レッグペルテス症ってどんな病気??

2015.12.07

レッグペルテス症ってどんな病気??

今回は我が家の愛犬が1歳になる前に手術をしたレッグペルテス症という病気についてお話したいと思います。

■足が痛い?

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愛犬のトイプードルが10カ月の頃、いつも一緒に寝ていたベッドから降りた瞬間「キャン」と鳴いてベッドの下にうずくまった事がありました。
私には足のどの部分が痛いのかが分からず、この時はたまたま着地に失敗して少し足を痛めただけだと思いました。
しかしその後何度も同じようにベッドから降りた時に痛がるようになり、たまに右の後肢をあげたまま歩いている事もあったのでいつも通っていた病院に連れて行った所、最初はプードル等に多く見られる膝蓋骨脱臼だと診断され消炎剤を処方されました。
薬を飲ませ続けていても症状は全く治まらず1度専門の先生に見てもらった方が良いと言われ、紹介状を書いてもらい動物の整形外科を専門にしている病院に行く事になりました。

■レッグペルテス症(大腿骨頭壊死症)

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紹介してもらった病院へ行くとレントゲンを撮りすぐにレッグペルテス症だという説明を受けました。
レッグペルテス症とは簡単に言うと大腿骨の先端に血液がいかなくなり、その結果大腿骨の先端の骨が壊死してしまうといった病気です。
はっきりとした原因は分かっていないそうで遺伝的なものではないかとの事でした。
レッグペルテス症と診断された子のほとんどは手術が必要で、我が家の愛犬の場合はかなり痛みも出ているようだったので早めに手術をする事を勧められました。
手術は壊死してしまった骨の先端を切り取る大腿骨頭切除。
先生の説明はとても分かりやすくどんな病気なのかよく分かりましたし、手術をすれば治る病気だという事も分かりましたが、
骨が壊死している・・・
大腿骨の先端を切る・・・
まだ動物看護師になる前の私にとっては想像しただけでもとても重い病気のように感じられ凄くショックを受けました。
1歳にもなっていない愛犬がそんなに大きな手術をしなければいけない事がとても可哀想でその場で涙がボロボロ溢れてしまい、手術については決心が付いたら電話で予約をするという形にしてもらいその日は家に帰りました。

■手術

家に帰って冷静になりネットでも病気の事を調べ、やはり痛みがあるのなら少しでも早く治してあげたいという気持ちが強くなり最短で手術出来る日12月25日のクリスマスの日に手術をする事になりました。今でもクリスマスが近くなると手術した日の事を思い出します。
手術が終わって麻酔が覚めたら面会させてくれるという事で手術の間ずっと近くの喫茶店で連絡を待っていました。時間がとても長く感じました。
無事に手術が終わり面会に行くと愛犬は涙目で震えていました。
安心した半面痛々しい愛犬をそのまま置いて帰るのがとても辛かったです。

■退院してからの生活

5日間入院して迎えに行った時すでに愛犬は自分の力で立てるようになっていて手術した足は浮かせた状態でしたがお迎えをとても喜んでくれました。
術後の経過は順調でしたが、我が家の愛犬の場合は中々手術をした右後肢を地面に付けて歩こうとしませんでした。
先生からは痛みはもうないはずだからあとはワンちゃんの心の問題かなと説明を受け、家でも足を動かしたり地面に付けても痛くないという事を分かってもらう為に、私が支えながら歩かせたりと毎日少しずつリハビリをするようになり徐々に足を付いて歩く時間が増えていき時間はかかりましたがしっかり歩けるようになりました。

■最後に

無題

手術の前から右後肢をあげて歩いていたせいで右後肢は左後肢よりも細くなり、毛で隠れているので触らないと分からない程度ですが6年たった今でも足の太さは違います。
急に寒くなった時や雨の日にたまに手術した足を痛そうにする事はありますが、普段の生活は普通のワンちゃんと歩き方も変わらずお散歩に行き、走る事も出来ます。
レッグペルテス症は生後4カ月~10カ月程度のワンちゃんに多く見られる病気です。
病気の名前を聞くととても重い病気のような気がしたり、まだ子犬なのに・・・と手術に対する不安も大きいですが我が家の愛犬のように手術をすればまた歩いたり走ったりできるようになります。
シニア犬と言われる年齢になりこれから足腰が弱ってきたら手術の影響が出てくるかもしれませんがこれからも見守っていきたいと思います。

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おぎゆみ

おぎゆみ

子供の頃から動物が大好きで動物関係の専門学校で数々の資格を取得後、動物病院で看護士兼トリマーの仕事をしていました。 飼い主さんとペットが毎日楽しく幸せに暮らしていけることを願って、私の持っている知識、経験を元にいろいろな情報を発信していきたいと思います。

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