犬の熱中症は命に関わる恐い病気!症状・対策方法、ご存知ですか?

2017.05.16

犬の熱中症は命に関わる恐い病気!症状・対策方法、ご存知ですか?

場合によっては愛犬に死を招く可能性のある恐い病気…、そんな病気の一つに熱中症があります。これから迎える暑い時期を愛犬と一緒に乗り切る為に、飼い主さんは熱中症に関する知識を身に付けておく必要があります。熱中症は恐い病気ではありますが、予防することが可能です。今回は熱中症の症状や予防法、対策の為のお役立ちアイテムを紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

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熱中症ってどんな病気?

犬 熱中症

直射日光にあたっておこる日射病。湿度の高い場所に長時間いることでおこる熱射病。これらの病気を総称して、熱中症とよびます。

私たち人間や犬、全ての生き物を形成する細胞には、温度の限界があります。この限界を超えた場合に、細胞は破壊され、機能を停止してしまうのです。ちなみに犬の細胞は約41.5℃で破壊し始めるといわれています。

◆熱中症の症状は?

高温多湿な状況下に適応できずに体温を下げられない場合、全身の臓器はうまく働けなくなり、様々な障害を引き起こします。
予防や対策の遅れが死に直結する恐ろしい病気…、それが熱中症なのです。

熱中症にかかると実際にどのような症状が起こるのか、覚えておきましょう。

<熱中症の症状例>
・体温が39℃以上となる
・心拍数が上昇する
・よだれが過剰に出る
・歯茎や下が深い赤や紫色になる
・下痢
・嘔吐
・筋肉の痙攣
・元気がなく放心している
・バランス感覚の喪失
・虚脱
・意識消失
・死亡

以上の症状例は紹介順に、軽度⇒重度の流れの一例となります。

荒い呼吸が収まらない等、初期症状に気付くことができれば、正しく対処することで回復の可能性は高まります。下痢や嘔吐、放心や痙攣がみられる場合は、重症化していると考えられるので、すぐに病院へ連れていきましょう。

◆熱中症になった場合の応急処置

犬 熱中症

初期症状を見逃さずに病院を受診できることがベストですが、兆候がみられたら即座に身体を冷やしてあげることが大切です。
身体を冷やすといっても、氷水等の非常に冷たい水の使用は避けましょう。冷水が血管を収縮させ、放熱を妨げる可能性があります。更に、冷水によって愛犬が震えてしまえば、劇的に体温が上がってしまうのです。

まずは、脱水防止の為に水を飲ませ、涼しい場所に移動しましょう。エアコンやファン等を使用して体温が下がるよう対策をとり、できるだけ早めに病院を受診してください。

この病気の対処は、時間との勝負です。重症化した場合、脳の損傷は数分の内に起こります。予防することが大前提ですが、兆候が見られた場合は正しい対処を即座に行いましょう。


どうして熱中症になるの?

犬 熱中症

人間にも起こり得る熱中症ですが、実は犬の方がかかりやすい病気といえます。犬の方が注意が必要といえる理由として、次のような要因があげられます。

◎毛皮を着ている為
全身を被毛に覆われている犬は、夏の暑さに弱い動物です。犬種によって差はありますが、暑さに弱い犬種の方が多いといえます。

◎発汗ができない為
人間は発汗することで体温を調整することができますが、犬の汗腺は主に肉球にしかないのでこれができません。

犬は、主に口から水分を失うことで体温を下げます。暑いときに、犬はハァハァと喘ぎますよね?この浅く遠い呼吸をパンティングといいますが、これが体温を下げる為に犬が唯一できることなのです。
しかし、この喘ぎでは十分に体温を放熱できないので、体温調節はとても難しいといえます。

◎地面との距離が近い為
人間と比べて犬の体高は低いです。この為、地面からの放射熱の影響を受けやすいのです。特に愛犬との散歩でアスファルトを歩く時には、注意が必要です。

◎平均体温が高い為
健康な犬の平熱は安静時で38度3分~39度2分程といわれています。高温多湿な状況下が続けば、急速に体温は上昇し、犬の体温レベルとして危険な41℃以上にまで達してしまうのです。

これらの理由から、犬が熱中症になりやすい動物であることは明白ですね。

冷房・換気のない室内や、車内での留守番は絶対に避けなければなりません。犬の熱中症発生の原因として、一番多くあげられるのが車内での留守番です。残念ながら、車中で熱中症となり死亡してしまう事故は起きています。暑い時期は絶対に、車中での留守番を愛犬にさせてはいけません。

また、気温・湿度の高い時は日中の散歩にも要注意です。散歩コースがアスファルトの続くような場所であれば、特に注意してください。


いつごろから注意が必要?

