グリーンイグアナは飼育可能?特徴や性格を紹介

2021.05.07

グリーンイグアナは飼育可能?特徴や性格を紹介

いろんな種類のペットと暮らせるようになった昨今ですが、爬虫類もペットとしては人気があります。 特にトカゲは愛嬌もあり、寿命も比較的長めで多くの時間を一緒に過ごせるのが、魅力です。 緑色の美しい体色をもつグリーンイグアナはペットとして、飼育可能か気になる方も多いかと思います。 グリーンイグアナの特徴について紹介します。


グリーンイグアナとは?

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グリーンイグアナとは、その名の通りグリーンの身体が美しいイグアナ属イグアナ科に分類される大型のトカゲです。

熱帯雨林に生息しており、力強いダイナミックな見た目と愛嬌のある顔でペットとして幼体が流通しています。

◆原産国・生息地

熱帯雨林に生息しており、主にコスタリカ、コロンビア、ブラジル、ペルーなどに分布しています。
水辺を好む傾向にあり、泳ぎがうまく野生下では身の危険を感じると水に飛び込み泳いで逃げます。
身体能力は高く長時間泳ぐこともあり、短距離ならば島から島へ移動することも可能です。

◆特徴・性格

グリーンイグアナの最大の特徴はその鮮やかなグリーンの体色であり、幼体は鮮やかなグリーンですが、成長すると灰色がかった色に変化する個体もいます。
恐竜を思わせるような鱗があり、後頭部から尾にかけてクレストと呼ばれる棘状の突起があります。
他には、顎下に独特のヒダがあり耳の後ろにも円形のヒダがついています。
最大で180センチまで成長するグリーンイグアナは大きな飼育スペースと頑丈なケージが必要になります。
性格は貫禄があり、おっとりとしてマイペースな子が多いです。
自分から攻撃することはほとんどなく、日光浴をしながらじっとその場に留まっていることが、多いです。
グリーンイグアナは温厚で大人しい性格の子が多いですが、大型であることから大変力が強く尾の力も強いため、ふれあいには注意が必要です。
また、外敵に襲われそうになったり、身の危険を感じると自ら尾を打ち付けたり、噛み付いたりして応戦します。
鋭い爪と歯をもっているため怪我をしないように飼育を行いましょう。

◆寿命

寿命は15年〜20年前後であり、トカゲの中でも長生きです。
多くの時間を一緒に過ごすことができるのは、魅力的ですが終生飼育の覚悟を持ってお迎えする必要があります。

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グリーンイグアナの値段

グリーンイグアナの幼体はペットとして流通しており、爬虫類専門店や大型ペットショップで購入可能です。
価格は5000円前後で購入可能です。
爬虫類の中でも安価で購入できるため、飼育を気軽に始めることができますが大型に成長する点や広い頑丈な飼育スペースが必要な点から、計画的にお迎えするようにしましょう。


一人暮らしでもできる?

グリーンイグアナの飼育には広大な飼育スペースが必要であり、かなり大型に成長するため賃貸などの限られたスペースで飼育するには不向きです。
グリーンイグアナは温度管理も重要であり、細かい調整が飼育スペースを整える上で欠かせません。
そのため、長く家を開けやすい一人暮らしの方が飼うのは難しいでしょう。
鋭い爪や歯により、賃貸の床や壁をぼろぼろにしてしまい、トラブルになることも考えられるため一人暮らしでも飼育できる他のペットを探すのが無難でしょう。


グリーンイグアナの飼育方法

グリーンイグアナの基本的な飼育方法について紹介します。
大型の飼育スペースが必要な点や力が強い点からお迎えする際は、計画的にお迎えしましょう。

◆必要な基本のグッズ一覧

イグアナの飼育には以下のグッズが必要です。

・ケージ
・食器
・爬虫類のエサ
・バスキングライト
・紫外線ライト
・止まり木
・床材

ケージは巨大に成長するため、大型犬用のケージなど頑丈で耐久性のあるものが必要になります。
幼体のうちは水槽や小型のトカゲを飼育するケースでも問題ありませんが、身体が大きくなるとガラス製の水槽を容易に破壊してしまうため頑丈なものが必須です。
特に成熟して2年〜3年以降は基本的には家で放し飼いという状態になります。
一部屋を飼育部屋として使用する形になりますので、将来を見越して、広い飼育スペースを確保しましょう。
エサは見た目のワイルドさとは反対に、草食性であり野菜や果物を中心に人工飼料やサプリメントなどを活用して、バランス良くよく与えましょう。
たんぽぽやケール、白菜、りんご、バナナなどを好んで食べます。

