犬もストレスでうつになる!?犬がストレスを感じている時の行動とは?

2019.05.16

犬もストレスでうつになる!?犬がストレスを感じている時の行動とは?

「犬のうつ病」を聞いた事がありますか?「犬にもうつ病なんてあるの?」と驚いてしまいますが、犬は人に劣らないほどの感受性を持っているため、ストレスを感じてしまいやすい動物です。では、愛犬のうつ病を早期に発見するためには、犬のどのような行動に注意すれば良いのでしょうか。 ストレスからくるうつ病にかかってしまった犬の取る行動をご紹介していきたいと思いますので、愛犬がうつ病に掛かっていないかをチェックする参考にしてみて下さいね。

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犬がストレスを感じている時の行動・仕草は?

ストレス

まず、 犬がストレスを感じている時にどのような行動や仕草をするのか、ご紹介したいと思います。

◆元気がない

強いストレスを感じていると人でも元気がなくなってしまいますが、犬も同じように元気がなくなります。

普段元気よく遊び飼い主さんの後を付いて活発的に行動していたような犬が、元気なく部屋の隅で眠ったままでいるような場合には、注意して様子を見てあげる必要があります。

しかし、このように部屋の隅で眠ったままでいる場合、ストレスからではなくどこか具合が悪い場合や高齢から来ている場合もありますので、犬の様子を良く観察しましょう。

◆寝てばかりになった

犬は元々浅い眠りを繰り返している動物ですので、人間よりもたくさんの時間寝ているというイメージがあります。

しかし、飼い主さんが帰宅した時や来客があった時にも反応しなくなる程寝ているなど、普段と違う様子が見られた場合には注意して下さい。

◆興味がなくなる

今まで喜んでいた物や事に対して、興味・感心がなくなってしまった様子が見られた場合、何かしらのストレスを抱えている可能性があります。

飼い主が帰宅した時に喜んで迎えていたのにしなくなった、散歩が大好きだったのに感心がなくなった、大好きなおもちゃに目もくれなくなったなどの変化が見られた場合には、うつ病から来る行動の一つかもしれません。

◆手足を噛む

犬が強いストレスを感じている場合、自分の手足を噛んでしまう事があります。犬の習性上、不安や緊張で落ち着かない時に、手足を噛んだり舐めたりして気持ちを落ち着かせようとする心理が働くためです。

多少ならばどの犬でもする行動の一つなのですが、しきりに手足を噛んでいる時にはストレスが強い可能性が高いので注意が必要です。

◆手足を舐め続ける

先ほどの「手足を噛む」という行動と同じで、強いストレスを感じるとしきりに手足を舐め続けるという行動を取る事があります。

この場合にもうつ病からくる可能性が高いので、良く様子を観察してあげる必要があります。

◆粗相が多くなる

高齢犬や幼犬以外で、今までトイレはきちんと出来ていたのに、突然失敗が多くなったという場合には注意が必要です。なぜなら、犬のうつ病では粗相が増えてしまう事も症状の一つだからです。

うつ病からくる症状だと気付かずに粗相を叱ってしまうと、症状の悪化に繋がってしまう事があります。トイレトレーニングの基本でもありますが、犬が粗相をしてしまっても怒らずに汚れを始末してあげましょう。

◆食欲がなくなる・増える

うつ病になると食欲がなくなるというのは皆さんイメージで分かっていると思いますが、実は食欲がなくなるだけでなく、過食になってしまう場合があります。

食欲に普段と違う変化が見られた場合には、良く様子を観察し、うつ病になってしまっていないかを見極めてあげる必要があります。

食欲がないという場合、うつ病からというだけでなくどこか具合が悪い場所がある可能性も考えられます。他にも症状が出ていないかしっかりと確認しましょう。


犬もうつ病になる?原因は?

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このように、犬も強いストレスを感じると様々な症状が出てきます。では、実際に犬はうつ病になるのでしょうか?

