足は体の基本 「足を痛がる仕草」とは?

2015.09.30

足は体の基本 「足を痛がる仕草」とは?

あなたの愛犬は大丈夫!? 愛犬が痛みを感じている症状や原因は様々です。 愛犬が楽しく暮らせるためにも、定期的な健康チェックを行いましょう。

「足が悪いみたいなんですけど」と当院にも、相談や診察に来られる患者さんがいらっしゃいます。

愛犬が痛みを感じている症状

  • 後ろ足をずっと挙げている
  • 後肢を触ると痛がる。キャンと泣く
  • 足をかばっているように歩いている
  • 後肢を引きずっている
  • 痛みがある部分を舐めている
  • 上記の症状が見られます。
    ただ、痛みではない似たような症状もあります。
    下記の症状の場合です。

  • 座った時に癖のように前足を片方挙げている
  • 走った時に少しケンケンしたように走る
  • 足痛い

    痛みというよりは、癖や違和感が多いように感じます。
    足を痛がる原因にはどのようなものがあるでしょうか?
    単に怪我などによる靭帯の損傷や筋肉の炎症、または骨折などの可能性もあります。
    その他、小型犬で多い疾患は膝蓋骨脱臼、中型犬でも見られる十字靭帯断裂、大型犬に多い股関節形成不全なども挙げられます。
    もっと重症化すると、多発性関節炎、骨の腫瘍、感染性の骨髄炎や関節炎などになる場合もあります。
    ほとんどが内服などの内科治療で治癒しますが、場合によっては手術も必要になります。

    予防としては言える事は…

  • 年齢にあった食事
  • その子にあった運動を心がける
  • いつまでも若い訳ではないという意識を持ち、定期的な健康チェックを行ということが必要になります。
  • 自分では制御できない動物達だけに、飼い主さんもしっかりと自覚を持ちましょう。

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    Dr.佐藤 貴紀

    Dr.佐藤 貴紀

    幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。

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