【獣医師監修】犬の冷え性の症状、対策は?冷えることで注意したい病気

2018.10.19

【獣医師監修】犬の冷え性の症状、対策は?冷えることで注意したい病気

冬に近づいて行き気温が下がり始めると、「冷え」が気になってきますよね。冷え性の方は、特に冬場になると冷えとの戦いになってくるかと思います。でも実は、あなたの愛犬も冷え性で困っているかもしれないという事をご存知ですか? 今回は、意外と知られていない愛犬の「冷え性」に関する問題をご紹介していきたいと思います。愛犬の冷え性を知って、冬を暖かく乗り越えてしまいましょう!

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犬の肉球が冷たいのは冷え性?

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冷え性とは、血流不足で手足の末端まで血が巡り辛くなり、冷えてしまっている状態のことを言う、というのはご存じでしょうか。この「冷え性」というのは、私たち人間だけでなく犬も同じようになるものなのです。

◆愛犬の冷え性チェック

嫌がらない子であれば、愛犬の足先を触ってみて下さい。肉球は温かいですか?もし、肉球が冷たく冷え切ってしまっている場合は要注意!あなたの愛犬は冷え性かもしれません。

ただし、愛犬の足先を触って温かかったからと言って、すぐには安心できません。眠かったり、熱があったり、お散歩に行き運動した後だったりなど、愛犬の足先を触るタイミングによっては、冷え性の子でも足が温かい場合があります。

足先を触ることを嫌がらない子であれば、1日の中で何度か違うタイミングで足先を触って確かめてみると良いと思います。

◆冷え性になりやすい犬は?

どんな犬が冷え性になりやすいかというと、筋肉量や運動量が少ない犬の方がより冷え性になりやすい傾向があります。子犬や若くて活発なアダルト犬より、シニア犬の方が冷え性になりやすいということですね。

特に寝たきりになってしまっている子などは、筋肉量が著しく低下しているため、更に血流が悪くなり、酷い冷え性になりやすくなってしまいますので、注意が必要です。


犬の体が冷えることで起こる不調

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犬の体が冷える事で、犬には6つの不調が出やすくなります。先ほどもご紹介しましたが、特にシニア犬は冷え性になりやすいため、不調が出ていないかどうか良く観察してあげる必要があります。

特に、慢性的な冷え性により免疫力が低下してしまうと、病気にかかりやすくなってしまいます。

冷え性によってかかりやすくなると言われている病気をご紹介していきます。

◆心臓病

人間でも外気温が低い場所などに行くと、血管が収縮し、血圧が上がってしまいますよね。実は犬も同じ事が起こるため、体が冷えてしまっていると心臓に負担が掛かり、心臓病のリスクが高まってしまうのです。

特にシニア犬や普段から心臓に不安のある子などは、心臓への負担が更に大きくなってしまうため、注意が必要です。

◆関節痛

こちらも私たち人間と同じで、冷える事により関節が痛くなり、歩行や動くことに支障が出てしまう事があります。もともと関節に何らかの問題がある犬などでは、冷えにより更に関節の痛みが強くなりがちです。

関節というのは周りに筋肉や血管が少ないため、気温が低いと関節の周りの血流が滞り、筋肉が強張ってしまいます。冷えによって硬くなった関節は、伸縮する際に付着部に負荷がかかってしまい、関節の痛みがより増すようになります。
つまり、冷え性の犬ほど関節痛が酷くなりやすいのです。

気温が低い日や部屋の中が冷えている時などには、急にお散歩に連れ出すのではなく、まずは室内で軽くウォーミングアップをしてからお散歩に連れて行ってあげると良いですね。

◆腎臓病

心臓や関節だけでなく、腎臓にも冷えからくる負担はあります。腎臓に何らかのトラブルをかかえている犬ですと、冷えることにより腎臓への血流量が低下し、腎臓病が悪化することがあります。

◆膀胱炎・尿石症

気温が低くなってくると、水を飲む量が減りますよね。水を飲む量が減ってしまうと、尿が凝縮されてしまいます。
そのため、膀胱内に結石が出来やすくなり、膀胱炎や尿石症になるリスクが高まります。

また、冷え性によって免疫が低下すると膀胱内が細菌に感染してしまうこともあるのです。

◆ケンネルコフ

ウイルスや細菌などにより感染してしまう、伝染性の呼吸器疾患の総称のことを言います。

吐き戻すような咳をしたり、気管が圧迫されているような特徴的な咳をします。発熱が見られたり、呼吸がし辛そうに見られることもあります。酷くなってしまうと食欲が無くなってしまったり、呼吸困難になってしまうなど、ぐったりしてしまうこともあります。

ケンネルとは「犬舎・犬小屋」、コフとは「咳」のことを言います。ケンネルコフは1匹がかかっていると他の犬にも移ってしまう病気ですので、犬がたくさんいるドッグランやドッグカフェなどに出かける際には、感染してしまわないように気を付けて下さいね。