答えは「YES」です。
冒頭でもお話しました通り、犬は感情が豊かな動物なのでうつ病になってしまう程のストレスを感じやすい生き物なのです。そのため、犬もうつ病を発症します。

犬がうつ病を発症してしまう原因としては、

・愛情が不足している
・コミュニケーションが不足している
・運動が不足している
・お留守番ばかりしている
・環境が変化した(引っ越しや新たに家族が増えるなど、環境面での変化)
・飼い主さんや家族の機嫌がいつも悪い

などの原因が挙げられます。

愛犬にうつ病のような症状が見られた場合でも、早期に発見出来れば症状も軽い内に治る事があります。普段から愛犬の様子をきちんと観察するという事が重要という事ですね。

特に、飼い主さんや家族の仲が悪くいつも喧嘩している、いつも機嫌が悪いという家庭では、犬も不安感が強くなり、強いストレスからうつ病に発展してしまう可能性が高くなってしまいます。


犬のストレスを解消する方法は?

愛犬にうつ病とみられる症状が出てしまった場合でも、症状を軽減方法はきちんとありますので大丈夫です。

うつ病の症状を軽減するだけでなく、うつ病を予防するためには、犬にストレスを感じさせないような配慮が必要となってきます。

では、犬のストレスを解消するための方法をいくつか紹介いたします。

◆留守番中でも寂しくない工夫をしてあげる

遠い先祖は群れで暮らしていた犬にとって、長時間を1匹で過ごすという事はとても不安でストレスがかかるものです。

とは言っても愛犬を職場に連れて行く事は難しいですし、犬連れNGのお店が多いため、残念ですが愛犬にはお留守番してもらう事になってしまいますよね。

しかし少しの工夫でお留守番の寂しさを和らげてあげる事も出来るのです。

・音楽を流しておく
・テレビ・ラジオを付けておく
・照明を付けておく
・ペットホテル・ペットシッター・犬の保育園を利用する
・お留守番前に散歩や運動を行ない、お留守番中は昼寝出来るように疲れさせる
・室内の温度・湿度を快適にしておく

意外と簡単に出来る事ばかりでしたね!これならばお仕事をしていて忙しい方でも出来そうですよね。

◆愛犬とのコミュニケーションをしっかり取ってあげる

愛犬にとっては飼い主さんとコミュニケーションを取ることが一番嬉しい事です。コミュニケーションが不足してしまうと、愛情不足により不安を感じやすくなってしまい、それによってストレスを感じうつになってしまいやすくなります。

愛犬が成長すると落ち着きが出て普段構うことが少なくなってきますが、愛犬が寂しい思いをしてしまわないようにコミュニケーションはしっかりと取ってあげましょう。

忙しくて構ってあげる暇がないような方でも、愛犬に声を掛けてあげる事はできますよね。コミュニケーションが不足しているなと感じた時には、まずは愛犬に声を掛けてあげましょう。

◆運動をさせてあげる

いつも家に籠もってばかりであまり外出をさせていないというだけでも、犬は強いストレスを感じるものです。人間でも、いつも家の中に籠もっていると何だか気分が沈んでくるものですよね。

まずは、いつもより少しだけ長めに散歩するという事からで構いません。いつもと違うお散歩コースにしてみるのも良いかもしれませんね。

忙しく散歩の時間が取れない方や天候によって散歩に行けない時には、家の中にいてもおもちゃで愛犬と遊んであげる事はできますよね。おもちゃ遊びは運動にもなりますし愛犬とのコミュニケーションも取れるので、一石二鳥です!

たったそれだけの事でも普段家に籠もっている犬にとっては気分転換になりますので、愛犬にストレスが溜まっていそうだなと思った時には試してみて下さいね!

◆犬の前ではなるべく大声を出さない

家庭の中で常に誰かと誰かが喧嘩している、大声で怒鳴っているという状況ですと、犬はとても強いストレスを感じてしまいます。

犬は耳が良いので大きな声や音が苦手です。さらに、人間が思っているよりも相手の気持ちが分かる動物ですので、不穏な空気という物が良く分かってしまいます。常に人間に気を遣って生活している犬は神経質にもなりやすいので、さらにうつ病になる程のストレスを感じてしまいやすいという問題も出てきます。

犬がストレスを感じている・またはうつ病の症状が出ているような場合は特にですが、そのような症状が出ていなくても、犬の前では大声で喧嘩をするのはやめてあげましょうね。


犬もストレスに要注意!

犬のうつ病についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

愛犬がうつ病になってしまわないように、ストレスの症状が出ていた場合には早期に発見して原因を取り除いてあげる必要があります。

犬になるべくストレスを与えないように気を付け、人間も犬もお互いが快適に過ごせるようにしていきましょう!



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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。

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