ハムスターが出産していた!赤ちゃんのお世話、ケージはどうする?

2021.08.16

ハムスターが出産していた!赤ちゃんのお世話、ケージはどうする?

ハムスターは繁殖力が旺盛な動物で、オスとメスを一緒に飼っていると比較的容易に赤ちゃんが誕生します。ときには、知らない間にメスが妊娠していて急に出産するというケースも。もしハムスターが出産したらどうすればよいのでしょうか。この記事では、ハムスターの妊娠・出産、生まれた赤ちゃんのお世話の方法についてまとめました。

ハムスターの妊娠について

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ハムスターは繁殖しやすい動物です。そのためハムスターの繁殖を希望する・しないに関わらず、ハムスターを飼育する際にはメスの妊娠・出産のことを知っておくと安心です。

◆繁殖力が高い動物

ハムスターは繁殖力が旺盛で、オスとメスの交尾する機会さえあれば容易に妊娠・出産に至ります。

「ねずみ算」という言葉があるように、ネズミの仲間であるハムスターは短期間で繁殖を繰り返し、あっという間に子孫を増やしてしまいます。

ネズミの繁殖力が高いのは、寿命が短くて捕食される弱い立場にあり、種が滅びないよう子孫を増やす必要があるためです。

ネズミは早期に生殖機能が成熟し、一生に何度も出産を繰り返します。ペットのハムスターはケージで個別に飼育されているので繁殖の機会は少ないですが、自然に任せておけば野生のネズミと同じように繁殖していきます。

◆ハムスターの妊娠と出産の仕組み

ハムスターの妊娠・出産の仕組みはどうなっているのでしょうか。

野生のハムスターは、季節のサイクルに合わせ春から夏にかけて繁殖することが多いですが、ペットのハムスターは季節のサイクルにあまり関係なく年中繁殖する可能性があります。

ハムスターの寿命は平均2~3年と短く、性成熟もとても早いです。ゴールデンハムスターは1~2か月で性成熟し、生後2か月以降から繁殖が可能になります。ドワーフハムスターはゴールデンより性成熟がやや遅く、生後2~3か月以降から繁殖が可能です。

ハムスターの交尾は、メスの発情に合わせておこなわれます。メスは4日に1回発情し、生殖器からにおいのする液を分泌します。そのにおいを嗅いだオスが発情してメスがオスを受け入れると、交尾が成立します。

メスは約16~20日の妊娠期間を経て出産します。ハムスターの出産で生まれる子どもの数は1度につき1~10匹くらい。一度に15匹以上産まれることもあります。

妊娠率はほぼ100%といわれ、交尾の機会が1度でもあれば容易に子どもが生まれます。しかも多産なので、1匹だけ飼うつもりが10匹くらいの大所帯に…といったことが起こりうるのですね。


ハムスターが知らぬ間に妊娠していることはある?

ハムスターが繁殖しやすいといっても、オスとメスを一緒にしていなければ子どもが生まれることはありません。ですが「メスがなぜか妊娠していて急に出産した」と飼い主さんを驚かすケースもあるのです。

メスが知らない間に妊娠している理由で考えられるのは、以下のケースです。

◆ショップにいる間に妊娠している

まれに、ペットショップから購入したハムスターがすでに妊娠しているケースがあります。

ショップで販売されているハムスターの月齢は生後1~2か月頃です。この頃に生殖機能が成熟する子も出てきます。子ハムとして売られている小さなハムスターでも、同じケースに性成熟したオスとメスがいれば自然に交尾をする可能性が出てくるのです。

ハムスターが妊娠すると、落ち着きがなくなる、徐々に体重が増加し、おっぱいが目立ってくるといった兆候もみられます。ただしハムスターは体が小さくて、妊娠してもお腹の大きさがそれほど目立たないので、妊娠が気付かれないケースも多いようです。

◆譲り受けたハムスターが妊娠していた

知り合いや里親を募集している人からハムスターを譲り受けた場合、メスがたまたま妊娠していて出産するというケースもあります。

メスの出産が可能な時期は生後2か月頃から1歳頃です。この月齢で避妊をしていない子、オスと接する機会があった子だと、妊娠・出産の可能性がゼロではないということになります。

◆多頭飼いにしていて妊娠した

ハムスターをつがいで購入した場合、複数のオスとメスを同じケージに入れている場合は、もちろん繁殖する可能性が高くなります。

オスとメスの気が合わなければ喧嘩になるので、交尾にはなかなか至りません。ただしハムスターのメスは4日1回の頻度で発情するため、オスとメスが同じ空間で過ごしていれば交尾に至る可能性が高くなります。

また、おうちで生まれた赤ちゃんハムスターをいつまでも同じケージで飼育している場合、性成熟が進んだオスとメスがきょうだい同士で交尾する可能性も出てきます。ハムスターの繁殖を望まない場合は、生後1か月を過ぎたオスとメスを鉢合せにさせないよう注意することが大切です。


ハムスターが出産していたらどうする?

