なぜ猫はゴロゴロ鳴くの?

猫のゴロゴロは、子猫だった時の状態に赤ちゃん返りしているという説があります。ドイツ人研究者のパウル・ライハウゼンは、子猫が母猫からお乳をもらっている時に、ゴロゴロと言っているのを観察しました。母猫に自分の存在を訴えて踏みつぶされないようにしたり、お母さんへの愛情を示したのではないかと言われています。
大人になった猫が喉をゴロゴロ鳴らすのは、子猫だった時のお母さんと一緒にいた幸福感を思い出して、子猫だった時のお母さんとのコミュニケーションを再現している可能性が高いでしょう。飼い主さんと一緒に幸せな時間を過ごしている時、猫は子供だった時の状態に戻っているのかもしれません。
他にも、猫が何かを要求する時にゴロゴロ言っているという説があるそうです。餌や水がなくなっている時にばかり、猫がゴロゴロ鳴いているという方は要注意。猫は飼い主さんに対して、不満を抱いているのかも。猫は機嫌がいいのではなく、飼い主さんに「飯をよこせ!」と抗議しているのかもしれません。
具合が悪い時にもゴロゴロ

猫は健康状態が優れない時にも、ゴロゴロと鳴いているようです。猫は人間のようにしゃべれないので、具合が悪い時は猫なりの方法で伝えてきます。ほとんどの場合、「にゃーお」と鳴くことで、痛い、苦しいと飼い主さんに訴えてきているでしょう。
鳴いている場合、飼い主さんは猫が何か訴えてきていると気づきやすいですが、ゴロゴロだとあまり気づかないのではないでしょうか。ゴロゴロ言っているので、ご機嫌で調子がいいのかと思ったら、実は猫の病気が隠れている可能性も。
猫は病気になった時、自分を安心させるために、ゴロゴロ言う場合もあるそうです。親猫が子猫をあやす時に、「安心してね」「大丈夫だからね」とゴロゴロで伝えてきたのを思い出し、緊張した心を癒しているとも言われています。たいていの猫が嫌いな病院に連れて行かれた場面でも、ゴロゴロする時があります。猫は過度の緊張を自分でやわらげようとして、ゴロゴロと鳴いているのでしょう。
最近の研究では、猫のゴロゴロは病気の治癒効果もあると言われています。病気の時に猫が発するゴロゴロの周波数は、気持ちがいい時のゴロゴロの周波数とは違っているそうです。病気の時のゴロゴロの周波数が、猫の骨密度を上げたり、治癒力を高める効果があるそうです。多くの方は信じられないかもしれませんが、猫は他の猫と喧嘩したり、高い場所から落ちたときに、自分で治そうとしてゴロゴロと鳴いているのかも。ゴロゴロしながら、怪我した部分を舐めたりする場合、猫は自分で自分を癒そうとしているのではないでしょうか。
ゴロゴロは飼い主さんへのメッセージ

猫のゴロゴロは、ご機嫌なだけではなく、たくさんの意味があるようです。
猫は飼い主さんに撫でてもらって嬉しい時、ゴロゴロ鳴きます。子猫だった時に母猫に伝えていた方法で、自分の幸福感を表現しています。ゴロゴロを聞いた飼い主さんは猫が満足いくまで甘えさせてあげていいのではないでしょうか。最近、猫を構ってあげる余裕がなかったという飼い主さん。猫のゴロゴロは、飼い主さんに構ってほしいという表現かもしれません。ぜひ猫が満足いくまで幸せを満喫させてあげてください!
猫は嬉しい時にゴロゴロするものだと思っていた方も多いのではないでしょうか。猫は嬉しい時以外にも、病気の時にゴロゴロしている可能性もあります。猫を撫でて気持ちのいい時以外に猫がゴロゴロしている時は、隠された病気のサインかも。あんまりゴロゴロしない猫が、最近急にゴロゴロ鳴くようになった場合、病気の可能性もあるので、飼い主さんは猫の健康状態に気をつけてあげるといいでしょう。
猫がご機嫌な時のゴロゴロも、病気の時のゴロゴロも、飼い主さんに対して大切なメッセージです。ゴロゴロする時は、人間にはわからない大事な内容を、人間に伝えようとしている可能性が高いです。猫が飼い主さんに対して愛情を表現している他にも、たくさんのメッセージが含まれている場合が多いでしょう。猫がゴロゴロする場合、猫に異変がないかどうか観察してみてください。
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