室内飼いでも大丈夫!運動不足にさせない猫の上手な飼い方

2020.04.21

室内飼いでも大丈夫!運動不足にさせない猫の上手な飼い方

現在、猫は完全室内飼いをしているという飼い主さんが増えているのではないでしょうか。室内飼いは外飼いよりも圧倒的に危険が少なく、安心してお家の中で過ごす事ができます。しかし、どうしても寝ている時間が多くなったり、運動不足になったりして肥満につながってしまうことも多いようです。肥満は多くの病気の原因になってしまうなど、いいことは何もありません。室内で猫と暮らしていく上で、運動不足にさせないためにはどんなことに気をつければよいのでしょうか。

猫の種類によって、必要な運動量が違うって知っていましたか?

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猫には、沢山の種類があります。
その種類の違いによって、必要な運動量に差があるのです。

主に短毛の種類の猫は、本来広範囲で活動してきた種族で、活発な性格なので、運動は1日20~30分は必要と言われています。
比較的運動量が多い種類は、日本猫、アメリカンショートヘア、シャムなど。短毛の猫は活発と覚えておきましょう。
その他にベンガル、ソマリなどほぼ野生に近い種類の猫は言うまでもなく、普通の猫より動ける範囲を多く取りましょう。

逆に、長毛の種類は短毛種に比べ、運動量が少ないと言われています。
チンチラ、ペルシャ、スコティッシュフォールド、ラグドールなどです。
見たからにゆったりとしていますね。運動は10分も遊ぶと疲れてしまいます。


猫の運動には高さを楽しめるキャットタワーが最適

猫の運動には高さを楽しめるキャットタワーが最適 (1)

猫は犬のように広いスペースを走り回る必要性はなく、上下運動ができる高さを行き来するスペースが必要です。
家具の昇り降りで充分対応できるのですが、傷をつけてしまう可能性もありますので、家具を守るためにもキャットタワーを置くことをおすすめします。

今や、キャットタワーも高さや種類など豊富にそろっています。
キャットタワーがあれば、それなりの運動量が確保されますが、家具に多少なりとも傷がついても構わないというお考えの飼い主さんであれば、家具の配置を工夫して上下運動できるよう配置してあげれば、充分楽しめることができます。

キャットタワーを設置する場合、十分なスペースが確保できるかに注意をしながら、愛猫の年齢や性格などにあったものを用意してあげましょう。
子猫や歳をシニア猫などには背の低い据置タイプのものを、遊びたい盛りの若い猫には突っ張りタイプのもので倒れない工夫をするなど、安全に注意が必要です。
置く場所にも一工夫を加えると、より猫の使用頻度が上がり運動不足解消に役立ちます。
窓際に置くとキャットタワーの上から外が見やすくなり、外の景色やベランダに来る鳥を見たり、人や車の行き来を見たりと楽しむ事ができるでしょう。
また、壁際に配置すればキャットタワーの上に登ってリビングや台所などで生活する飼い主さんのことを眺めることもできます。

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キャットタワーをどこに置く?猫が喜ぶ置き場所とおすすめ商品も!

猫は、高い所から周囲を見下ろすのが好きな動物です。また、平面運動より、上下運動を好みます。これは、猫が祖先から受け継いだ本能の表れの一つです。これらの欲求を満たしてあげるためには、キャットタワーがピッタリです。しかし、キャットタワーは大きな猫用家具なので、置き場所に悩みますし、愛猫が使ってくれるかも気になります。そこで、愛猫が喜ぶキャットタワーの置き場所について解説します。

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多頭飼いで運動不足解消

性格が合えば、二匹飼いも楽しいですよ

猫の性格にもよりますが、相性がよければ、多頭飼いをするのも運動不足解消にはもってこいです。
飼い主さんがおもちゃで遊んであげなくても、室内で勝手に追いかけっこしたり、取っ組み合いしたりと、うるさい程良く遊びます。

多頭飼いをする際の注意点は、性格も重要ですが、年齢があまりにも離れてしまうと体力に差が出てしまい、お互いストレスになってしまうこともあります。しかし、年齢が離れていても仲良く親子のように暮らしていける猫もいますので、猫同士の相性がカギとなるでしょう。
また、先に猫を飼っているところに新しい猫を迎え入れる場合は、先住猫を優先してあげるようにしましょう。新しく来た猫への不満が減り、慣れやすくなります。
はじめは新入り猫を別の部屋に入れて、ニオイで少しずつ慣れさせます。対面の際には、新入り猫をケージに入れた状態で先住猫と会わせましょう。
仲良くなるまでは様子を見ながら、猫のペースに合わせる事が大切です。どうしても相性が合わない場合もありますので、無理強いはしないように注意しましょう。


猫専用の通り道、キャットウォークがすごい!

