【獣医師監修】アニマルドックって何をするの?内容や料金など徹底解説♪

2017.07.27

【獣医師監修】アニマルドックって何をするの?内容や料金など徹底解説♪

アニマルドックとは、ペットの健康診断です。アニマルドックという名前はしっていても、どんな内容なのか、どのくらい料金がかかるのかというのは知らない人も多いのではないでしょうか。アニマルドックについて色々と調べてみました。大切な家族の一員である愛犬にアニマルドックを受けさせてみたいという人はぜひ参考にしてください。

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アニマルドックとは?

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アニマルドックとはわかりやすく説明するなら、人間ドッグのペット版です。病気だから獣医にかかるのではなく、犬や猫にも健康診断を定期的に受けさせて、長生きして欲しい、健康でいて欲しいというものなのです。
一見具合が悪くなさそうでも、大きな病気が隠れている場合もあります。アニマルドックを受けることで、病気の早期発見になることもあるのです。

大事なペットのための定期検診。それがアニマルドックです。

●どのくらいのペットがアニマルドックを受けているの?

ペット保険会社が独自にネットで行ったアンケートでは、年に1度は健康診断を受けるペットは60.9%にものぼっていました。
ペットを飼っている飼い主さんの半数以上という数字はとても多いという印象を受けますね。その中の44%は「病院ですすめられたから」という理由でした。「うちの子の健康状態が気になるから」という回答も33%と、ペットの健康状態に関する意識が高いことがうかがえます。

●アニマルドックで病気が発見された割合は?

多くの飼い主さんがペットに健康診断を受けさせていることが分かりましたが、アニマルドックで病気が発見された割合はどのくらいなのでしょうか?

アニマルドックで異常や病気が見つかったペットは全体の37%。決して少ない数字ではありません。
もし、アニマルドックを受けなければ、もっと病気が進行してからでなければ治療が開始できなかったでしょう。そんなことを考えると、思い立ったら受けて置いた方がいいのではないかという気がしてきますね。

その中でも半数以上が血液検査で異常が見つかったという結果も出ています。血液検査は基本の健康診断内容となっています。他に心配なことがない場合、最低限の基本の検査だけでも、異常や病気が見つかることがありますので、受けてみてはいかがでしょうか。

●今後もアニマルドックを受けたいと思った人は97.1%

アニマルドックを受けた人に「今後も受けさせたいか」という質問をすると、なんと97.1%の人が「受けさせたい」と答えたといいます。
理由は「健康なのがわかって安心したから」というものから、「病気の早期発見が出来てよかった」というものまで様々です。中でも「愛犬の健康管理をする上での注意点がわかり今後の予防に役立つから」という答えもありました。

受けてみないとわからないことかもしれませんが、この結果から一度アニマルドックを受けさせると良かったなと感じる人が圧倒的多数だったということはハッキリわかりますね。


アニマルドックの検査内容は?

アニマルドックには、いくつかのコースが用意されている病院がほとんどです。
例として、コジマ動物病院のアニマルドックの検査内容やその流れなどをご紹介します。

コジマ動物病院のアニマルドックの検査内容は以下の5コースとなっています。

Aコース
一般身体検査、糞便検査、尿検査

Bコース(アニマルドックの基本形ともいえるコース)
一般身体検査、糞便検査、尿検査、血液検査(血球検査・生化学検査)

Cコース
Bコース+レントゲン検査(腹部・胸部)、エコー検査(腹部)、甲状腺ホルモン検査

C-1心臓コース
Bコース+レントゲン検査(胸部)、エコー検査(胸部)、甲状腺ホルモン検査

C-2眼科コース
Bコース+眼検査、甲状腺ホルモン検査

糞便検査と尿検査からアニマルドックのコースは用意されていますが、これだけでは発見できそうな病気が限られてきますね。基本形として最初はBコースを受診されるのが良いのではないでしょうか。
もっと詳しい検査のコースもありますが、特に心配なことが無く、健康診断という目的で受けるのであれば、Bコースからはじめてみましょう。
そこで心配なことがあれば、さらに詳しい検査を受けるようにすることをおすすめします。


アニマルドックの流れ

アニマルドックってどんなことをするの?アニマルドックの内容を知るため検査の流れを見ていきましょう。アニマルドックは病院に行ってすぐにやってもらえるわけではありません。
内容によっては事前に準備が必要なこともありますので、注意が必要です。

STEP1「予約をしよう」

まずはアニマルドックの予約をします。どんな内容のアニマルドックを受けるのか内容を決め、ご都合の良い日にちを選び、問診票や糞便検査と尿検査の容器をいただきます。もし、お宅のワンちゃんに合うコースに悩んだら、この後ご紹介する年齢と症状によるコースの選び方を参照してください。

