犬の食器、謎のぬるぬるの正体は?正しい洗い方でバイオフィルムを除去しよう

2018.10.30

犬の食器、謎のぬるぬるの正体は?正しい洗い方でバイオフィルムを除去しよう

気がつくと犬の食器がぬるぬるとしている…。そんな経験のある方、多くいらっしゃるのではないでしょうか?「毎日洗っているのに、何故かぬるぬるが落ちない」「ぬるぬるの気になる食器を洗剤で洗っていいの?」など、お悩みを持つ方も多いかと思います。そんな方の為に、犬の食器のぬるぬるの正体と、犬の食器の洗い方を詳しく解説します!

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洗っても落ちないぬるぬるの正体は?

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犬の食器のぬるぬるの正体は、ずばり「バイオフィルム」と呼ばれる生物膜です。

バイオフィルムとは、細菌などの微生物が自身から出す多糖類で構成された、粘状の薄い膜の様な物質の事です。人の歯垢や、シンクの滑りなどもバイオフィルムに当たります。
この膜の様な物質の為、手でこすって洗っただけでは中々落ちないのです。

では、何故人が使うコップなどにはぬるぬるが発生しないのに、犬の食器には発生してしまうのでしょうか?

それには、犬と人の唾液の違いが大きく関係しています。


犬の食器にバイオフィルムが発生する理由は?

バイオフィルムが発生してしまうのには、犬の唾液の性質が大きく関係しています。人の唾液と比較しながら解説していきます。

◆犬の唾液と人の唾液の違い

一見、犬と人間は食べられる物もそこまで大きな違いはなく、唾液にも違いが少ないように感じますね。食べられるものも対して変わりません。

しかし、実は犬の唾液と人の唾液はなんと真逆の性質を持ちます。
唾液のphを比較してみると、人はphが約6.8で、これは弱酸性に当たります。一方で、犬の唾液のphは約8.5となっており、アルカリ性なのです。

犬の唾液と人の唾液の性質の違いには、デンプンをブドウ糖に分解する「唾液アミラーゼ」という消化酵素が大きく関係しています。

この唾液アミラーゼには、デンプンと反応してブドウ糖を生成する作用があります。口内に無数に存在する細菌は、唾液アミラーゼが生成したブドウ糖をエサとする為に分解して酸を生成します。これが人の口内が酸性となるゆえんです。

一方で、犬の口内には唾液アミラーゼが存在しない為、アルカリ性なのです。

◆犬の唾液の働き

犬の唾液はアルカリ性が故に、虫歯になりにくいという利点があります。

そもそも虫歯は、酸により歯が柔らかくなることで発生します。人の唾液は唾液アミラーゼによりデンプンからブドウ糖が生成され、細菌がエサとすることで酸が発生し、その酸が虫歯の原因となる為、犬と比較すると人は虫歯になりやすいと言えます。

唾液というと消化の作用があるように思いますが、犬の唾液には消化の働きがありません。犬は人と違いよく噛んで唾液で消化することはなく、すぐに胃に運びます。
犬の唾液は、この食べ物を胃に運ぶ為の潤滑油の作用があります。

また、もう一つ大切な働きがあります。人は体温を調節するときに汗をかきますが、犬は汗をかきません。その代わりに唾液を蒸発させて、体温を調節しています。
よく犬が舌を出しているのを目にしますね。あれは体温を調整しているのです。

◆なぜ犬の唾液はバイオフィルムが発生するの?

人の唾液では発生しないバイオフィルムが犬の唾液で発生するのは、前項でお話しした唾液の性質が関係しています。

アルカリ性の唾液は、酸性の唾液と比較して細菌が繁殖しやすいことが分かっています。そして、口内で繁殖した細菌が食事の際に食器に付着し、バイオフィルムを発生させます。これが犬の食器がぬるぬるする原因です。


犬の食器洗い方法 洗剤は使ってもいいの?

犬の食器のぬるぬるは擦ってもなかなか落ちないですね。落とすのにとても苦労している方や、人間用の食器洗剤を使用しようと思う方も多いのではないでしょうか。

そんな困った犬の食器のぬるぬるの簡単な落とし方をご紹介します。

◆人間用の洗剤は使っても問題ない?

人間用の洗剤で犬の食器を洗うこと自体は問題ありません。問題とされるのは、洗剤自体を犬が口にしてしまうことです。

犬が洗剤を口にすると、中毒症状を起こし、ひどいと嘔吐などを引き起こします。しかし人間の食器と同様、しっかりと洗剤を洗い流せば問題はありません。実際に使っている人も多くいるでしょう。

しかしながら、中性である人間用の食器洗剤では、アルカリ性である犬の唾液を落とすことは難しいです。


食器のぬるぬるの落とし方

食器 ぬるぬる

ぬるぬるの原因であるバイオフィルムは、水で擦っても落ちません。ではどのようにして落とすのが良いのでしょうか。

①乾いたもので拭き取る

バイオフィルムは、水に濡れるとぬるぬるとして擦って、落とすのは難しいです。

まずは、水に濡らす前に乾いたティッシュや布で拭き取りましょう。拭き取ることにより、バイオフィルムを破壊することができます。
それでも水に濡れるとぬるぬるとしていますが、ある程度こすることにより、落とすことができます。