キャットタワーほど気軽に取り入れることはできませんが、猫と一緒に暮らすにあたり、猫専用のキャットウォークを設計に取り入れ家を建てる方が年々増えてきています。
また、動物と一緒に住むことを前提にして作られている賃貸住宅も作られています。猫の足に負担をかけないクッションフロアを敷いていたり、クロスが爪研ぎしにくいものだったり、リビングやトイレ、洗面所などに猫のトイレスペースが設けられていたりと、猫と暮らしている人目線で設計されていて、猫飼いには嬉しいですね。
キャットウォークがあるおうちは猫が自由に家の中を歩き回る事ができ、また自然と上下運動ができるため運動不足解消に役立つでしょう。

しかし、普通の賃貸マンションだったり、すでに家を建ててしまっている人達も色々な工夫でキャットウォークを作ってあげられることができるのです。

猫専用の通り道、キャットウォークがすごい

賃貸の場合は、DIYで壁に穴を開けないキャットウォークを作ることも良いでしょう。
突っ張り棒のような仕組みで天井に固定をすれば、壁に穴を開ける必要はありません。

自分で作るのは不安…という方には、同じように突っ張りタイプのキャットウォークのような商品も販売されているので、そういった物を設置するのもおすすめです。
高い位置に落ち着ける寝床などを配置しておけば、そこに行くために猫はキャットウォークを登ります。自然と運動になりますね。

●おすすめ商品
キャットウォーク ブラウン

ジョイントしてネジでとめるだけで、簡単組み立て。高さ調節は228~273cmまで調節可能。フレームタイプなので奥行きが少なくスペースを取りません。付属の棚板、ハンモックはお好みの位置に取り付け可能。猫専用室内遊具です。

購入

現在は後から壁につけるキャットウォークも色々と販売されています。
かわいい形のものや、アクリル板で下から猫の肉球を見る事ができるものなど種類も豊富なので一度調べてみてくださいね。

飼い主さんの工夫次第で猫を楽しませてあげることはできますので、室内飼い猫ちゃんの運動不足解消にぜひキャットウォークを取り入れてみてくださいね!

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【事例5選】おしゃれなキャットウォークを設置する方法は?

猫と一緒に暮らすと決めたときに、愛猫が快適に過ごせるような部屋づくりをしたいと思う飼い主さんは多いことでしょう。その中でも猫が運動して遊べる、キャットタワーやキャットウォークなどの関連商品は、とても気になるアイテムですよね!ただ住宅が賃貸だったり、気に入った商品がなかったりすると、購入に踏みとどまってしまうことでしょう。 今回はそんなキャットウォークに関連するお悩みや、猫にとってキャットウォークはどんな意味を持つのかなどを考えていきましょう。

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永遠のテーマ?室内飼いは幸せ?

永遠のテーマ、室内飼いは幸せ?

完全室内飼いをするのか、自由に外を行き来する生活をするのか、これは飼い主である私たちが決めることになるので、猫にとって何が幸せなのか迷いますよね。

一昔前は、猫は外と家の中を行き来し、自由に暮らしている場合が多数でした。
自由に歩き回れる外飼いは一見、自由で運動にもなり、猫に良く見えるかもしれません。
しかし、昔と今では猫を買う人の意識も変化しており、完全室内飼いが推奨されています。
外は自由に歩き回れる分、交通事故に遭う可能性が高まってしまいます。
また、外飼いのデメリットは交通事故だけではありません。病気をもらってきたり、縄張り争いでケガをしたりと色々な危険が待ち受けています。
現在は猫と室内で暮らすための様々な工夫を凝らした商品も発売されているので、これらを上手に使用して、室内飼いで飼い主さんに愛情をたっぷりもらって安心して暮らしていけば、それだけで猫も幸せなのではないでしょうか。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。


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