STEP 2「アニマルドックに行こう」

当日のうんちとおしっこを、前もっていただいた容器に入れて病院に行きます。この時、問診票も記入して持参しましょう。うんちとおしっこは必ずアニマルドックを受ける当日の物を持参しましょう。時間がたってしまうとせっかくの検査が正しく行えません。検査内容に関わらず、基本となるのがこの糞便と尿検査なので、もし取れなかったら医師に相談して後日持参することが出来るかどうか確認しましょう。
コジマ動物病院では後日持参でも大丈夫です。

STEP 3「採血をします」

血液検査はすぐには結果が出ないので、後日結果内容を聞きに行くことになります。

STEP 4「獣医の先生による問診・身体検査など」

アニマルドック担当医師が問診や身体検査・体脂肪測定、歯科健診などをしてくれます。日頃気になることがある飼い主さんは、この時にどんどん担当医師に相談してください。そこから何か病気が見つかることがあるかも知れません。

STEP 5「検査結果を受け取る」

血液検査は外部施設に回すことになるので結果が出るのが後日になります。それ以外の検査内容と結果はすぐに受け取ることができます。
健康という結果が出たら、また定期的にアニマルドックを受けるようにしましょう。どこか病気の疑いがあるワンちゃんは、医師の判断で治療や再検査などを行うことになります。


各検査でわかること

●糞便(うんち)検査

散歩の時に他の寄生虫をもらってくることもあります。うんちの検査では、寄生虫がいるか、いるとしたらどんな寄生虫がいるのかということがわかります。また、卵の状態でも寄生虫の有無がわかるので、うんち検査は確実で大切な検査です。

動物から人間にうつる寄生虫もいますので、寄生虫をもらいやすいワンちゃんから検査することはとっても効率的なんですね。

●尿(おしっこ)検査

尿検査でわかるのは、尿石症、膀胱炎、膀胱腫瘍、糖尿病、腎不全など。どれもかかるペットが多く、心配な病気ばかりですね。

こちらも、尿検査で早めに発見できれば治療も早く進み、重い症状になる前に治してあげることもできますね。

●血液検査

血液検査でわかる内容は、血液そのものからの状態だけでなく、その成分から肝臓や腎臓に疾病がないか、コレステロールから蛋白・血糖値まで多岐にわたります。
それだけ見たら数値的には問題ないような内容でも、定期的に検査することで、その数値の変化によって病気がわかることもあるのです

●レントゲン検査

x線検査と同じです。胸のレントゲンをとることで、心臓や肺の状態を視覚的に健康かどうか判断する検査です。
心疾患、肺・気管の病気などを発見することができます。


アニマルドックの料金は?

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アニマルドックは、糞便検査と尿検査だけのものからあり、ポピュラーな検査は糞便検査と尿検査にプラス身体検査を合わせたものが基本となります。そこにレントゲンをプラスしたX線検査、肥満が気になるワンちゃんにはメタボリック検査、皮膚疾患や食べ物による下痢などが気になる場合はアレルギー検査などもあります。

料金は各病院により異なりますが、平成26年に発表された日本獣医師会の調査によると、健康診断(1日ドッグ)全体の平均金額は14,021円となっています。

例として、コジマ動物病院のアニマルドックの検査料金をご紹介します。

Aコース 一般身体検査、糞便検査、尿検査
平日:会員4320円/一般6172円
休日:会員5040円/一般7200円

Bコース 一般身体検査、糞便検査、尿検査、血液検査(血球検査・生化学検査)
平日:会員9359円/一般13371円
休日:会員11520円/一般16458円

Cコース Bコース+レントゲン検査(腹部・胸部)、エコー検査(腹部)、甲状腺ホルモン検査
平日:会員20160円/一般28800円
休日:会員22320円/一般31886円

C-1心臓コース Bコース+レントゲン検査(胸部)、エコー検査(胸部)、甲状腺ホルモン検査
平日:会員16559円/一般23657円
休日:会員18720円/一般26743円

C-2眼科コース Bコース+眼検査、甲状腺ホルモン検査
平日:会員20881円/一般29830円
休日:会員23040円/一般32915円

この他、犬の歯科健診として、問診・視診・歯石チェック・歯磨き方法のレクチャーを行っており、料金は2000円前後で受けることができるようです。


まとめ

人だけでなく、あなたの大切な愛犬も定期的に健康診断を受けて、いつまでも健康でいてほしいですね。決して安いものではありませんが、大切な家族の健康には変えられません。
ご飯のあげかた、散歩の仕方、お宅のワンちゃんが気をつけたいこと。細かく相談も出来る良い機会です。
また健康だとわかれば安心して生活もできるというものです。万が一、病気が見つかったとしても早期治療で完治したり、症状が軽く抑えられたりもするでしょう。
愛犬の健康が気になる人は、ぜひ一度アニマルドックを受けてみてください。

参考文献:日本獣医師会 家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査結果の概要
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06806/a2.pdf

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
https://pets-kojima.com/hospital/

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こまち

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犬の人に対する信頼の眼差しを見ると胸がキュンとします。小さな子供の頃から大の犬好き。犬に関する面白かったり役に立つ情報を発信できたらなと思っています。

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