ハムスターは出産が近づくと出産の兆候がみられるようになるので、飼い主さんが妊娠に気付くこともありますし、気付かれないままメスが急に赤ちゃんを産む、ということもあります。

どのような場合でもハムスターが出産したら母子の健康を保護することが第一になるので、出産と育児に適した飼育環境を整えてあげましょう。

◆出産について

ハムスターのメスは、妊娠10日目ごろからお腹が大きくなり動きが鈍くなります。飼い主さんは「太ったかな?」と思うかもしれません。

メスが床材をせっせと巣箱に持ち運んでふかふかした巣を作っているなら、出産の準備をしている可能性が高いです。

この頃になると、メスは神経質になって飼い主さんに対し攻撃的になることもあります。メスが妊娠しているとわかったら、床材と餌をたっぷり用意し、メスがリラックスできるよう飼育環境を静かにし、そっとしてあげましょう。

ハムスターの出産は比較的安産といわれ、夜中から明け方に2~3時間かけ分娩を済ませることが多いです。出産前、出産後には出血を確認することもありますが、少量なら分娩に関連する出血なので心配いりません。

◆ケージは一緒でいい?

ハムスターは、赤ちゃんが自立できるようになるまで母親が育児をします。そのため同じケースで母親と赤ちゃんを一緒にしておきます。ハムスターが出産したケージをそのまま使う形で問題ありません。

なお、メスは産後に次の交尾ができる状態になっているので、またすぐ妊娠する可能性があります。母親には育児に専念してもらうためにも、産後にはオスとは会わせないようにしましょう。

子どもたちは生後3週間くらいになったら、生殖器で性別が判別できるようになります。もう少しするときょうだい同士で交尾してしまう可能性が出てきます。きょうだい間で繁殖した場合には、障害を持った子どもが生まれやすくなるので、少なくともオスとメスは交尾しないよう居場所を分ける必要があります。

◆共食いする?

ハムスターの産後に気を付けたいのは母親による共食い、いわゆる子食い(仔食い)というものです。

母親は強いストレスを感じたとき、赤ちゃんに人間のにおいが付いたときなどに、自分の赤ちゃんを食べてしまう可能性があるのです。子食いはハムスターに限らずほかの動物にもみられ、子どもの数を調整するための本能的な行為ともいわれています。

とはいえ、ペットが自分で産んだ子どもを食べるのは良いことではなく、飼い主さんとしてもたいへんショックが大きいことですね。飼育下にあるハムスターの共食いは、人間の干渉がストレスになっていることが多いので、母親が神経質になっている産後2~3日は、じろじろ見たりケージを触ったりするのはやめましょう。

また、母親に栄養が不足している場合、母乳の分泌不足の場合にも共食いが起こりやすくなるので、産後の母親にはたんぱく質を強化した食事をしっかり与えることも大切です。

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ハムスターを飼育している方で意外と多いのが、「ハムスターが共食いする」動物だということを知らずに同じケージで飼育していること。そして、朝起きて気が付くと共食いが発生していてショックを受けるといったケースです。残念ながら、ハムスターは環境しだいでは共食いが発生する生き物です。その事実を知り、しっかりと対策した上で飼育すると、悲しい想いをせずにハムスターとの生活を送れます。今回はハムスターの共食いが起こる原因とその対策方法をご紹介します!

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ハムスターの赤ちゃんの飼育について

ハムスターの赤ちゃん

ハムスターの赤ちゃんは、生後10日目でエサを食べ始め、生後2週間くらいで目が開き、生後3週間ごろには離乳して自立できるようになります。それまでは母親のもとに置いて飼育しましょう。

あわせて、自立後の子どもたちをどうやって飼育するのかについても考えておく必要もあります。

◆赤ちゃんの育て方

基本的にハムスターの赤ちゃんは母親が育児をするので、飼い主さんが直接お世話をする必要はありません。

むしろ育児は完全に母親に任せます。飼い主さんはエサやりだけしてケージは触らず、1~2週間程度は少し距離をおいて見守るだけにしましょう。母親は自分の子どもを守ることでいっぱいになっていて、人間が近づくと警戒心や強いストレスを感じるためです。

ハムスターの赤ちゃんを直に触るのはNGです。母親は、自分の子どもに人間のにおいが付くことを嫌います。子食いや育児放棄の原因につながるので、絶対に素手で触らないようにしてください。

子どもに触れるのは親離れしてからが無難です。育児中にどうしても人の手助けが必要になる場合は、子どもに人間のにおいを付けないよう手袋や布の上から赤ちゃんに触れるようにしてくださいね。

◆里子に出すことも検討して

子どもが生後3週間~生後1か月の頃には、母親から離して自立をさせます。

ハムスターは基本的に単独行動をする動物なので、多頭飼いをすると喧嘩する確率が高くなります。きょうだい、親子間でも攻撃することがあるので、自立した子どもたちは、それぞれ別のスペースで飼育することが好ましいです。

ハムスターが出産すると大家族になります。小動物とはいえ、全てのハムスターのお世話をしていくことはスペース、手間を考えても負担になります。もし飼育が難しい場合は、子どもを里子に出し、ほかの人に飼育してもらうことをおすすめします。

知人や友達の中にハムスターがほしい人がいれば譲り渡すとよいでしょう。里親のマッチングをしている情報サイトなどを利用し、ハムスターをもらってくれる人を見つけるという手もありますね。

また、ペットショップに相談すれば引き取ってくれる場合もあります。お店で買ったハムスターが妊娠していて赤ちゃんが生まれた、という場合は交渉してみるとよいでしょう。


まとめ

ハムスターが急に赤ちゃんを産んだらびっくりしてしまいますが、新しい命の誕生は神秘的で素敵な出来事でもあります。母ハムと子ハムが健康で元気に過ごせるよう、環境を整えてぜひ温かく見守ってあげましょう。また自立した子ハムが幸せに過ごせるよう、その後の飼い方も計画してあげてくださいね。



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