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◆下痢

実は、犬は冬などの寒い時期の方が下痢になりやすいのです。寒さによるストレスなどで自律神経に影響が出ると大腸の蠕動運動が活発になり過ぎてしまい、直腸に便が運ばれるまでの間に体内に水分を吸収できず、水分の多い便、すなわち下痢になってしまいます。

また、愛犬の飲む水の温度が冷たすぎても下痢になってしまう事がありますので、寒い日などには水の温度が冷たすぎていないかどうか気にしてあげると良いと思います。

ただし、犬の下痢の症状の原因は「冷え」だけではなく、他の病気が原因だったりストレスがあったりなど、様々な要因があります。
愛犬の元気が無かったり血便をしていたり、いつもと違う様子があればすぐに掛かり付けの動物病院に診てもらいましょうね。


犬の冷え性の対策は?

先ほどまでのご説明で、犬にも冷え性というものがあることをお分かりいただけたと思います。では、犬の冷え性対策としては具体的にどうすれば良いのか分かりますか?

犬が冷え性になっている時に真っ先に思いつく対策が、犬を暖めることだと思います。犬を暖めると言っても、様々な暖め方がありますよね。

◆食事で暖める

実は、冷え性の犬を暖めるのに一番自然的でオススメな方法が、食事によって暖める方法です。

と言っても、いつものドッグフードをただ与えるだけでは体は暖まりません。人間が寒い時と同じように、体が暖まるような温かい食べ物を与えてあげて下さいね。

例えばキャベツを煮込んだスープや、蒸し野菜など、簡単に作れるようなもので構いません。外側を暖める事も大切ですが、まずは内側から暖めてあげて下さいね。

◆湯たんぽやヒーターを使って暖める

温かい食事によって犬の体の内側が暖まったら、次は外側も暖めてあげましょう。

ペットショップなどでペット用の湯たんぽやヒーターなどが販売されていますので、用意してあげると良いと思います。
留守中などにヒーターを使用するのが怖い方もいると思いますが、そのような場合には湯たんぽを使用するか、自分の体温で温まる毛布を使用すると良いかと思います。

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◆室内に入れる

屋外で飼育している犬の中にも、もちろん冷え性の犬はいます。先ほどもご紹介しましたが、関節や持病がある子にとって冬場は特に寒さで痛みが強くなりがちです。

そのため、可能であれば寒さが厳しい時期には玄関の中に入れてあげるなど、室内に入れてあげると良いですね。

◆筋肉の量を増やす

筋肉の量が少ないと、代謝が上がらず体が冷え性になりやすくなってしまいます。冷え性を根本的に改善するためには、筋肉の量を増やす事が必要です。

お散歩や遊びながらの運動でも十分に筋肉が付いてきますので、飼主さんも楽しみながら一緒に運動をしてみてはいかがでしょうか。

◆ブラッシング

ダブルコートの犬種の場合、気温が低くなるとアンダーコートがモコモコの冬の毛に換わります。
そのため、夏の毛が抜けるので、ブラッシングをしてあげる事によりスムーズに冬の毛に換毛が出来るだけでなく、毛玉や皮膚トラブルの予防にもなります。

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◆食事の量を増やす

寒いというだけで、実はいつもよりカロリーを消費しています。

若くて活発な犬ならばご飯の量を増やしてあげると良いと思います。先ほどご説明した通り、温かい食事を与えるとより冷え性改善に良いでしょう。

ただし、運動量の少ないシニア犬や、あまり運動をしない子などは、与えすぎると肥満の原因になってしまう事がありますので、与える量には注意して下さいね。


まとめ

いかがでしたか?犬と冷え性の関係が良く分かっていただけたと思います。

これからどんどんと気温が低くなり、本格的な冬がやって来ます。「たかが冷え性」とは考えず、しっかりとした対策が必要ですね。
また、実は意外と知られていないかもしれませんが、冷えがでるのは冬場だけで無く、冷房の効いた夏の室内でも冷え性になってしまう子がいます。

大切な愛犬が冷え性で辛い思いをしてしまわないように、今から自分も愛犬もしっかりと冷え性対策をしていきましょう!

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※
●記事監修
drogura__large  コジマ動物病院 獣医師

ペットの専門店コジマに併設する動物病院。全国に14医院を展開。内科、外科、整形外科、外科手術、アニマルドッグ(健康診断)など、幅広くペットの診療を行っている。

動物病院事業本部長である小椋功獣医師は、麻布大学獣医学部獣医学科卒で、現在は株式会社コジマ常務取締役も務める。小児内科、外科に関しては30年以上の経歴を持ち、幼齢動物の予防医療や店舗内での管理も自らの経験で手掛けている。
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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。

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