将来も安心!猫と暮らせる老人ホームとは?

2016.06.02

将来も安心!猫と暮らせる老人ホームとは?

猫ちゃんやワンちゃんの役割が、昔と違って、ネズミ退治や番犬ではなく、家族の一員に変わって来ています。飼い主さんが年をとり、老人施設に入ることを考えたけれど、ずっと一緒に暮らしてきた家族である猫ちゃんと離ればなれにならないといけないために老人施設に入るのを躊躇っている人もいる様ですね。もし、あなたならこういった場合、どうするでしょうか? 海外で実際にあった猫ちゃんと飼い主さんの心温まる感動的な出来事と、日本では、まだ、数としては少ないですが、都市部を中心に全国に増加しつつあるずっと一緒に暮らしてきた家族である猫ちゃんと一緒に暮らすことができる老人施設、そして愛猫ちゃんと一緒に暮らすことのメリットについてご紹介します。

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元の飼い主さんを探しだした猫ちゃんの実話!

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出典:Emotional reunion after cat traces former owner to new home at care facility

海外でのお話ですが、2014年にあった感動的な再会の実話が報じられたことをご存じでしょうか?
それは、あるご婦人が、老人施設に入所する事になり、飼っていた猫ちゃんをご近所の人にお願いをして、老人施設に入所したのです。しかし、その猫ちゃんは、元の飼い主さんの居場所を探し、毎日、その老人施設の側にあるベンチで寝るようになったそうです。このご婦人が入居して2週間ほど経った時、施設のスタッフが、このことに気付き、後に、そのご婦人が飼っていた猫ちゃんと判明して、施設で一緒に暮らすようになった、という実話です。この猫ちゃんは、ご婦人が8年前に拾って飼い始めた猫ちゃんということです。また、どのようにして猫ちゃんが飼い主さんを見つけたかは不明だそうですが、猫ちゃんも飼い主さんから離れたくなかったのでしょうね。飼い主さんにとっても、猫ちゃんにとっても、お互いのために一緒に暮らすのが良いという心温まる感動的なお話ですね。

ペットと一緒に暮らせる特別養護老人ホーム<さくらの里山科>

猫ちゃんと一緒に暮らせる老人施設のうち、報道でも取り上げられている特別養護老人ホーム<さくらの里山科>をご紹介します。

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この施設では、ネコちゃんやワンちゃんと共に暮らしたい方用のエリアがあり、愛猫や愛犬と共に入居したい方やご自分の愛猫・愛犬がいなくてもネコちゃんやワンちゃんと一緒に暮らしたい方が入居できるようです。動物嫌いの方やネコちゃんやワンちゃんとの生活を希望しない方とは別ユニットに入居しますので、ペットに関してのトラブルが起こりにくくする配慮がなされていますね。猫ちゃんもワンちゃんもエリア内は自由に行動ができるようになっていますが、ペットエリアからは猫ちゃんやワンちゃんは出れない工夫もしているようです。
また、愛猫・愛犬のお世話はスタッフさんがしてくださいますのでお世話が困難になっても安心です。当たり前のことですが、ペットのご飯やペットシート、医療費等のペットの飼育費用は、実費負担が必要です。しかし、ペットのお世話代はかからないようです。

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ここでは、飼い主さんと一緒に入居してくる愛猫・愛犬だけでなく、捨て猫・捨て犬を引き取って一緒に生活をしているということです。そして、ご高齢が故に心配なのが、無念にも飼い主さんが亡くなってしまった後の愛猫・愛犬はどうなってしまうのかという事ですが、特別養護老人ホーム<さくらの里科>では、飼い主さんが亡くなられた後も施設で面倒をみてくれる様です。ご自分では十分なお世話ができなくてもスタッフさんにフォローして頂けるので、飼い主さんが亡くなられた後の愛猫・愛犬の事も心配せずに安心して暮らせるのは嬉しいことですね。
この施設で、嬉しいことはペットと離ればなれにならないというだけでなく、ペットと共に暮らすことで、表情を取り戻すなど認知症の症状の改善や、年を取るとどうしても劣ってくる食事や入浴などの基本的な行動である<ADL(日常生活動作)>の向上がみられるなどの喜ばしい効果もでているようです。
特別養護老人ホーム<さくらの里山科>

猫ちゃんにとっても飼い主さんにとってもメリットがいっぱい!!

ペットを飼うとお世話が大変という反面、ペットと一緒にいると、少し手間は掛かるけど寂しくないだけでなく、お世話したり、話しかけたりすることによって、ADL(日常生活動作)の向上や認知症防止・物忘れ防止にもなるようです。
<自分が役立っている>とか<頼られている>等と思うことやお話したり笑ったり、いろいろお世話をすることで、脳が刺激されるようです。また、ついつい自分だけのことなら出不精になっていても、猫ちゃんやワンチャンに必要な品物を買いに出かける等して、脳にも体にも良い動きをするので、ペットを飼育することは医学的にも良いようです。
こういったこともあり、ペットを飼育する人が増えているようですね。しかし、ワンちゃんだとお散歩が必要等の条件面で、ご高齢の方には少し厳しいこともあり、猫ちゃんを選ぶ人も増えているようですね。

おどる

元気な間は、そういった猫ちゃんとの暮らしも良いのですが、先程の海外の事例のように、少し大変だから施設に入りたいと思っても、今まで一緒に暮らしてきた家族である猫ちゃんを手放さなければいけなくなると、施設に入居することをあきらめたり、猫ちゃんを飼育することをあきらめたりしている方もいらっしゃるようです。また、飼えなくなったペットの里親捜しも問題になっていますが、特別養護老人ホーム<さくらの里山科>のように、ペットと一緒に暮らせる老人施設があれば、ペットにとっても飼い主さんにとっても嬉しいことですし、ペットの里親捜しも必要無くなりますよね。なんといっても、ペットも飼い主さんも悲しい思いや心配をしなくてすみますね。

愛猫ちゃんと一緒に入居できる施設が増加?

お留守番でふて寝

近年、少しずつではありますが、猫ちゃんにとっても飼い主さんにとっても一緒に暮らすことが良いという意見も増え、愛猫ちゃんと一緒に暮らせる老人施設が増えている様です。まだまだ、都心部が中心で、かつ、特別養護老人ホーム<さくらの里山科>のようなペットと一緒に暮らす専用のユニット内のお部屋があるところはないようですが、愛猫ちゃんと一緒に暮らせる老人施設が全国に広がりつつあるようです。要支援・要介護・認知症の方の施設で、相談によって愛猫ちゃんと入居が可能な施設もあるようです。
先にご紹介した特別養護老人ホーム<さくらの里山科>のように、ペットと一緒に入居される方専用のお部屋で生活ができる施設が増えることによって、猫ちゃんも飼い主さんも楽しく不安が少なく暮らせ、猫ちゃんの里親捜し問題や殺処分問題の解決にも繋がるので、こういったペットと一緒に暮らせる老人施設が、これからは増えていくのではないでしょうか。

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生きてる半分以上にニャンのいる生活をしている、ニャン大好きな神戸のおばさんです。 現在は居ないのですが、ニャンの居る生活をしたい!と家族を説得中です!(=・・;=)キビシソウデスガ

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