2週間の命といわれたラブラドールの子犬。口唇口蓋裂という先天性の病気と闘った犬の感動ストーリー

2018.02.07

2週間の命といわれたラブラドールの子犬。口唇口蓋裂という先天性の病気と闘った犬の感動ストーリー

海外の動物病院にて帝王切開で生まれてきた9匹の子犬たち。そのうちの1匹は口唇口蓋裂という先天性異常を持っていました。その過度にもよりますが、この症状を持つ子犬の多くは長く生きられないとされています。飼い主はその子犬を安楽死させようと決意。しかし、動物病院で働いていたスタッフの1人がこれに反対します。そして飼い主から許可を得て、その子犬を引き取ることに…。海外で起こった感動的なストーリーです。

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ある海外の動物病院にて、ラブラドールの帝王切開手術が行われました。

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生まれてきたのは9匹の子犬たち。ところが、そのうち1匹の子犬が「口唇口蓋裂」という障害を持っていたのです。
口の造りに異常をもたらす障害のせいでおっぱいを飲む事が難しく、その障害を持つ子犬の多くは充分な栄養を摂ることができず、生き残るのが困難と言われています。

飼い主はその子犬を安楽死させることに…。

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しかし、その動物病院で働く1人の女性スタッフが、それに反対しました。そして、飼い主から許可を得ると、その可哀想な子犬を引き取って育てていくことにしました。

「この小さなワンちゃんはもしかしたら2週間も生きられないかもしれない。それでも今生きているこの命を絶つことはできない!」彼女はその強い想いから、この子犬を全力で世話していく決意をしたのです。

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口の障害が理由で普通にミルクを飲むことができないワンちゃんのため、彼女は毎日1~2時間おきにチューブや注射器を使って子犬用ミルクを与え続けました。

本人はそんな障害が全く気にならないのか、彼女が与えるおしゃぶりに力強く吸い付きました。お腹が空くと大声で鳴きながら小屋から転がり出てくるワンちゃん。そんな彼の姿を飼い主の女性は微笑ましく思っていました。

そして、ワンちゃんは周りが想像していた「2週間」という期間を超え、グングンと大きく成長していったのです。

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「ブロンソン」という名前を付けられたその子犬は、生後5週間頃には目も耳を開くようになり、家族である猫とも喧嘩をするほどのわんぱく者に成長。
おしゃぶりも卒業し、飼い主の指を吸い付くのが新しい日課となりました。食事も子犬用ミルクからドッグフードを潰した流動食にチェンジ。

口に障害を持つ以外は普通の子犬のように走り回り、何でも口に入れて噛む行動をするブロンソン。この頃から飼い主はブロンソンから目が離せなくなっていきます。何故なら、彼の口内にある隙間に物が入り込んでしまったら大変だからです。
ダメだと言い聞かせても耳栓や猫のトイレの砂、ペットの亀のウンチまでをも口に含んで遊ぶ始末。

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この腕白坊は、ついに生後12ヶ月目で口唇口蓋裂の手術をすることになりました。ここまで待ったのは口内の隙間が小さくなるまで待つ必要があったため。
家族が見守る中ブロンソンの手術は無事成功し、生まれつき持っていた口内の隙間は消えて無くなりました。

今ではブロンソンはオモチャを思う存分噛んだり泳いだり走り回ったりと幸せに暮らしている様子。彼の強い生命力と女性の助けたいという気持ちが勝った、感動的な海外のお話でした。

<参考サイト>
imgur.com



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yukoyosshi

yukoyosshi

昔から動物が大好きで、野生動物や自然が多いオーストラリアに留学。現在もオーストラリアにて生活を送っています。家では犬や猫やその他の動物も飼っていて、中でも12年も生きた柴犬のミミとはバディな関係でした。

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