インディアナ州のサウスベンドという町に引っ越してきたメロディーさん夫婦。
彼らの愛犬であるハスキー犬の「ファズ」と雑種犬の「マウイ」は、その家の庭で遊り回るのが新しい日課となりました。
その庭は鉄鋼ワイヤのフェンスで囲まれており、そのフェンス越しに隣近所のワンちゃんがコチラを見ているのがよく目に止まります。
「あらお隣さんもワンちゃんがいるのね」などと軽く思いながらも、メロディーさん夫婦は新しく木のフェンスを取り付けました。鉄鋼ワイヤのフェンスだけでは、プライバシーがあまり無いと感じたからです。
ある日のこと、いつものようにファズとマウイと共に庭で遊んでいたメロディーさんは、違和感を覚えます。
何だか誰かに見つめられているような…。しかし、新しいフェンスも立てたし、誰も庭を覗ける人などいるハズがありません。
気のせいだろうと自分に言い聞かせていたメロディーさんですが、ふとフェンスの下の方を見てびっくり！
そこにあったのは、黒い瞳を輝かしながらコチラを見ているワンちゃんの瞳だったのです。
「本当にびっくりして、二度見しちゃったわ。フェンスの下からこっちを見てる瞳と目が合っちゃったんですもの」 その瞳は、隣近所に住むワンちゃんのもの。その存在に気づいたファズは、フェンスの下の土を掘り始めました。そうしてついにその穴は、隣近所の犬の頭がスッポリ入る大きさに。 「隣には同じ犬種が何匹か居るようで、彼らは順番交代にその穴から頭を出してはうちの庭を覗くようになったんです。」 メロディーさん夫婦の住む庭を覗きたくて仕方ない様子のお隣さんの犬達。びっくりする出会いをしたワンちゃん達ですが、彼らが仲良しになるのに時間はかかりませんでした。 「最初はどうしたらいいのかわかりませんでした。穴をそのままにしておくのか、それとも埋めるべきか。でも彼らの仲良しな姿を見ていたら、穴を埋めることなんてできません。今ではお互いの顔が見えないと、顔を出すまで待つようになったんです。」 毎日そのワンちゃんの顔を見ているメロディーさん夫婦ですが、その犬たちの飼い主には会ったことは無いそうです。どうやらその飼い主はメロディーさん夫婦が家に戻ってくる夕方から仕事に出かけている模様。 そうして仲良しなワンちゃん達は、ついにはお互いのオモチャを交換し合うようになっていきました。 「彼らがここまで仲良しになるなんてびっくり。もうすぐあの穴は体が通るほど大きくなるでしょう。もし隣のワンちゃん達が私達の庭に入ってこれるようになったら、絶対に彼らは喜んでお祝いパーティでもしちゃうんじゃないかしら」 ＜参考サイト＞
thedodo.com
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