気にしすぎない
愛するわが子の出産は大丈夫かな、まだかな、という気持ちが勝って飼い主さんは落ち着かなくなりがちです。
ワンちゃんやネコちゃんはそんな空気を敏感に察知し、ナイーブな子はそのせいでお産が進まなくなってしまったり、産後育児放棄をしてしまうことがあります。
見守ってあげることは大切ですが、できるだけ頻度は少なくし、離れた場所からワンちゃんやネコちゃんを応援してあげましょう。
保温は大切
生まれてきたばかりの赤ちゃんも、出産を終えたばかりの体力を消耗しきったお母さんも、保温は大切です。
体の冷えにより、どんどん体力は消耗し、命の危険に関連する場合もあります。
ペット用のヒーターや毛布などをしっかり入れてあげて、暖をとれるようにしてあげる必要があります。
冬場は保温をしっかりすることはもちろんですが、夏場の暑い中でのお産でもクーラーなどでの冷やしすぎは禁物です。
自然分娩にこだわりすぎない
人間でもそうですが、メスを入れるからと言って帝王切開はいけないことではありません。
お母さんと赤ちゃん、両方の命を救うためには必要な場合もあります。
時折確認をしながら、お産の進みが悪いようであれば、速やかに動物病院へ連絡し、帝王切開へ移行することも検討しておきましょう。
でないと、母体にまで危険が及ぶ場合もあります。
また、事前にレントゲン検査などでお腹の中にどのくらいの頭数がいるのか、お母さんの骨盤から生まれてくることのできる大きさなのか、かかりつけの獣医さんとともにしっかり把握しておくことも大切でしょう。
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お母さんの代わりをする覚悟も
その子の性格にもよりますが、場合によってはお母さんが育児放棄をしてしまうケースもあります。
その場合、人間と同様で、最初は数時間おきの授乳を誰かが代わりにしてあげる必要が出てきます。
それも飼い主さんのお仕事になってくることは多いです。
寝る時間などを削ってまでも赤ちゃんのお世話をしなければいけない場合もあるので覚悟はしておいた方がよいでしょう。
専門家との連結はしっかり
お産が進むと同時に、飼育書などには書いていないような様々なケースが起こりうる可能性があります。
そんなときに自分一人だとパニックに陥り正確な判断が出来なくなってしまう可能性もあります。
動物病院でも、ブリーダーさんでもよいと思います。
すぐに連絡を取り合える専門の方とのつながりは話を付けておいた方が安心です。
このように飼い主さんとして考えておきたい心構えをいくつか挙げさせていただきました。
おそらくその場になったら、こんなときはどうしようと準備しておいたことも忘れてしまうぐらい、頭の中は混乱する可能性もあるでしょう。
確かにワンちゃんも猫ちゃんも昔は野生の動物だったとはいえ、必ず自然な状態でお産をしなければならないわけではありません。
一番に優先すべきは、飼い主さんにとって大切なワンちゃんや猫ちゃんであり、お腹の子の命なのです。
時には医療の介入も必要だったり、お母さんの命をとるのか赤ちゃんの命をとるのかというつらい選択をしなければならない場面が出てくることもあり得ます。
それだけ命の誕生は喜ばしく幸せに満ちているものでありますが、その反面それだけ重みのあるものなのです。
最終的には赤ちゃんもお母さんも無事に生まれ、こんなこともあったと笑い話にできるよう、万全の準備をできたらよいですね。
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