一番いいのは、犬の食事が終わった後、細菌がバイオフィルムを形成する前に拭き取ることです。そのためには、犬の食事が終わったらすぐに拭き取りましょう。

②犬の食器用スポンジを使用する

犬の食器用スポンジは、洗剤を使用せずに水洗いでこするだけでぬるぬるを落とすことができる物が多くあります。これは人間用のスポンジとは大きく異なります。

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メッシュ生地で食器のヌメリを水だけで落とすことができる、乾きが早いクリーナーです。
クリーナー繊維は、特殊繊維を使用しており、水だけで汚れをかき落とすことができるので、洗剤を使わなくても洗うことができます。
厚みがあるスポンジと違い、ソフト感があり、ふきん感覚で使用することができます。
薄いクリーナーですので、蛇口などに掛けて乾かす、保管することもできます。
洗剤を使用される際でも、少量の洗剤で十分汚れを落とすことができます。

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特徴としては、人間用のスポンジよりも荒く、掃除用のスポンジに近いです。その為、バイオフィルムを破壊することができるというわけです。より効率よくぬるぬるを落とすことができるでしょう。

犬用のスポンジではないですが、人間用の汚れ落とし用スポンジを使用すると、比較的簡単に落とすことができます。

例えば、メラミンスポンジです。よく掃除道具として使っている人も多いかと思います。
メラニンスポンジは人間用の食器スポンジと違い、泡だての効果はありません。その代わり、そのきめ細かさと柔らかさで食器などに密着して直接汚れをこそぎ落とす仕組みです。
これだと洗剤を使用する必要はなく、簡単に落とすことができますね。

一つ難点をあげるとすれば、メラミンスポンジは長持ちしません。使い捨てに近いので、少し手間に感じることもあるでしょう。

③酸性の液体で洗い流す

犬の唾液はアルカリ性で、細菌は酸性に弱いため、酸性の液体で洗い流すと簡単に落とすことができます。自宅で簡単に手にはいる酸性の液体は「お酢」です。お酢で流してからすすぎ洗いすると、簡単にぬるぬるが落ちます。

しかし、お酢だと臭いが気になり犬が嫌がることもあるでしょう。そんな場合はクエン酸を使用することをお勧めします。クエン酸は割と安価で手に入り、匂いも殆どありません。

クエン酸を使用する場合は、スプレーボトルにクエン酸を入れ、食事の終わった食器に吹きかけると良いでしょう。吹きかけてしばらく置いてから洗い流してください。

クエン酸はお酢に比べて匂いが少ないので、鼻のいい犬も気にならないでしょう。普通の洗剤と同様、ぬるぬるを落とした後は、よく洗い流しましょう。

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まとめ

犬の唾液は、犬が生きて行くことに適した性質になっています。その為、アルカリ性である犬の唾液は、虫歯になる細菌の繁殖しにくい一方で、歯石などができやすくなっています。
また、アルカリ性である為、細菌の集合体であるバイオフィルムが生成されやすく、それが要因で犬の食器はぬるぬるしてしまうのです。

アルカリ性であるバイオフィルムを落とす為には、酸性の液体を使用するのが得策です。家にある手頃な酸性の液体はお酢ですが、お酢は臭いがきつく、好きでない犬も多いため、生活用品店で簡単に手に入れることができるクエン酸がおすすめです。ぬるぬるしてしまった犬の食器をクエン酸ですすぐと、簡単に落とすことができます。

人間用の食器洗剤は使用しても問題はありませんが、よくすすぐ必要があります。また、アルカリ性である唾液を中性である人間用の食器洗剤では効果が薄く、何回も洗う必要があります。その為、あまりおすすめできません。

犬の口に触れるものに上記のような薬品を使用するのが躊躇われる方は、メラミンスポンジを使用することをおすすめします。犬の唾液のぬるぬるの原因はバイオフィルムである為、その膜を破壊すれば比較的簡単に落とすことができます。膜を壊すことが簡単にぬるぬるを落とすポイントになります。

そして一番大切なことが、バイオフィルムが生成される前に洗ってしまうことです。
犬の口の中にあった細菌は、食器に付着すると時間に応じてバイオフィルムとなります。つまり、犬の食事が終わったら、なるべく早く洗ってしまうとバイオフィルムが形成されることを防ぐことができます。そうすることで、余計な手間なく綺麗にすることができます。



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森崎 麻衣子

森崎 麻衣子

犬をはじめ猫やうさぎなど生まれた時から動物と暮らしています。現在は14歳のおじいさんビーグル、3歳のラグドールと生活中。動物の専門店で働いた経験や知識を元に、皆様に情報をお届けします。

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