友達の家の猫と会う時に気をつけておきたいこと 意外と知らない猫の習性について

人気のペットとして、親しまれてきている猫ですが、意外とその習性は知られていないようです。
猫が好きで、飼い始めてみたら、意外と知らなかった!なんていうことが多いのは、きっと、「犬のイメージ」が「ペットのイメージ」として強く、定着しているからではないかと思われます。
例えば、友人の家に遊びに行ってペットと対面した場合について、考えてみましょう。
犬は、飼い主さんのお友達に愛想よく、挨拶に来て、遊んでくれ、とおねだりして、すぐに打ち解けあうことができるのですが、猫の反応はイマイチ・・・。
こちらは仲良くしようと思っていたのに、猫は、見知らぬお客さんを警戒して物陰から盗み見ていたり、高いところから見張っていたり、時には、頑なに隠れて出て来ない猫さえいます。
淋しい気持ちになるのも、無理もないですよね。
集団行動を習性とする犬は、普段から慕っている飼い主さんのお友達にも、すぐに懐きますが、猫は、もともと単独行動することで、生きながらえて来た動物です。
何事も、すべて自分で確認、自分で判断する習性を持っています。
そのため、犬みたいに「いきなり大歓迎!」とはなりづらいですが、それでも、「あの人はどうなんだろう?」と猫なりに調査して、じわじわと距離を縮めて来ます。

「猫は高飛車。高いところから人間を見下ろしているから感じ悪い」と言っている人もいますが、これも、相手より高いところに逃げて、自分の身の安全を確保するための行動。
お友達との立ち話で盛り上がるのもわかりますが、早めに着席して、猫を安心させてやってください。
猫は臆病。臆病でないと生きていけなかった野生が残っているだけなので、長い目で見てやってください。
そして、やはり、犬を飼っている人に多いことなのですが、せっかく猫と仲良くしようとして、「○○ちゃん、可愛いね〜!」とテンション高く声をかけたのに、猫にはドン引きされている、という残念なことがあります。
この行動も、犬にしてあげたら、大喜びなんでしょうが、猫は先ほどの述べたように、臆病であることに加え、聴覚が非常に優れています。
大きな音が苦手で、いつもと違う音が遠く離れた場所でしただけでも、警戒態勢に入ります。
合わせて、猫は目を見つめられるのが苦手です。
私たち人間は、仲良くしたいと思った人の目を見ますが、猫は喧嘩を売る際に目を見ます。
猫はなるべく喧嘩を避けたい動物なので、基本的には、目と目があったらサっと目をそらします。
小さい時から飼い主さんが猫の目を見つめて、目を見られることに慣れてしまった猫は、目を合わせても平気になってしまっていますが、本来、猫同士の喧嘩に発展する行為なので、猫の目をじっと見つめることはやめておいた方が良さそうです。
元気よく挨拶してもいけない、目も見ちゃいけない、って、じゃあ、どうすれば?と思いますよね。
猫に会っても、放っておくのが一番良いかもしれません。
無関心を装って、猫の事など全く眼中にない様子で、お友達と談笑していれば、猫の方からスリ寄ってきて、スンスンと匂いを嗅ぎ、偵察が終わったら、急に近くにドスンと座ってくつろいだりし始めます。
猫の方からスリ寄ってきたら、もうこっちのもの。
ちょっと頭を撫でてやったら、気持ち良さそうに目を細めます。
しかし、ここで起こりうるのは、「気持ち良さそうに撫でられていたと思ったら、突然、ガブリ!」現象です。
家で飼われていて、自分からスリ寄ってきて撫でられている猫なら、ここで噛み付いたとしても、普通は「甘噛み」です。
大抵が「ちょっとやめてよ!」の意味で、「思わず噛んじゃった」ということになります。「本気噛み」ではないのです。
猫の飼い主なら、その違いもわかり、甘噛みくらいは気にもしませんが、猫を飼っていない人は、いくら甘噛みといえども、いきなり噛まれるのは避けたいですよね。
そのためには、ここでも、犬と一緒にしてはいけない大事なポイントがあります。
猫は撫でられるのが大好き、ただし、撫でて良いところと、撫でてはいけないところがあります。
一般的に、顎の下、ひたい、耳の前が、猫の撫でてOKな場所です。
尻尾の付け根を軽くトントンとされると、喜んで尻尾をピン!と立てる猫もいますが、これは好き嫌いが分かれるそうなので、吉と出るか凶と出るか、気をつけてください。
そして、犬は人間がワシワシと撫でると喜びますが、猫は優しく撫でてやらないと嫌がります。
猫同士は、舌でお互いを舐めあっていますが、あの舌の代わりに、人間の手を使って撫でる、といったイメージでしょうか。
というわけで、犬と混同されてしまったり、誤解されていたりすることが多い猫の習性について、いくつかのエピソードを述べてきましたが、「未知のもの」だからこそ怖い、嫌い、ということは多いですよね。
ただただ、「怖い」「苦手」と思っていた猫に対して、「なんだ、そういう理由だったのね」と楽な気持ちになってもらえたら、嬉しいです。
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