卒業生達にとって、受け取るのが楽しみな卒業アルバム。日本の卒業アルバムとは違い、アメリカでは「イヤーブック」と呼ばれるもので、その一冊には卒業生だけでなく全学年の生徒も載っており、毎年全生徒に配られていきます。その年の学校生活をギュッと詰め込んだ「年鑑」ですね。
そのイヤーブックは毎年生徒達が楽しみにしているもので、それは卒業生にとっては尚更のこと。学校生活最後の年のクラスメイトや先生達との想い出がギュッと詰まった一冊なので、当然です。
バージニア州のファルマウスにあるスタフォード高校に通っていた18歳のダイアナ・ブルームも、イヤーブックが届くのを楽しみにしていた生徒の1人でした。
卒業のシーズンが近づき、卒業生である彼女はイヤーブックが届くと居ても立っても居られずに早速中を開けてみたのです。そして、その中のあるページを見て、驚きを隠せませんでした。
彼女の目に止まったのは、学生の顔写真が並ぶページ。そこには、楽しい学生生活を一緒に過ごしてきた学校の仲間の顔写真の他に、一匹のワンちゃんの顔写真も載せられていたのです。
「イヤーブックの中を見ていて、そのワンちゃんの写真はすぐ私の目についたわ。」と語る、ダイアナさん。
そのワンちゃんとは、アンドリュー・シャルクという学生のサービス犬のアルファでした。
アンドリュー君は1型糖尿病を患っており、アルファはそのアンドリュー君の血糖値に異変が起こると知らせてくれるサービス犬で、いつもアンドリュー君の側についていました。
「アルファは本当にすごいよ。だって、僕の血糖値が下がったり上がったりする20分〜40分くらい前には既に気づくんだ。すごく強い嗅覚のおかげでね。」と話すのは、アンドリュー君。
アルファは実際、これまで何度もアンドリュー君の命を助けてきました。彼が睡眠中に血糖値が急激に変化した時も、彼を起こして気づかせてくれたアルファ。アルファのおかげでアンドリューは昏睡から死に至る危険を免れてきたのです。
ダイアナさんは言います。「アルファの顔写真を見つけた時、何て可愛いのかしらって思ったわ。そして、このイヤーブックをまだ見ていない下級生達も居るだろうなって思ったの。だからそのページの写真を取って、思わずTwitterに投稿しちゃった。」
アルファは学校で他の生徒や先生達からも可愛がられ、生徒の一員として毎日通学していました。そしてなんと、アルファは学生証もしっかりと持っていたというのです。正に学校から大切な生徒だと認識されていたワケですね。その彼がその年のイヤーブックに載せられていたのも納得がいきます。
アルファは「最高に可愛い卒業生」であると共に、「ライフセーバー」である存在。これかも活躍していってほしいですね!
<参考サイト>
boredpanda.com
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