度が高くなく、愛犬を守れるのはどんな場所で、どんなケアが良いでしょうか。その一つが「歯」です。犬は当たり前ですが、歯ブラシを使って歯磨きなどしません。放っておくと歯石が溜まって口臭に繋がったり、虫歯や歯を失う原因になります。脱脂綿などを少し湿らせて、歯や歯茎を指で拭いてあげることで多少の効果が見られます。ペットショップでも歯磨き用のグッズはたくさん置いてあるので、そういったグッズを利用しても良いかもしれません。
それから「爪」のお手入れも可能であればおこないましょう。爪を切る際は注意が必要で、あまり深く爪を切ってしまうと、誤って血管を傷つけてしまう可能性があります。そうなると愛犬は当然痛がり、血も出てくるので飼い主の方はちょっとしたパニックになってしまいます。

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もし自分で爪をカットしてあげるなら、最初はちょっとずつ切ることから始めていくことをオススメします。そして切った後は鋭利になっている箇所もあるので、爪やすりなどで滑らかにしてあげることも忘れずにおこなってください。
余談ですが、アスファルトを歩いていると、爪が削られて整備できたりします。爪をカットした後、散歩に連れて行ってあげるのも1つの手かもしれません。
最後に「肛門絞り」(正確に言うと、肛門線絞り)です。犬には臭腺というものがあり、小さい袋状の肛門嚢が2つ形成されています。この袋の中に分泌液が溜まっていくので、これを定期的に人間の手でつまんで放出してあげるというものです。ただこれにはコツがいりますし、周りを汚してしまう可能性が高いので、病院などに行ったキッカケを利用し、専門家にしてもらった方がいいかもしれません。
ただし、自宅でもお風呂場でケアをおこなうようにすれば、汚れも回避できますし、コツさえ覚えれば誰でもできるものです。
以上のようなケアは、あくまで病気等になりにくくするためにできることであり、これをすれば病気にならないというものではありません。愛犬と思いっきり遊んであげたり、たくさん触れてあげることもストレス解消となり、様々な病気を予防できるでしょう。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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