出産時の心構え

2016.07.08

出産時の心構え

ご自身のお家のワンちゃんや猫ちゃんの出産で、飼い主さんはどんな気持ちでいたらよいのでしょうか。 自分はたくさん手助けしないといけないのか…それとも放っておかなければならないのか… すべきことも含め、いくつかお話できたらと思います。

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気にしすぎない

愛するわが子の出産は大丈夫かな、まだかな、という気持ちが勝って飼い主さんは落ち着かなくなりがちです。
ワンちゃんやネコちゃんはそんな空気を敏感に察知し、ナイーブな子はそのせいでお産が進まなくなってしまったり、産後育児放棄をしてしまうことがあります。
見守ってあげることは大切ですが、できるだけ頻度は少なくし、離れた場所からワンちゃんやネコちゃんを応援してあげましょう。


保温は大切

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生まれてきたばかりの赤ちゃんも、出産を終えたばかりの体力を消耗しきったお母さんも、保温は大切です。
体の冷えにより、どんどん体力は消耗し、命の危険に関連する場合もあります。
ペット用のヒーターや毛布などをしっかり入れてあげて、暖をとれるようにしてあげる必要があります。
冬場は保温をしっかりすることはもちろんですが、夏場の暑い中でのお産でもクーラーなどでの冷やしすぎは禁物です。


自然分娩にこだわりすぎない

人間でもそうですが、メスを入れるからと言って帝王切開はいけないことではありません。
お母さんと赤ちゃん、両方の命を救うためには必要な場合もあります。
時折確認をしながら、お産の進みが悪いようであれば、速やかに動物病院へ連絡し、帝王切開へ移行することも検討しておきましょう。
でないと、母体にまで危険が及ぶ場合もあります。
また、事前にレントゲン検査などでお腹の中にどのくらいの頭数がいるのか、お母さんの骨盤から生まれてくることのできる大きさなのか、かかりつけの獣医さんとともにしっかり把握しておくことも大切でしょう。


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りなぎ

りなぎ

動物病院での勤務の傍ら、家では6匹の犬(ダックスフント5匹、パピヨン1匹)と一緒に生活しています。 もちろん猫も大好き!です。 私生活では犬だけでなく、子供もいるため、常にいろいろな世代の人と動物が仲良く、よりよい生活をできるようにするためにはどんな知識があるといいのか、どんな生活が理想か、考えることがよくあります。 少しでも皆さんのお役に立てる知識や情報を発信できたらと思います。

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