熱中症の発生時期は5月初旬から9月頃までとされており、夏本番の7・8月にピークを迎えます。

月別の発生率は下記の通りです。

◎5月…5%
◎6月…12%
◎7月…40%
◎8月…35%
◎9月…8%

このように時期でいうと7・8月の発生率が非常に高いですが、時間帯としては午前より午後の方が熱中症の発生率が高いと言われています。暑い日、涼しい日を繰り返す時期には特に注意が必要となります。

注意すべき点は気温だけではありません。湿度の高さ、風の有り無し、地面・建物からの放射熱等も、熱中症の発症を促す要因となります。
犬は60日程で身体が暑さに順応するといわれているので、まだ暑さに慣れていない初夏の時期であったり、風が無く湿度の高い日や、地面からの放射熱が強い場合は、より低い温度でも熱中症にかかりやすくなるので気を付けましょう。


熱中症を予防するための注意点

愛犬を熱中症という怖い病気から守る為には、生活環境や身体状況等、様々な点において注意が必要です。
日々の生活での、重要なチェック項目を覚えておきましょう。

– 体に関する注意点 –

◎肥満だと感じている。
犬が肥満傾向にある場合、熱の放射が難しくなります。皮下脂肪が断熱材のような役割を持ってしまい、体内に熱がこもりやすいのです。更に、首周りの脂肪は気管を圧迫するので、呼吸機能も低下してしまいます。

◎心臓や呼吸器、腎臓の病気などがある。
持病のある犬は水不足になりがちです。また、心臓疾患や、気管虚脱という病気を患っている場合は、循環機能・呼吸機能が上手に働かない為、体温調節が難しくなるのです。

– 室内環境に関する注意点 –

◎飲み水がなくなっている時がある。
こまめな水分補給が、熱中症予防の基本となります。暑い時期は特に愛犬に、新鮮な飲み水を十分に与えられるよう気を付けましょう。

◎空調をつけずに留守番をさせている時がある。
空調管理はしっかりしておく必要があります。留守中は室温が上昇しないように、カーテンを閉めてエアコンをドライモードにする等の対策をとりましょう。
ケージに入れる場合は、設置場所にも十分注意してください。窓際は高温となりますし、エアコンの冷気が直接当たる場所は冷え過ぎる可能性があります。

– 外出に関する注意点 –

◎日中、散歩に出掛けることがある。
アスファルトは熱が溜まりやすく、熱中症の要因となる放射熱をあびてしまいます。できるだけ、草や土の上を愛犬に歩かせるようにしましょう。
暑い時期の散歩は、早朝か夜間の時間帯がお勧めです。長時間の散歩は避け、短めの散歩をすることも大切です。

◎日中、野外で運動させることがある。
運動により体温が上昇する為、十分なケアをすることが大切です。犬用の服、シャツ等を水に濡らして着せたり、水分補給をこまめに行いましょう。
しかし、できるだけ炎天下での激しい運動は避けてください。

このように、熱中症の発生を防ぐ為には飼い主さんが注意するべき点が沢山あります。外飼いの犬であれば、犬小屋や係留場所を涼しい位置に移すことも重要になってきますね。

◆レベル別・熱中症チェック項目

万が一、病気を発症してしまった場合は急いで獣医さんに診てもらうことが大切ですが、その為には熱中症のサインに気付くことが重要です。
改めて、熱中症のサインを軽度~重度のレベル順にまとめますので、チェック項目として頭に入れておきましょう。

サイン①
 □よだれがいつもより多い
 □呼吸が浅くはやくなる

サイン②
 □ふらつく
 □ぐったりする
 □呼びかけに対する反応がいつもより鈍い

サイン③
 □熱が出る(39度以上)
 □呼びかけに反応しない
 □下痢や嘔吐
 □痙攣

サイン①で気付くことが、愛犬の命を守る為には重要となります。一つでもチェック項目に当てはまる場合は要注意です。


熱中症対策にお役立ちアイテム

熱中症対策の為に役立つ、様々なアイテムがあります。今回はそのアイテムを一部紹介していきます。

◆愛犬の熱中症チェッカー

熱中症の警戒レベルを、LEDとブザーで知らせてくれるアイテムです。温度・温度の計測と、犬の身体状態の相対関係から計算し、熱中症の警戒度を表します。警戒度は①危険②警戒③注意の3段階で表示されます。ちなみに人用としても使えるアイテムだそうです。
ただし、表示・警告はあくまでも目安です。このお知らせを参考にしつつ、体調管理をしっかり行いましょう。

愛犬の熱中症チェッカー ブルー
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◆ひんやりジェル

柔らかいジェルでひんやり気持ち良いマットです。水・電気を使わないのでとってもエコなアイテムです。ジェルがずれにくい分割構造で、畳んで使用することも可能です。室内での普段使いにも、キャリーバッグやお出掛け時にも使用できる優れものです。

ひんやりジェルマット ドット ブルー M
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◆クールアルミボード

エアースルー構造で冷却放熱効果に優れたアルミボードです。滑り止めもついています。アルミボードなので清潔に使えますし、電気を使わないので安全な省エネアイテムです。

クールアルミボード M
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◆ひえひえネックリング

水に浸してから使うタイプのネックリングで、エアースルーメッシュでできています。ムレにくく、羽織るだけで背中を冷んやりさせるので、熱中症対策にもってこいのアイテムです。同素材でノースリーブタイプもありますので、愛犬に合ったタイプを選べます。

ひえひえネックリング ブルー S
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◆枕付きひえひえジェルマット

こちらも敷くだけで使えるエコなジェルマットですが、枕が付いています。このちょっとした段差が嬉しい愛犬もいますよね。
大腸菌を99%滅菌できる、銀イオン入りアルミフィルムが入っている抗菌仕様です。

枕付きひえひえジェルマット ブルー S
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この他にも、様々な対策アイテムが販売されています。
身体をクールダウンさせる商品としては、バンダナタイプやシャツタイプのアイテムもあります。ケージ内の温度を下げる為の、ケージ用クールファン等もありますね。

熱中症という病気は、予防するに越したことはありません。是非、愛犬に合ったアイテム選びをしてみてください。



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壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

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