また、グリーンイグアナは暑い地域に生息しているトカゲであり、寒さには極端に弱いです。
必ず身体を温められるバスキングライトを導入しましょう。

また、野生では水辺に生息していますので体が乾燥しないように桶などに水を張り、水浴びができるようにします。
定期的に水で身体を濡らしてあげないと、皮膚炎や脱水症状を起こすため湿らせてあげるのがポイントです。

◆温度設定

熱帯雨林で生活しているグリーンイグアナの適温は28℃〜35℃前後になります。
特に冬場はヒーターや暖房を使用して温度が下がりすぎないように注意が必要です。
ライトなどを利用して、ホットスポットを作ると身体を温めることができます。

また、湿度も高めの設定が必要であり50%から70%前後の湿度を保ちます。
グリーンイグアナは身体が乾燥してしまうことに注意が必要ですので、一定の湿度を保つようにしましょう。

◆飼育の注意点

グリーンイグアナはおっとりとしており、人にも慣れやすくペット向きの生き物です。
しかし、とても大型に成長するため飼育費が高額になります。
加えて寿命の長さから長きにわたり、経済的な負担が発生することを考えなくてはいけません。

また、最終的には放し飼いで飼育することになるため広い飼育スペースの確保と、壁や床がある程度傷つく覚悟をしておく必要があります。
基本的に自分で体温調節できない爬虫類の飼育は室内が基本になります。
屋外で飼育する場合もプレハブのようなグリーンイグアナ専用の小屋を用意する必要があります。
ライトで体温調節できるように飼育スペースないにはホットスポットを設定してあげましょう。
また、水浴びできるように桶や水場を作って体が乾燥することを防ぎます。

グリーンイグアナの飼育環境は高温多湿になりますので、他のペットの飼育スペースに比べるとカビや菌が繁殖しやすくなります。
こまめに掃除してカビや菌などが繁殖刺さないように清潔に保ちましょう。

さらには、お迎え前にかかりつけ医を決めておきましょう。
グリーンイグアナを診察してくれる獣医さんは限られていますので、爬虫類に詳しい最寄りの獣医さんをピックアップしておきましょう。


グリーンイグアナの飼い方

グリーンイグアナの飼育のポイントを紹介します。
グリーンイグアナを飼いたいと考えている方は参考にしてくださいね。

◆ご飯について

グリーンイグアナは草食性の爬虫類です。
葉物の野菜を中心にリンゴやバナナなどの果物を少量与えます。
野草も好物ですので、タンポポの葉やパセリなどを与えると良いでしょう。

できれば、無農薬の新鮮な野菜をたっぷりと与えると丈夫で健康な身体づくりに効果的です。
イグアナ用の人工飼料も販売されているので、不足しがちな栄養素の補給に食事にプラスして与えるのがおすすめです。

◆臭いについて

グリーンイグアナ自体に体臭はあまりありませんが、水浴びの際にトイレをしたり、飼育スペースのあっちこっちでおしっこしてしまうと、臭いの原因になります。
また、たくさん野菜などの餌を食べるためトイレも頻繁です。
排泄物もその分多くなるため、その都度片付けないと臭いが出やすくなります。
飼育スペースを細かく掃除するのは手間ですが、悪臭の原因となるため排泄物はその都度片付けるようにします。

また、水場の水は毎日取り替えるようにして清潔に保ちましょう。
飲水も新鮮なものを飲めるように定期的に交換しましょう。
餌の食べ残しは取り除くようにして、2日に1回は全量新しいものに交換しましょう。
グリーンイグアナの皮膚が乾燥してひび割れしたり、皮膚炎などになると膿や出血して身体が臭うことがあるので、傷はないか下痢や嘔吐など体調不良のサインはないか身体を乾燥させないように意識しながら、お世話してあげます。


まとめ

グリーンイグアナの特徴や飼い方、飼育の注意点を紹介しました。
グリーンイグアナは目が良く、飼い主さんの顔を覚えて寄ってくる可愛らしい姿を見せてくれる子もいるので、ペット向きでもあります。
しかし、巨大に成長する点や力強い点、長命なことからお迎えには計画としっかりとした準備が必要な生き物です。
幼体は安価で購入できますが、楽しく生活するために終生飼育の覚悟を持ってグリーンイグアナを飼いましょう。



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