犬と猫と楽しく生活

2015.06.16

動物好きの皆さんなら一度は考えたことはありませんか? 犬と猫両方と生活してみたい!と… 今回は犬と猫との共同生活についての、コツや注意点を考えていきたいと思います。

犬と猫の違い

プリント

昔から良く言われる言葉で、「犬は人につき、猫は家につく。」
皆さんも聞いた事ありますよね?犬は習性として「群れで行動する」と言われています。飼い犬は”家族”を「群れ」と認識し、生活しています。そこによそ者が入ってくると、「群れを守らなきゃ」と攻撃します。
一方の猫は、「群れ」と言う概念は無いようです。(例外として子育て中のメスは自分の姉妹猫と協力して子育てすると言われています。)自分のテリトリーに入ってくる者にだけ「ここに入ってくるな!」と攻撃します。避妊去勢済みの猫は子猫のままの感覚なので、比較的テリトリーに関しても寛容な猫もいますが、その多くはテリトリーに関しての寛容さは少ない様です。

こんなに習性の違う両者が仲良く生活するためにはどうしたら良いのでしょうか?

犬と猫の生活スペースを別ける

038567

特に猫のパーソナルスペースに配慮しましょう。猫はストレスにより病気になってしまう程ストレスに弱い生き物です。猫のパーソナルスペースの確保は重要です。隠れる事の出来る場所、のんびりくつろげる場所、安心して排泄出来る場所、邪魔されずに食事出来る場所等。
部屋を別けるのも良いのですが、やはり犬も猫も人の側が大好きです。
皆が一緒に安心して生活する為に、犬のケージはもちろん、猫専用のケージを準備すると安心です。猫用のケージは複層になっている物にすると、睡眠、食事、排泄、全て邪魔されずケージの中で行えます。犬が入れない様中層階の扉を開けておくと猫も好きな時にケージに入り、出たい時に出て、追いかけられたら逃げ込めるので、猫にとっても安心な場所になります。多頭飼いや多種飼い以外の、単頭飼いの猫でもケージは有ると便利です。

犬と猫との初対面

子犬、子猫の時期に引き合わせる事が出来れば、かなりスムーズに共同生活に入る事が出来ますが、どちらかが先に飼われていて、大人である事の方が多いと思います。そんな場合はどういう引き合わせ方をしたら、よりスムーズに共同生活に入れるのか?

後から来る子が子犬、子猫と想定して対策を考えていきます。

10b27ba14d278c44fc4346805bd9c687_s

・成猫の生活している所に子犬が来る。
子犬をケージに入れて対面させます。猫に思う存分子犬を観察させてあげましょう。この時「シャー」と怒る猫が多いと思います。無理に引き合わせないで危険の無いよう余裕を持って慣れるまで様子を見てあげて下さい。何か月も掛かってようやく自分の家に犬が居る事を気にしなくなる猫もいます。
成猫のオシッコの匂いを子犬の眉間辺りに付けてあげると馴染みが良い場合も有ります。

・成犬の生活している所に子猫が来る。
子猫をケージに入れ対面させます。犬が子猫を観察する前に、「今日から群れに入る子猫だよ。色々教えてあげてね。」と声をかけると、不審な侵入者扱いする事も少ないようです。
犬は比較的色々な事に順応するのが早い子が多い様なので、そんなに時間は掛からず慣れてくれるのではないでしょうか。慣れて来たら、一緒のスペースで生活出来ますが、子猫のうちはすぐに逃げ込める場所(例えば家具の下等犬が入れない場所)を沢山作り、目を離すときはケージに入っていて貰いましょう。

犬と猫の食事

ドライフード、ウェットフード、美味しいご飯は犬も猫も一番の楽しみ。犬と猫は必要な栄養所要量が違うので、それぞれ専用の餌を準備してあげましょう。
猫の祖先は砂漠で生活していたと言われています。その名残で猫は水分を余り積極的に摂りません。その為に猫のごはんには、喉が渇いて自発的に水を飲ませる為、ナトリウム(塩分)の添加が犬のごはんより若干多めです。そのごはんを犬が恒常的に取り続けると塩分過多となりますので特に注意が必要です。
対して犬のごはんには、猫に必要な栄養素(タウリン等)が不足しているので、恒常的に取り続けるとバランスを崩す事になります。

166807

動物を飼育する際は、終生飼育が基本となります。
それを踏まえた上での、ハード・ソフト両面の準備をしっかりとして、幸せな共同生活をお楽しみ下さい。

 年齢別ワンちゃんの適切な食事量とは? 

 ワンちゃんを飼ったら楽しいこと・幸せなこと 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら